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{環境エネルギー論-53「東京電力分社化:総括原価方式の再評価を」}H25.11.9

電力改革にあたって、総括原価主義が電気料金の高止まりの原因と悪者視されているが、製造業において、生産のためのコスト回収が可能にある製品の価格設定は総括原価主義ではないのか。総括原価主義を無視すると、無茶苦茶、無計画な設備投資の誘発に繋がらないのか。東京電力分社化・福島第一原子力発電所廃炉問題にあたって、過酷な現場で働く作業員の人件費を含めて、総括原価主義を導入して、電力安定供給、廃炉の円滑化に取り組むべきではないのか。国が費用分担するにしても、総括原価主義によるコストの明確化が不可欠であろう。総括原価主義は間違っていない。問題なのは、適切な情報開示が行われていないことである。

{格差社会論-134&環境エネルギー論-52「利益が見込まれると民営化VSリスクが顕在化すれば国営化」}H25.10.19

経済成長の時代に建設されたインフラは老朽化している。JR北海道が適例だし、原子力発電所も例外ではない。赤字必至なれど、公共性の高いインフラなので
、膨大な費用をかけてメインテナンスを余儀なくされている側面はあるであろう。パナソニックのようにプラズマ撤退というわけにはいくまい。リスクが顕在化した事業を民営化するのは無理である。答えは、民→官である。福島原子力汚染水問題は、国家事業としての位置づけを明確化して、有能な人材を集めて欲しい。利益が見込まれるとして、「国策民営」で推進してきた日本の原子力であるが、政策転換に伴う炉停止、廃炉にあたっては、国が責任をもって費用分担する枠組みが必須である。

{格差社会論-133&環境エネルギー論-51「切羽詰って最適解を出す米国VS切羽詰って玉砕する日本」}H25.10.14

「米国は万策尽きて正しい答えをだす」というのはチャーチルの言葉であるが、現在の債務上限引き上げ問題も、どこかで妥協するというコンセンサスが国際社会にあるからマーケットも落ち着いているのであろう。米国は、TMI以降、原子力発電所の新設が無く、エネルギーセキュリティというよりは、核技術のセキュリティの上どうかと思う段階で、シェールガスブームの中、、APWRの建設に着工した。高レベル廃棄物の問題が放置されているのは、広大な米国、切羽詰まってないからだと、バルチックに考える。日本、太平洋戦争の末期の悪あがきを見ても、チャーチルが「正しい答えをだす」と評価するとは思えない。福島原子力廃炉問題。東京電力は切羽詰っている。東京電力が玉砕する前に、国が前面に出て、国際協力で最適解を導き出す時ではあるまいか。

{バルチ史観-147「味方を増やすより敵を撃滅:信長&ブッシュVS敵を撃滅する前に味方を増やす秀吉&オバマ」}H25.9.20

シリア攻撃、オバマはロシアの提案を入れる形で、攻撃を延期したが、「泣かぬなら泣かせてみせるホトトギス」で、良い選択ではないのか。信長流の「殺してしまえホトトギス」では、中間勢力を取り込めず、味方を増やすことはできないし、敵を撃滅しても、自分も疲弊して傍観者(中国)がニヤニヤであろう。圧倒的な戦力で、妥協を引き出し、中間勢力を取り込んで天下統一を成し遂げた秀吉も、晩年は、信長路線の朝鮮出兵で、家康がニヤニヤというところか。中国・韓国の歴史認識・領土問題では、「泣くまで待とうホトトギス」の家康路線しかあるまい。話(常識)の通じる相手ではあるまい。大事なのは、中国・韓国とは折り合いが付かなくても、話(常識)の通じる味方(特に近隣諸国)を増やす事である。「自由と繁栄の弧」、いい言葉ではないか。但し、麻生が言い始めたのが弱点か?

{環境エネルギー論-50「福島第一原子力発電所事故:管元首相・東電幹部ら不起訴VS司法取引によるヒューマンエラーの解明」}H25.9.15

福島第一原子力発電所事故、管元首相らを起訴すべきとは、考えていないが、結果的にヒューマンエラーの解明が頓挫することは否めない。被災者の心情はお察しするが、日本として重要なのは、再発防止の徹底であり、そのためには、ヒューマンエラー・事故原因の徹底的洗い出しである。特にヒューマネラーで事故が発生した訳ではないにしても、ヒューマンエラーが何らかの形で関与しなかった、はずがない。汚染水問題も例外であるまい。米国なら、司法取引をするであろう。それが真相の究明・対策の向上に繋がり、国民・国家の絶対多数の絶対利益だからである。TPPで、経済の国際化だけでなく、事故・犯罪も国際化する中で、司法取引も一考ではないか。また東京五輪の招致成功も、前回の失敗原因を徹底的に洗い出したのも大きな一因ではないのか。

{格差社会論-132&環境エネルギー論-49「多様性が安全・安心・安定に繋がる」}H25.8.24

多様性が必要不可欠で、純化路線は、結果的に全体利益を損なうのは生態系だけの話ではない。みんなの党の、渡辺代表個人商店への純化路線、政党の安定感を著しく脆化している。TPP賛否の意見を抱えながら、TPP交渉に参加して、意見の収束(落としどころ)を探る、何となく安心感をイメージさせる。米国の民主党・共和党も党内に小数異見を抱えながらも、対立しながらも、例えば、財政危機に関しては、意見の収束を共通の認識としている。アングロサクソン、危機管理が見事だし、エネルギー政策もしかりである。エネルギー政策、エネルギー源、調達ルート、純化路線だけは、止めて貰いたい。高コストを一部取り込む多様性が、危機管理に繋がるとバルチクックに思う。

{バルチ史観-136「危機感を共有できた幕末日本VS危機感を共有できない惨敗民主党」}H25.7.27

幕末日本、薩長VS幕府の対立があったが、何となく「西洋列強から日本の主権を守る」という」危機感が共有していたと考える。それ故、、戊辰戦争後、榎本武揚、山川大蔵らの旧賊軍が新政府の要職に抜擢され、旧攘夷派・佐幕派が一丸となって、富国強兵に邁進できた大きな理由と考える。反面、民主党、選挙に負ける前から危機感が共有できてないというか、危機管理が疑問視される。前首相の理的行為と、それへの対応の愚鈍さ、適例である。まるで、領土を切り売りしながら、改革を先延ばしし、国家国民よりも王朝の延命を第一とした清王朝である。清王朝、欧米の支援を得られず、中華民国に看板を変えて、英米の支援を得て、日本に対抗できた。民主党も解党というか、発展的解消しかあるまい。別に民主党に期待するわけではないが、、自民党(政権)への逆風は何時か、どこかで吹く。その受け皿が、共産党や山本太郎のようなのようなノンセクトラジカルでは、問題であろう。自民党への逆風を順風として、受け止める非自民政党が必要と考えるからである。

{環境エネルギー論-48「故吉田昌朗氏:仕事以外のもので魅せ続けたサラリーマン」}H.25.7.13

故吉田昌郎氏、親分肌、胆力という、マスコミ・世間の評価以外に(顔に似合わない?)デリカシーの持ち主であった。具体的には、(官僚や上司に対してはいざしらず)、出世が遅れ気味の年長者や、地域の食堂のおばちゃんに、キメの細かい、気遣いが出来る人であった。なかなか結婚しようとしない課長に、バルチと組んで、見合いをセッティングしたこともあった。東京電力原子力、偏差値秀才は決して少なくない。しかし、故吉田昌郎ほど、仕事以外で、人を魅せ続けたサラリーマンはいない。サラリーマンの鑑、故吉田昌郎氏、東京電力末代までの語り草よ。御冥福を祈らせていただきたい。

