戻る



阪甲子園の風船の詩

 

 

 

阪神ファン以外には

何かという目的を見出せない自分である

 

阪神タイガースの意義は

自分の日々の暮らしが少し彩られたり

単調な生活が豊かになることにある

 

足が向くまま、気が向くまま

行きたいところに行き

曲がりたいところを曲がる

 

改装中の甲子園に

着いてしまった

晩秋の吹き付ける六甲おろしはひどく冷たい

 

甲子園に行く度に風船を飛ばすのが自分の日課だから

何でもかんでも風船に結びつけてしまう

 

改装中の甲子園に

自分が風船を飛ばす事を

決して諦めさせない厳しさと誇りをみた

 

甲子園は滅びを求めず

終了しないシステムである