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浮甲子園の風船の詩(うた)
ヘリコプターから
眺める甲子園は
風船が
空に浮かぶ存在であることを
実感させる
晴れわたる
秋の青空であった
地上から湧き出るような
風船を
黙って見つめていた
空に浮かぶ風船は
あっちへ行き
こっちに来て
いつでも次がやって来た
だけど同じ空にいながら
自分は風船を
抱きしめることが
できない
空から見る
風船との関係は
風船と自分にしか
わからない
おぼろげながら
わかっていたことが
今 目の前で
はっきりした