{バルチ史観-135&格差社会論-132「情報戦争に下工作とロビー活動は必要悪:会津の美しさVS中国の醜さ」}H25.6.8

大河ドラマでわかるように、会津藩は終始誠実であったとしても、百鬼夜行、陰謀と謀略の京都幕末において、政界工作、地域対応をしたのか、大いに疑問が残る。薩摩や長州は、貧乏公家に金をばら撒き、、婚姻作戦で大いにシンパを作ったし、花街でも散財し、桂小五郎をはじめ、、後日成功時、芸者を正妻に迎えた幕末志士も多い。さぞかし、口コミで
薩長を評価する庶民も多かったろう。それに対して、会津、公家への政界工作が足りない。祇園・島原に出入りした形跡が無い。出入りしたのは、柄の悪い新撰組である。孝明天皇の信任があれば、それで良いとしたのか。政界、地域に会津シンパがいない。そして、美しく敗北した。同じ事が、、日本と中国にも言える。国連、国際司法裁判所、オバマ大統領にに「道義と道理」を訴えることはあっても、ロビー活動や新聞広告でお金をばら撒いているのか?美しく敗北の路線を走っていないのか。その点、中国、「不都合な真実」を、金と下工作で隠蔽しようとする、醜い開き直りを感じさせる。

{バルチ史観ー134「飯島内閣参与の北朝鮮訪問:日本外交に求められる開き直りと突破力」}H25.6.8

飯島内閣参与の北朝鮮訪問、米国・中国に事前に相談せず断行し嫌がられた外交をバルチックに評価したい。米国の嫌がることを回避する、それを第一義とする日本外交だけではないということをアピールしただけでもクリーンヒットではないか。外交は善隣だけでない、嫌がらせもがいこうで、中国・北朝鮮・韓国等の対日外交、適例である。その場合、求められるのは開き直りと突破力である。「本音を隠してハッタリもかまし、相手をたじろかせて交渉につかせる」、北朝鮮のケソン工業団地の外交交渉、見事とは言いたくないが、さりとては、と言わざるをえない。なお、最近の橋下大阪市長の発信力、開き直りと突破力にかげりが見える。

{環境エネルギー論-47「電気料金:リストラ重視のあまり柔軟性を欠く」}H28.5.25

エネルギー政策には現場の声聞くべしだし、電気料金審査において電気事業者の見解の排除だけに力点を置くのは問題である。目先のリストラを重視し、電力事業を支えるのは人だという感覚が欠如している。社員のやる気の低下や採用難を招き、東京電力のみならず、電力システムの崩壊を招きかねない。電力の安定供給のためには、まず社員の士気向上が不可欠であり、リストラでなく経営効率化を追求するなら、人的経営資源を最大活用すべきである。日本のエネルギー政策が綱渡りだとしても、電力会社に綱渡り経営を強いる権利は誰にも無い。

{格差社会論-131「橋下市長に慰安婦発言:必要悪と言ったらお終えよ」H25.5.18

橋下市長、弁護士時代に大阪市の旧赤線飛田地区の風俗嬢の人権を尊重して面倒をよくみて、風俗嬢に対する差別主義者でないと招致してコメントしたい。軍隊(戦争時)とSEX、古今東西悩ましい問題だし、世界最古の職業が売春という説も根強く、日本民族だけがSEXまみれではない。東京の千代田区では許されない風俗が新宿区では繁盛している。しかし必要悪と言ったら、終戦時にソ連兵の暴行を受け、自殺した中絶した多くの日本女性に顔向けできない。憲法96条の改正にしたって、9条改正のための必要悪と言ったら全てが終わりになる。necessary evilのevilにウェイトを置いて、必要悪の価値観を暗黙のうちに共有するのが、文明社会のグローバルスタンダードとバルチックに思う。

{バルチ史観-133「外交は軍隊を使わない戦争:必要なのは圧力と覚悟」}H25.5.11

韓国朴大統領の米国議会での「日本の歴史認識、慰安婦発言」、竹島を不法占拠する歴史認識を問いたいところだが、「したたかな外交」を展開していることは認めざるをえない。「戦争は政治の一手段であり、外交の延長である」という言葉がクラウゼヴィッツの「戦争論」にあるが、むしろ「外交は戦争の延長戦上にあり、相手に白旗を上げさせること」とも言えるであろう。。北朝鮮の瀬戸際外交しかりである。外交は、スポーツ交流と違い善隣にあらず、勝利して国益を最大化することが肝要である。そのためには、一定程度の軍事力を保持した上で、圧力をかけながら(少なくとも相手国の軍事的圧力に負けず)、「寄らば斬るぞ」という覚悟が必要不可欠である。

{バルチ史観-132「朝鮮半島有事:内閣総理大臣は超法規措置を」}H25.4.28

北朝鮮が、短期決戦を目指して朝鮮半島で有事を起こした場合、日本政府が憲法解釈の慎重な検討のの結果、反撃も救出もできないとしたら、日米同盟は瓦解するし、多くの日本国民の生命・財産を危険に曝すことになるであろう。その時こそ、内閣総理大臣の超法規措置が望まれる。ダッカ事件での「赤軍派解放」、金正男の「北朝鮮強制送還」、国会・世論に委ねず、超法規措置の事例はある。戦前、関東軍の暴走を超法規的に追認してヒドイ目にあったが、超法規措置がとれずに、北朝鮮の暴走を容認すると、取り返しのつかないことになる。抑止力のために、日米同盟強化のために、安倍総理の「朝鮮半島有事での超法規措置」のメッセージが望まれる。

{環境エネルギー論-46「電力改革:発送電分離による送電部門の肥大化・非効率化」}H25.4.3

電力システム改革の目玉は、発送電分離による発電部門の競争促進((分割化)であるが、送電部門は超巨大独占企業になりはしまいか。特に、引き続き規制下に置かれるだけに、送電設備を効率的に運用できるか甚だ疑問である。外国のように設備を切り詰めて停電を誘発するのではない。寧ろ、停電(の批判)を恐れる余り、過剰投資の結果としての保守的過ぎる非効率な電力系統運用が危惧される。送電部門の中立的運用の名の下に、多くのお役人が天下るだろうからなおさらである。純民間の発電部門は過当競争で体力を消耗し、半官半民の送電部門は規制に守られて贅肉タップリ、そんな構図がバルチックに目に浮かぶ。さらに自然災害時の電力供給復旧に苦戦を余儀なくされるであろう。発送電垂直統合によるアウンの利点を見逃してはならない。富士山爆発、日本列島に自然災害が危惧されている折、発送電分離、急ぐ必要は全くない。

