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望甲子園の風船の詩(うた)

 

 

 

秋の夕暮れの甲子園に

かなわぬ望みを

風船に託した観客が

集まっている

 

肌寒くなった

秋の星空をとぼとぼ歩く時

飛んでしまった風船も

夢かなわぬと

泣いているだろう

 

でも自分は望みを捨てない

クライマックスシーズンで

復活すると信じるからだ

 

それがたとえ気やすめでも

小さく希望がともるから

 

シーズン終幕まで

いつまでも

望みを捨てずにいてみたい

 

風船に望みを託して

飛ばしてみたい