素甲子園の風船の詩(うた)
風船のように美しくなくても
風船のように立派でなくても
甲子園の中では
風船に恥じない自分でいたい
甲子園に来る前から
風船は正直で、純粋で
素晴らしかった
素晴らしさは
それを評価する自分にとって
とりわけ素晴らしい
自分は風船を膨らまし続ける
熱意、誠意、謝意を込めて
風船には
ちゃんとした目的がある
風船はいつも
ちゃんとした行動をしている
目的がなく
ぼんやりしている自分は
風船に恥ずかしい
だけど、甲子園の
自分にしか解からない
感動の瞬間には
風船に恥じない
自分でいたい