{環境エネルギー論-45「リスクを過大評価する危険性」}H25.3.31

福島第一原子力発電所事故、地元の除染や環境修復に努力されている方々には頭が下がるが、1ミリシーベルトという目標にしばられ、地元住民の帰還が遅れるのはいかがなものであろうか。確かにICRPの被ばくの線量限度は、妊婦を除いて、一律に決められているが、放射線感受性に個人差があるのは明らかである。ICRPは、住民の被ばくを状況に応じて0〜20ミリシーベルトと定めているし、職業被ばくは50ミリシーベルトだし、東京都のレスキュー隊員の被ばく実績は17ミリシーベルトである。放射線リスクを過大評価する一方で、移動や環境変化に伴うリスクを過小評価し、高齢者を中心に避難先での死亡確率が増えているのにベルチックに胸が痛む。避難する必要のない高齢者も故郷を離れた避難生活を強いられているのではないか。勿論、老人だけでは地域社会が成り立つものではないが、老人中心の地域社会をまず復活させて、政治的に(コストに縛られず)サポートする考えもあるのではないか。現実に、限界集落としてほぼ老人の地域社会はあるのだから。リスクを過大評価する危険性を踏まえて、原子力事故避難者への温かみのある対応を切に望む。

{格差社会論-130「TPP:商品の輸出VS資本の侵略」}H25.3.16

貿易立国としてだけでなく、地域の市場拡大、輸出のための産業の振興を通して、全体的に地域が成長し、国家間格差が縮小するであろうTPP大いに歓迎したい。大日本帝国を追い詰めたABCD包囲網ではなく、中国・北朝鮮に対しても参加を促すものであってほしい。懸念されるのは、資本の輸出が資本の侵略に繋がる事である。開発途上国の成長が、株式を通じて先進国に流れ、新興国・開発途上国への投資が、新たな格差社会をもたらすことである。TPPが国家間格差を是正できても、国民間格差を拡大させることである。TPPの成功を期待するが、「ウォール街を占拠せよ」を世界に拡散させてはならない。

{バルチ史観-131「手に余る軍の暴走:尖閣諸島レーダ照射&満州事変」}H25.2.22

尖閣諸島のレーダ照射事案の日本の発表に対して、口達者な中国共産党報道官が反論するのに時間を要したことから、本事案は共産党文官の与り知らぬ軍の独断のように思われるが、問題なのは、軍の独断を追認し、国家一丸となって、国際社会に「悪いのは全て日本」とアピールする姿勢である。野田政権の、「慰霊祭への国会議員上陸不許可」の配慮は少しも効力を発揮していない。中国共産党の腐敗(政党政治への幻滅)、経済成長に取り残された農村の貧困(昭和恐慌から脱け出せない農民の疲弊)、領土問題は核心的利益(満豪は日本の生命線)を大義名分に、軍事最前線の現場司令官(青年将校)の暴発が、バルチックににおう。その場合、張学良みたいに逃げ回らず、ベトナムのように毅然と反撃するのが、軍事衝突を局地的に、短期的に封じ込めるという覚悟とコンセンサスが求められる。

{環境エネルギー論44&バルチ史観130「中国の大気汚染は視界不良:世界標準は通用せず」}H25.2.16

中国の大気汚染が猛威を振るい、日本の高度成長期の公害と揶揄し時間が経てば解決との観測もあるが、見通しは視界不良である。石炭火力発電、粗悪ガソリンと原因がわかっても、健康被害が現れても、その場しのぎの緊急措置でお茶を濁すだけであろう。ケ小平の開放政策後の、中国共産党の経済至上主義の一貫性と継続性は、大日本帝国軍部の対外膨張主義を彷彿させる。他国民の迷惑を省みないことはいうまでもない。そして、中国官僚企業は、共産党の経済評価だけに汲々とし、面倒くさい問題は棚上げ、先送りするだろう。さらに、中国は、海外からの批判に対して、「中国はまだ途上国、環境政策は二流国、世界標準は通用しない」と居直る胆力がある。誠に視界不良。問題解決のためには、日本の環境技術のODAと放射性廃棄物の引き受けのバーター取引といったバルチックな発想が求められる。

{格差社会論-129「空気を読んで話を持ち出せず事実を隠蔽する:原子力村&日本女子柔道&大阪市立高校」}H25.2.9

現場の空気を読めるが故に、事実を黙認し、不祥事が発生しなければ責任を取らなくて済む。何か言って、事実が明るみに出て歴代の不祥事の責任を取らされてはたまらない、というのが経営幹部、JOC役員、校長先生の空気だったのであろう。「そんな話を持ち出せる空気でない」という空気が読めるが故に、突如として明るみに出た不祥事になす術がなく、自分に火の粉がかからないように、時が経つのを待っている。村組織の空気は読めるが、事なかれ主義で、国民・庶民がにしわ寄せがくる日本社会のあり方が問われている。

{バルチ史観-129「テロに対する継続性と一貫性:流血を辞さず即断即行のアルジェリアVS人命尊重最優先で右往左往の日本」}H25.1.19

お亡くなりになられた日揮社員には、深く哀悼の意を表したい。しかし、アルジェリア政府は、最初から交渉による選択肢はなかったようである。「テロに屈しない」という姿勢を示す限り、政治テロに敏感な諸国、欧米は元より、中国・ロシアから理解を得られるという政治判断が働いたと思われる。時間が立てば、強攻策を打ち出しにくい国際世論も醸成するであろう。批判も上がっているが、アルジェリアの政治家が政治責任を問われることはあるまい。それに対して日本政府は「人命尊重最優先」で右往左往するだけで、テロの流れを全力で止めるという意思表示が不足しているのではないか。靖国神社放火犯の中国帰国に対するソフトな態度、適例である。政治テロを是認するような韓国に配慮するような態度は、欧米諸国の不信、中国の増長を招き、尖閣諸島での嫌がらせ、跋扈を助長するのではないか。政治責任が問われるとバルチックに主張したい。

{環境エネルギー論-43「廃炉に関わる費用負担の制度を早急に構築すべし」}H25.1.12

活断層の上にある原子力発電所を原子力規制委員会が、事業者にの意見を聞かず廃止措置に追い込むのは魔女裁判みたいでいただけないが、費用負担・会計処理についても提言すべきである。廃炉により経営破たんに至れば、金融機関も融資せず、管理されず野ざらしの原子力発電所が日本列島に残るだけではないか。原子力規制委員会が、科学技術的判断で原子力発電所を次々と廃炉に追い込むなら、政府・原子力委員会は高度な政治判断で、「バックエンドにしっかり取り組める体制・制度」を早急に確立する必要がある。

{環境エネルギー論-42&格差社会論-128「責任追及に終始する社会:電力会社&電気料金」}H24.12.30

原子力を中心としたエネルギー問題は、単純な因果関係のない問題であるが、エネルギー問題であれば、電力会社が一番悪いと、マスコミも政治も責め立てている。東京電力の賠償問題であれば、資金捻出に社員のリストラはやむを得ないが、関西電力他の電気料金の値上げは、原子力停止に伴う費用捻出であるから、社員のリストラはどう考えてもおかしい。それに電気料金引き上げに伴う社会のメリットにも目を向けるべきである。再生可能エネルギーやスマートグリッドの普及も、電力料金の値上げが後押しするだろうし、否、電気料金の値上げを前提としていると言っても過言ではない。省エネ家電、省エネ投資とてしかりである。世論を考慮しないと社会の混乱を引き起こすが、問題の重要側面をみな考慮された上で世論が形成されているとは言い切れない。特に、エネルギー問題の場合、そうである。

