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救甲子園の風船の詩(うた)

 

 

 

阪神タイガースを救いたい

と思って

甲子園に来た自分が

風船に救われたという気持ちで

甲子園を去ってしまった

 

タイガースの応援は

CTスキャンみたいなもので

直接見ることのできない

自分の内面を

よい機会である

 

自分は結構、複雑な形をしている

風船に結構、複雑な問いかけをしている

 

風船に託した心は

どこにたどり着くので

あろうか

 

満月の星空の下で

何の悪い予感もなく

風船を飛ばし

救われた気持ちになるのは

風船に恋をしている証なのだろうか