{バルチ史観ー128&格差社会論-127「未来の大きなリスクの説明責任が求められる安倍政権」}H2412.22

中国・韓国との領土問題、憲法と自衛隊の齟齬、戦後民主主義の事なかれ平和主義は、目先のリスクを怖れ、将来の大きなリスクを次世代に先送りしてきたが、もう先送りは許されない。安倍政権、日教組の反発はもちろんのこと、TPPなどの農協団体からの反発のリスクを恐れてはならない。日本をとりまく明るくない状況で「未来が背負う大きなリスク」の説明責任が求められる。リーダーの覚悟がなければ国民は納得しないが、前回の表現力抜群の小泉後でなく、今回は説得力貧弱の民主党政権後、対応を先送りせず、責任を背負う覚悟を貫けば、国民の支持が得やすいと考えるが。

{バルチ史観ー127「権利意識過剰で対決のリスクをとった大日本帝国VS権利意持たず対決のリスクを回避してきた経済大国日本」H24.12.9


「英米本位の平和主義」を排すと、自国の権利を英米並みに主張し、外交において毅然とした(突っ張った)対応を取り、そのための手段として戦争を選択し、大日本帝国は滅亡した。中国に対して、帝国主義国家として、相手の立場を考えず、まず自国の要求を最大限、主張したことも間違いない。戦後、経済大国日本は、「熱ものにこりて、膾を吹く」という感じで、対米依存で自国の権利を主張せず、外交においてふやけた(臆病な)態度を取り、そのために対決を回避してきたリスクに現在、直面しているしている。尖閣諸島の実効支配を黙認したに日中国交回復時の中国と違い、日本の経済支援もあり、中国は帝国主義国家として大きく成長した。日本は、外交交渉で対決するリスクを回避すると、更なるリスクに直面することになる。対決するメリットも冷静に計算する時期である。

{格差社会論-126「自分の力だけで這い上がり地位に恋々としない橋下徹VSバックの力で当選し1日でも長く国会議員でいたかった民主党議員」}H24.11.22

二世議員とバッチを付けなければ、平均以下の議員が跋扈し、自分の保身を第一とする永田町政治家。バッチを付けなくても、生きていけ、徒手空拳で這い上がり、府知事から市長に転進し、自己保身よりも政策の実現を第一とする橋下徹、確かに永田町の政治家とは一線を隠した何かを持っている。田中角栄、松下幸之助ファンに受ける何かを持っている。今後、国政に進出して、何かを背負うために石原慎太郎と提携するのは、それなりに最適解とバルチックに考える。

{環境エネルギー論-41&格差社会論-125「廃炉の道は長くて険しい:チェルノブイリに学びたい」}H24.11.17

チェルノブイリ4号機原子炉事故、ソ連政府は、将来の発ガンリスクは度外視して作業員を動員して半年で石棺をつくり、放射能汚染の危険性を防ぐとともに、敷地内に1〜3号機の使用済燃料の中間貯蔵施設を建設し、100年間は保管する予定である。低線量被ばくの影響は、今まで国際的に多くの人材と資金を投入してきたが、はっきりとした結論は出なかったし、今後も、はっきりとした結論はでないであろう。平時なら、低線量被ばくの影響を、コンサバに、保守的に取り扱うのもよい。しかし、廃炉作業員の大幅な不足。望郷の念にかられたまま、お年寄りが死んでいく。選挙・世論の心配の無いソビエト権力と違い、作業員を増やし、被災者をできるだけ多く帰宅させるための線量基準に見直しは、政治生命を失う話かもしれない。しかし、このまま「低線量被ばくの呪縛」を受けて、何も出来ず、何の希望の無いまま、放置するのはいかがなものか。

{環境エネルギー論-40「脱原発なら冷静に世界のエネルギーの現状を見据えるべし」}H24.11.10

エネルギー戦略が国家100年の国家戦略である事は間違いないが、100年間に世界の資源開発、エネルギー価格、政治情勢も変動することも間違いない。日本のエネルギー政策は、当初から個々のエネルギー源ごとの数値目標で設定される傾向にある。エネルギー源ごtの価格変動に対応できず選択肢を狭めている。またエネルギーベストミックスは1次エネルギーの種別の割合だけでなく、調達先、プロジェクトのパートナーにも当てはまることである。グローバルな観点から、エネルギー戦略を立て見直しを辞さないことが重要であり、そのためには、原子力王国も原子力ゼロもありえない。

{環境エネルギー論-39「プライドが高く自身を過剰評価し自己愛が強い:原子力村&森口尚史」}H24.10.28

真面目で真摯な原子力関係者に対して失礼だと承知した上で、評論させていただきたたい。福島第一原子力発電所事故&iPS細胞捏造、営々と掴んだor掴みかけた「栄光」が一瞬に吹き飛んだことは間違いない。但し、職と名誉と名声、全てを失い、社会、医学村から消え去るであろうお騒がせ氏と違い、原子力村、逃げたり消え去ることは許されない。森口氏を他山の石とすると同時に、多様な人々が接し、様々な価値観が混在する社会として、原子力村は解体するのではなく、再生してほしい。

{格差社会論-125「高齢者による近隣トラブル:対応がかかる社会問題」}H24.10.14

近隣トラブルは、今に始まった問題ではないが、実行者に老人が多く、年々増加の傾向にあるのは軽視できない。高齢化社会の「生き甲斐が無い」、「寂しい」「孤独だ」という心理的な側面に加えて、日本の社会を覆う閉塞感が反映されているように思えてならない。お金が無いから、近隣トラブルを起こすというものでもないようだ。家族の崩壊(含、単身者の増加)という現状では、地域社会の復活が鍵となろうが、「言うは易く行うは難し」といわざるをえない。即効性の無い時間のかかる社会問題であるが、地道な努力で放棄しないことが肝心であろう。

{環境エネルギー論-38「打たれ強い化石燃料VS逆風に弱い自然エネルギー」}H24.10.5

環境税が導入され、化石燃料に逆風が吹いている。しかし化石燃料、古くはロンドンスモッグに端を発する公害問題、石油危機におけるピークオイル説、地球温暖化における二酸化炭素排出量、その度に叩かれても、しぶとく生き残り、エネルギー供給の主要プレーヤーを維持し続けている。日本の石炭産業が消滅し、石炭火力が終わったかと思われたが、どっこい石炭火力は復活している。シェールガス、シェールオイルでピークオイルは吹き飛んだ感がある。地球温暖化に対してはクリーンコールで対抗している。誠に打たれ強く逆境に強い。それに引き換え、、補助金・全量買取・固定価格の追い風があってこその自然エネルギーであり、逆風に弱いのではないか。太陽光発電は、メガソーラー(電力・ソフトバンク・京都セラミック)にしても家庭用(一戸建ての大型住宅)にしても、経営母体がしっかりに、赤字・減価償却期間はあまり問題にならないかもしれないが、ベンチャー・地方自治体第3セクターによる風力発電、想定外の暴風雨(風速)による設備トラブル、景観・騒音の環境問題、洋上風力の場合の漁業補償、誠に逆風に弱いようにバルチックに思われてならない。

{バルチ史観-126「水に落ちた犬を叩く:革命無罪&愛国無罪」}H24.9.23

易姓革命の中国では、王朝交代時に虐殺が繰り返されてきた。人口・GDPが増加した日本の戦国時代と違い、太平天国の乱、黄布の乱では数10%の単位で人口が減少した。文化大革命では、神様(毛沢東)の命令で、水に落ちた犬(劉少奇)を撲殺した。中国人民の一部には、共産党の日本は犬とのお墨付きを得て、水に落ちた犬を叩いてやるという風潮が感じられる。日本は、「水に落ちた犬」との印象を与えてはならない。安易な譲歩は禁物である。日本は、「人権有理」を声高々に謳って対抗してはどうか。

{格差社会論-124「米韓同盟は強化されつつある」}H.24.9.17

喫茶店のコーヒー代(200〜300円)のカード支払い、ファションやたスイーツのギャル店員は日本語でなく英語で話しかけた方がにこやかに流暢に対応してくれる、ロッテデパ地下の白人女性客(米家族?)の多さとイートインコーナーでの韓国女性客との仲の良い豪快な食べっぷり、ハングル語の英語との親近感、早朝のKBS放送開始前の竹島(独島)を背景にしての国家演奏は米軍受けするであろう。米韓同盟は自然に国民的に強化される方向にある。対米同盟の強化の点で日韓格差は大きい。以上、バルチックな韓国観光の所感です。

{環境エネルギー論-37&バルチ史観-125「国民的議論を斟酌することなく強行:竹下の消費税導入&岸の日米安保改定」}H24.9.12

国民的議論、世論調査の名の下に、政策立案者はズルズルと原発ゼロに引きずられている。「どうせ、政権を失う。美辞麗句を並べて世論におもねいた方が少しでも選挙に有利だ」という民主党の無責任性質が透けてみえる。世論調査に基いて政策を決めるなら、消費税導入も、日米安保改定もできなかった。多分、ポーツマス条約講和もそうであったし、中国大陸からの撤退、蒋介石との妥協ができず、ジリ貧を怖れてドカ貧に嵌ったのは世論に迎合した面が無視できない。世論調査で政策決定するなら国会議員はいらない。じっくり勉強し、国民的議論を喚起するが、果断に決断する政治家の出現が望まれる。暗殺される事はあるまい、ただ支持率が落ちるだけだろうに。支持質も配慮してほしい。なお、世論調査には、核武装の是非、(核兵器でなく)原子力空母・原子力潜水艦の是非を加えて欲しいし、原子力は軍事技術であることから逃げないことを、バルチックに要望したい。

{バルチ史観-124「強さを前面に出す国に逃げの姿勢を取る:清王朝&民主日本」}H24.9.8

清王朝は、強さを前面に出す西洋列強に、国家戦略を持たず、場あたり的事なかれ主義で妥協を重ね、領土を侵食された。反面、チベットやウィグルには、強さを前面に出し、領土を広げた。戦略があるとすれば、清王朝がつぶれない妥協、延命する妥協であろう。この度の、竹島問題、尖閣問題、どう見ても、韓国より中国に弱く、気兼ねしている。中国共産党は、歴史の学び、強さを前面に出し、日本の実効支配を長期的に弱める戦略に出ている。民主日本、その場しのぎに終始し、政権基盤が揺らがない事を第一としている。新政権、まず靖国参拝をやるべし。それが、尖閣諸島の実効支配の強化の第一歩とバルチックに考える。

{環境エネルギー論ー36「今、原子力研究者技術者ができること(有富正憲編、培風館)は精読に値する」}H24.8.30

福島第一原子力発電所事故を時系列的に評価するだけでなく、「起こりえた別のシナリオ」も提案し、再起動に向けた工学的対応策だけでなく、科学者、技術者に求められる資質にまで踏み込んでいろ。特に、自己対応評価は見事であり、日本の原子力発電所の再起動に向けての建設的な議論のたたき台にしてはと、バルチックに提案したくなる。

{環境エネルギー論-35&バルチ史観-123「選択と集中に躊躇し戦線を縮小できない:原子力王国&大日本帝国」}H24.8.25

DVD,電気自動車等、工業製品には規格の統一が不可欠であり、そのために業界内で勝者と敗者が生まれようと、国益・業界の総利益を考えるとやむなしと許容している。原子力においても、フランスと中国は、商用としてはPWR一本であるし、米国も新設に当たっては、WH社(東芝)APWR一本に絞るであろう。日本のように、多種のBWRとPWRが林立するのは、旧ソ連ぐらいなものであろう。どうも、日本の原子力王国は集団護船団方式で、敗者・落伍者を出さないように配慮している気がしてならない。大日本帝国は、真珠湾攻撃・マレー沖海戦で、航空機の時代を自ら立証しながら、戦艦武蔵を竣工させ、戦艦視なのを航空母艦に転換させたのは、敗色濃厚になってからである。大東亜共栄圏を確保したのだから、無理に戦線を拡大せず、フィリッピンを拠点にカウンター攻撃に徹すれば、勝てないまでも、何とかドローという選択肢もあったであろうに。原子力王国も、福島第一原子力発電所事故を契機に、選択と集中により、戦線を適正規模にすることを考慮すべきである。これが、将来の反転に繋がるとバルチックに考える、ジリ貧を怖れて、ドカ貧に陥った大日本帝国の徹を踏む事無かれ。

{環境エネルギー論-34&バルチ史観ー122「和平を邪魔する主戦派:原子力帝国&大日本帝国」}H24.8.18

終戦に当たって、陸軍首脳は和平を本音としながら、「一億玉砕」猪突猛進の青年将校を抑えきれず、聖断を仰ぐに至った。原子力帝国が和平をあたって邪魔をするのは、若手技術者でなく、「プロジェクトは不滅」「プルトニウムは夢の燃料」のドグマに嵌ったロートルの政策立案者&技術者に思えてしかたない。政治家には聖断はおろか、大人の判断すら期待できず、玉砕路線を進むのは、新鋭の原子力関係者に申し訳ない。現世代にとって、プルトニウム(高速増殖炉&商業核燃料再処理)はあまりにも手強い。無条件降伏する前に、現世代は「プルトニウムと即座に和平せよ」と叫びたくなる。

{環境エネルギー論-33「オランド大統領に学びたい大人の決断」}H24.8.11

仏社会党のマニュフェスト「58基の原子力発電所の半分を廃止」を掲げて、当選したオランド新大統領は、古い発電所2基を廃止しただけで、新規原子力発電所の建設も継続するようである。大人の決断として、原子力関係者だけでなく国民を安心しただろうし、マニュフェスト違反と足を引っ張る身内もいないようである。科学的合理性のある国民性とバルチックに評価したい。エネルギー政策、二項対立を煽るのではなく、大人の決断が求められる。(長期政権下の)アラブの春と違い、官邸に大勢の人間がデモをするからといって、(議会制民主主義・短期政権)に日本の首相が、デモ代表者に会うのは、子どもじみた判断に思えてしかたないが。

{バルチ史観-121&環境エネルギー論-32「「戦略的パートナーor身内のライバル:戦争戦略とエネルギー戦略における日本VS米国」}H24.8.4

太平洋戦争中、帝国陸海軍は仲が悪かった。国力のためにお互い意味を削って、空軍・海兵隊を創設する考えは皆無であった。既得権の保持が第一で、特に陸軍は、面子が何よりも優先したように思われる。それに対して、米軍は、、海軍・海兵隊・空軍・陸軍の連携が、欧州戦線・太平洋戦線において見事であったといえる。エネルギー戦略においても、原子力・火力・自然エネルギーがお互いライバル視して、足を引っ張っているのは日本の悲劇である。その点、米国、核技術の保持と言う点で、一定程度、原子力を推進するだろうし、石炭産業保護という視点で火力発電は一定の役割をはたすだろうし、自動車産業への配慮から電気自動車を推進するであろう。国益のための戦略的パートナー、分散すれども連携して、リスクの最小化と、利益の最大化の折り合いを付ける数理的戦略が上手いのである。さすがに、ゲームの理論の離散数理の国である。それに対して、日本は問題を定常微分方程式化してしまい、絶対解を求め、鞍点を見出すのが、甚だ不得手に思われる。

http://www.kogures.com/hitoshi/webtext/or-dm-game-gaiyou/index.html

{格差社会論-123「政治的意図による風化:党が第一の中国VS我が身が第一の日本」}H24.7.28

中国は、昨年の高速鉄道の追悼式を行わないようだ。天安門事件でさえ風化させる中国共産党、驚くにあたたらない。どうも一党支配の熾烈な権力闘争に勝ち残ってきた共産党リーダー、党益(国益)に汚点となる不祥事は風化させるという暗黙のコンセンサスがあるようだ。その反面、南京事件、盧溝橋事件、一党支配に」都合の良い過去は風化させじとの気迫が感じる。日本の政治家、献金問題、脱税問題、何となく風化させるのが上手なようだが、北方領土、尖閣諸島、等、風化させてはならじとの気迫が感じられない。集団自衛権の与野党結束、消費税以上に大事な問題で、尖閣諸島にからませたら、中国もそれなりにビビルとバルチックに考えるが。

{格差社会論-122「身内から愛され故郷の面倒をみて金をばら撒いて人が集まった田中角栄VS家族から見放され故郷を見捨て金を独り占めして人が去っていく小沢一郎」}H24.7.14

田中角栄、本宅の真紀子さん、愛人宅の婚外子を同時に愛し、隠し子とせず、正々堂々と陽の目にあて、複数の幸福な家庭を築き、死後も複数の家庭から良き父親と慕われている。故郷(新潟県)に公共事業、原子力発電所を持ってきて、地元ゼネコンを育成し、故郷の発展に尽くし、多忙な中で良く故郷に顔を出した。脱法行為で金を集めてに金をばら撒いて、田中軍団を発展、維持させた。結果的に、田中軍団から、竹下、橋本、小渕、羽田と総理大臣を輩出させた。功も罪も大きい政治家といえる。小沢一郎、夫人、子どもから三行半、婚外子を本当に隠し、大震災の岩手県には入ろうとせず、政党助成金、政治資金を独り占めにして、側近は去っていく。闇将軍としてのスケールが違う。その差が、個人的資質というより、背景にある国力ポテンシャルの違いとすれば残念なことだが。

{バルチ史観-120「人生経験を政治に応用した吉田茂&岸信介VS人生経験で政治を混乱させた鳩山由紀夫&管直人」}H24.7.7

吉田茂、外交官時代、米英協調姿勢を貫き、東條軍閥からブタ箱に入れられた経験を、講和条約締結時のリーダーシップに活かし、吉田学校と呼ばれるほど、後進の育成にも力を注いだ。岸信介、東條内閣の閣僚としたA級戦犯になりながら、日米安保改時に悪役となりながら、国難を乗り切りきった。国力のない時代、米国に対して卑屈にならず、大いにに国益に貢献したと考える。両氏の首相退陣時期及び政界引退後の言動も潔い。功罪あれど、功の大きい政治家と言ってよいのではないか。それに対して、鳩山由紀夫、「米軍基地、最低でも県外」というのは、数理社会学でマルコフ連鎖で最適解に収束する数理プロセスを応用したつもりか。また、母親からの政治資金供与も、生まれてきた以来の、絶対解か。東大計数工学工学博士が全く生かされていない。管直人、東京工大卒で、原子力に強いという自惚れで海水注水中断発言、福島第一原子力事故現場に乗り込むという浅はかさ。更には、学生運動・市民運動で鍛え上げたつるし上げを、東京電力社長に応用しての罵詈雑言、見るに耐えない、聞くに堪えないという外なし。両氏とも、功罪相半ばというより、百害あって、一利なし。政治家に若さを求める昨今であるが、人生経験をリーダーシップに応用する政治家が求められている。

http://www.ffortune.net/social/people/nihon-today/yoshida-shigeru.htm

http://www2s.biglobe.ne.jp/%257Enippon/jogbd_h16/jog337.html

{環境エネルギー論-31「原子力は本質的に国家安全保障である」}H24.6.24

原子力基本法が改正され、附則に「国家安全保障」が付記されたようだが、何を今更の感がある。アイゼンハワーの{aton for peace]も、自由主義陣営の安全保障であることは言うまでもあるまい。核兵器を持つべしと強調するつもりはない。しかし、新興国の平和利用で、ロシア・中国に席巻されたら、世界の安全保障上、懸念ではないか。米国の新規原子力発電所建設は、、しの観点からも歓迎すべしだし、ロシア・中国が原子力路線を突っ走る以上、日米同盟で対抗せざるをえず、米国は、シェールガスでエネルギー安全保障上の懸念がなくなったとしても、一定程度、新規原子力発電所建設を継続するであろう。宇宙開発・宇宙技術も国家安全保障と密接にリンクしている。最近、野田政権の「普通の国」路線、バルチックに支持したくなった。

{環境エネルギー論-30&バルチ史観-119「ドイツに時間遅れの追従で失敗:固定価格買取制度&第二次世界大戦参戦」}H24.6.17

7月1日から、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(Feed in Tariff)がスタートする。ドイツの成功事例に眼がくらんだ感があるが、その、そのドイツは2017年までに、太陽光発電の補助金を段階的に廃止することを見落としてはならない。太陽光や風力の変動電力は、政府による補助金なしでは、電力取引市場で、苦戦するのは自明である(固定電力の原子力にもその傾向があるにしても)。FITは、1種の統制経済である。結局は、長持ちしないだろうに、今更、導入してとの思いがある。ドイツがソ連から撤退を開始した日に、対米戦線布告するような戦局感の欠如である。勿論、多少割高でも自然エネルギーのファンは多い。自由放任な市場よりも、一定程度、政府が市場をコントロールすべしとの声もある。しかし、消費者が支払う電気料金(補助金)が、(中国政府の補助を受けた)ソーラーパネルメーカーに流れるようでは、少なくとも太陽光発電のFITから撤退せざるをえないであろう。

http://www.gepr.org/ja/contents/20120430-02/

{環境エネルギー論-29「東京電力新首脳陣:経営改革に待ったなし&制度改革に拙速なし」}H24.5.13

まずは下河辺新会長、薄給はともかく、経営の自由度は限られ、衆人環視の下に置かれ、柏崎刈羽原子力発電所の再稼動問題では、地方自治体との調整の矢面に立つ、周囲や家族も歓迎しないだろう要職、よく引き受けられた事に謝意を表したい。経営改革は、被災者のみならず、従来より厳しい業務をを強いられながら、給与削減も強いられる社員のためにも待ったなし。原子力現場のにならず、火力現場、営業現場にも足を運び、電力需給の逼迫回避のために、最大限努力している東電社員が正等に評価されるまで、迅速な経営改革をやってほしい。一方、発送電分離を含む制度改革、経済界の腰が引け、政界が迷走する中で、絶対に拙速を回避すべきである。ソフトバンク孫社長のペースに嵌って、最小限の設備投資と最大限のソフト技術で、高い収益を産み出すソフトバンクを利することがあってはならない。温室効果ガス25%排出削減目標の拙速さを繰り返してはならない。

{環境エネルギー論-28&バルチ史観-118「「米の価格差を利用した豊臣政権VS天然ガスの価格差を利用できなかった電力会社」}H24.4.28

豊臣政権が、都会(大阪))と田舎(東北)の米の価格差を利用して、巨万の富を築いたのは有名な話である。同時に、消費地への米の安定供給を通じて、政権の安定化に繋がったことも想像に難くない。現在、インドネシア産等のLNGは原油価格に連動して高止まりしているが、北米産の天然ガスは、シェールガスの出現により、価格低下を起こし、その結果、エネルギー価格差が広がっている。PPECとメジャーがエネルギー価格を支配する時代ではない。市場経済エネルギーのグローバル化、価格差と変動の時代。福島第一原子力発電所事故を奇貨として、電力会社も、エネルギー価格差、エネルギー価格変動に着目した発電をやらざるを得まい。電気料金の変動が懸念されるが、バルチの所有する銀行の投資信託は、運用成績のいい時、、利益を留保し、悪い時、取り崩して安定配当を志向しているが。電力会社も、信頼できるエネルギー企業(例えば大手商社)と手を組み、エネルギーポートフォリオを考える時代であろう。その場合、1年間以上、核燃料の補給が必要のない原子力発電の果たす役割も、それなりにとバルチックに考える。

{環境エネルギー論-27&バルチ史観-117「法的責任があいまいなのが現実主義という幻想「満州事変&福島第一原子力発電所事故」}H24.4.13

福島第一原子力発電所の損害に関わる法的責任が、十分に検討されないまま、あるいは意図的に放置されたまま、事故の処理が進められている。「原子力損害の賠償に関する法律」の解釈は難しく、いずれにせよ東京電力の大リストラ、公的資金の投入は不可避なので、法的措置をあいまいにしたままが最適解だし、裁判による判断はエネルギーの浪費という
解釈もできるだろう。しかし、あいまいな合意のみで物事が決定されるのは法治国家・民主国家といていかがなものか。満州事変の関東軍の暴走を、世論を斟酌してあいまいに対応し、大きな損失に繋がったことを忘れてはならない。エネルギー政策、発送電分離、東京電力の経営形態の見直しは、福島第一原子力発電所事故の法的責任を明確化した上で、議論すべきである。大飯原子力発電所運転再開にあたっては、「原子力損害に関する法律」の解釈が、少なくとも何らかの政府見解をするのが、法治国家というものではないか。

{環境エネルギー論-26「東京電力の電気料金説明不足:見て見ぬふり、知って知らぬふりの中国化」}H24.3.24

中国の暴行された女子高生の遺棄事件、善意や良心を持っていたら生きられない中国社会、またかという感である。リベラル派、人権派、良識派を駆逐し続けてきた中国共産党の罪は大きい。東京電力の企業向け電気料金値上げにあたっての、契約期間に意図的な看過、中国の国営企業並の企業風土に堕落したのかと、情けなくなる。同じ考えを持つ組織に、国営化を通じて、異質な考えが導入されるとしたら、それなりに意義のあることだが、東京電力を中国化に追い込む支配でなく、中国化させない支援であってほしい。

{バルチ史観-116&格差社会論-121&環境エネルギー論-25「原子力を絶対悪とするドイツVS多様な前提で原子力を推進する米国」}H24.3.20

ドイツ、福島第一原子力発電所事故を受け、大きく脱原子力に舵を切っている。物理学者、メンケル首相の評価も高いし、カント、マルクスを産んだ哲学の国、合理性に基いた、原子力の絶対悪視と言える。資源小国ドイツに見習うべしとの意見も強くなるであろう。しかしながら、持たざる国、ヒトラーナチスの一過性の快進撃に目を奪われて、翼賛政治、統制経済に走り、大失敗した教訓を忘れてはならない。その点、米国、原子力の光と影を認識した上で、原子力を絶対しせずに、一定程度、推進、維持するのが最適解としているし、長期的な国益に繋がるという戦略眼をバルチックに感じる。アングロサクソンの戦略眼を軽視する事なかれ。そして、高速増殖炉、核燃料再処理を絶対善とする日本の戦略眼も観念的、あまりにも観念的ではないか。

{バルチ史観-115「北朝鮮の国内治安能力に反映されている朱子学」}H24.3.10

専制政治が続き、餓死者が続出しているにもかからず、北朝鮮の春はやってこず、CIAの想定を超えて、金王朝は持続している。中国と較べても民衆の蜂起を押さえ込む北朝鮮の国内治安能力は凄いと言わざるをえない。そこには、専制君主により強制されてきた朱子学による身分秩序の伝統を感じる。多分、専制政治に憤慨して、殺害されても、イスラム社会のような殉教者にならず、身分秩序を乱すはみ出し者となる儒教文化を感じる。天皇、将軍の墓とは桁違いのスケールの中国皇帝の墓所を見て、中国皇帝の専制君主ぶりを想像するに難くない。中国と北朝鮮の専制政治は、歴代王朝の専制君主の伝統に随分、助けられているとバルチクックに感じる。

{格差社会論-120「政治家の力量:権力闘争で鍛えられる中国VS選挙制度で甘やかされる日本」}H24.2.26

訪米中の中国、、習近平副主席の態度、国益を最優先し、自国の主権を護るという気迫に溢れ、その存在感、オバマ大統領すら圧倒する感があり、見事と言わざるをえない。さすがに、中国共産党の熾烈な権力闘争、厳しい選出過程を勝ち抜いてきただけのことはある。厳しいサバイバル戦に生き残っただけの、一党独裁国家の政治的指導者として力量十分と認めざるをえない。それに対し、選挙で選出される日本の政治家、権謀術策、問題解決の能力がなくても、知名度、好感度で選出され、中国のように、負ければ一族郎党が政治的に抹殺されるちう修羅場を踏んで、切磋琢磨されて生き残った政治家の胆力、排除力、恫喝力に見劣るリスクがある。手段を選ばず、国益を最優先に政治生命を捧げる政治姿勢が、甚だ見劣る。特に、現民主党政権の政治が続いて、日本が衰亡の道を直進するのを憂慮する。

{環境エネルギー論-24&バルチ史観「拙速な発送電分離は高リスク低リターン:根拠無き希望的観測で大失敗」}H24.2.11

原子力発電批判は、電力事業制度の否定に向かい、まず「発送電分離」ありきの議論になっている。再生可能エネルギー全量買取制度の詳細設計、原子力発電所の再稼動が不透明なまま、あまりにも拙速であるが、特に自然エネルギーに対する根拠的熱狂は、発送電分離=再生可能エネルギー拡大という、希望的観測だけの構図に一直線である。発送電分離及び9電力体制の解体、あまりにも不透明、リスクが大きすぎる。失敗した場合、直ぐに元に戻せるものでない。原子力推進が、見切り発車の壮大な社会実験であったからと言って、発送電分離も同じ事が許されるわけではない。中国大陸の行き詰まり打破のために、ナチスドイツの快進撃に熱狂し、「戦はやってみないと分からん」希望的観測に基いて、対米戦争に突入した同じ徹を踏んではならない。まずは、被災地の自律分散型のエネルギー供給体制の構築、スマートコミュニティなどのの社会実験に早急に取り組まれたらと、言ってみたい。

{格差社会論-119「時代が応援する芥川賞作家:タフなエリート石原東京都知事VSプライドの高いニート田中慎也」}H24.2.4}

「太陽の季節」「共食い」という受賞作品以上に、時の流れが作家の味方をしているように思われる。石原慎太郎は、日本が高度成長の波に乗る頃、颯爽とデビューし、日本の成長に合わせて突破力を発揮して活躍し、今や中央をぶっ壊して、首相の座を狙う勢いである。それに対し、田中慎也、日本がバブルが弾けて、右肩下がりの時代に突入し、働くことなく、読書と物書きのひきこもりの生活である。わずか40年、日本は大きく変ったが、両氏の舌戦を見て、時代が応援する小説家の生態を感じる。なお、あくまでもバルチックであるが、太陽族には原子力エネルギーの馬力が受けそうだが、ニート族には自然エネルギーの不安定性、間欠性が受けるような気がしてならない。

{環境エネルギー論-23「メディアは関心を焦点化させる:東京電力の取扱いは公平さを欠く」}H4.2.28

メディアは、大量の情報を扱う中で、どれを選んで報道しなければならない。判断材料となるのが、世の中の関心を引き付けられるか否かである。このため、特にTVは視聴率を気にして、例えば政治マターでは、地味だが大事な外交問題(集団的自衛権)よりも政治家のスキャンダル・失言に関心を焦点化させる。原子力発電マターに関しても、エネルギーの安定供給という日常的な話題よりも、非日常的な事故を大々的に報道してきた。福島第一原子力発電所の事故報道で、視聴率が上がらなくなったので、今回の電力料金の値上げを奇貨として、必要以上に東京電力をバッシングしている。東京電力が加害者であると同時に、被災者であることも間違いない。被災後、電力供給不足に対しても、電力調達・燃料手配などが、極めて迅速に行われている。少しは、東京電力の努力を評価すべし。東電社員は、バッシングにもめげず高いモチベーションを維持して、困難を克服すべく真摯に努力している。マスメィアは、東電社員の足をあまり引っ張らないようにしてほしい。

{格差社会論-118「九電力体制の解体は無縁社会化を加速させる」}H24.2.22

戦後、高度経済成長を背景にした人口の大都市集中、核家族化は、地縁、血縁を薄めてきたが、大企業は、都市対抗野球等、企業スポーツの振興等で社縁を深めてきた。特に、地方の電力会社は、縁故入社、地元大学卒業者の優遇で、地縁、血縁を重視する、社縁の絆の強さは言うまでもない。改革派官僚古賀氏が、「地方の電力会社は殿様」と揶揄するのと表裏一体である。しかし、グローバル化を標榜する小泉構造改革以降、終身雇用制の見直し等で、日本社会での社縁が急激にすたれている。既に、地縁、血縁が薄れ、死んだ親の年金をネコババする我欲の社会である。発送電分離による電力会社の解体は、特に地方で社縁を衰退させ、エートス無き地域社会の漂流をもたらす。

バルチ史観-114「じっくりと計算しどっしり構えて部下を奮起させるVSその場限りの打算でわめきちらして部下を消沈させる:東郷平八郎VS管直人」}H.24.1.8

日本海海戦時の東郷平八郎と福島第一原子力発電所事故時の管直人を比較して、説明するまでもあるまい。勝てるリーダーVS負けるリーダーという以外に、部下の育成に着目したい。三笠の乗組員、秋山真之以外にも、後に軍縮に尽力した首相、加藤友三郎をはじめ、有為な人材を輩出した。才能を見抜けるトップ、「汗は自分でかき、手柄は部下に」、身を切る覚悟と説得力を感じざるをえない。それに対し、リーダーの資質や能力に問題があると、部下がサボタージュし、泥舟から降りたくなる。管直人総理大臣、適例である。「国民に汗をかかせて手柄は自分のものにしたい」という政治家ばかりでは、政党不信が募り、民主主義の危機に繋がる。

{バルチ史観-113「組織における人望:東郷平八郎VS山本五十六」}H23.12.29

東郷と山本、どちらも海外留学を踏まえた英米派、危険性の高い作戦に打って出る戦略家であったが、一方は日本海海戦に快勝し、東郷神社に稀祭られ、一方はミッドウェーで惨敗し、不名誉な戦死を遂げてしまった。勿論、シビリアンコントロールの下、国家戦略に基いて作戦が遂行された日露戦争と、国家戦略がないまま、軍人主導で場あたり的に作戦が実行された太平洋戦争の時代的背景はある。しかし、同時に、組織を説得する力量に違いがあったのではないか。日本海海戦時、三笠のブリッジに立ち、黙って背中を見せて現場を奮い立たせた東郷と、ミッドウェーで戦艦大和に引っ込み、将棋をさした山本を見て、バルチックにそう思う。

{格差社会論-117&バルチ史観-112&環境エネルギー論-23「日本的尺度で米国人を過小評価:東条英機&熟年離婚&原子力発電所運転員」}

東条英機とその取り巻きは、「米国軍人は、チューインガムを噛みダンスをするので軟弱で臆病者である」と決め付け、ガナルカナルでバンザイ攻撃で蹴散らすと考え海兵隊の餌食となった。「ロデオ大会のカウボーイを見ろ」と言ってみたい。「米国は熟年離婚が多く家庭が崩壊している」との見解がある。しかし、離婚後の男性の多くは(相対的に若い)女性と結婚して新たな幸せを築いている。離婚した熟年女性も、米国流の財産分与と仕上がった子どもが手に入り、失うのは年老いて飽きのきた亭主だけで、寧ろルンルン気分ではないのか。TMI事故後、若手通産官僚がこう言った。「MITIの幹部が、米国原子力発電所にを視察した時、運転員はユニフォームでなく私服で髭も伸び放題だった。ヒューマンエラーを起こしやすい。」TMI発電所のオペレータは、原子力潜水艦の軍隊経験者で、教育訓練を積み、緊急時の胆力・集中力は大したものであったはずである。軍隊で鍛えられた米国オペレータでさえTMI事故時に、ECCSを止めるというヒューマンエラーを起こしてしまった、という謙虚な見解が必要であったとバルチックに考える。


{環境エネルギー論-22「原子力は理論物理のデリカシーに欠ける」}H.23.12.18

湯川先生が初代原子力委員、京大工学部が応用原子核、235億円の原子力予算計上と同時に科学技術庁発足、日本は原子力を理論物理の流れを汲む科学として優遇してきた節がある。一方、理論物理、「物質と反物質」「CP対称性のやぶれ」、素粒子のデリカシーに着目してノーベル賞を輩出している。理論物理は、内なる多様性を許容する。それに対し、今回の福島原子力事故で「臨界の破れ」「原子炉炉心の多様性」を許容しないのが良くわかった。原子力は科学でなく工学技術である。廃炉の産官学の研究は適例であろう。科学技術から工学技術に脱却すべし。さらに、軍事技術としての原子力研究を何時までもタブー視するのはいかがなものか。

{格差社会論-117「大言壮語、扇動、恫喝、前言撤回:橋下徹&管直人」}H23.12.4

前言撤回、朝令改暮は、政治家として、信用を無くす行動である。橋下の「大阪府知事不出馬宣言」「大阪市との共闘」、管の「TPP開国」「エネルギー政策」、適例である。しかし、橋下は脚光を浴び、管はうんざりとされ退陣した。両氏とも、善人というよりは、悪辣と思えるが、この違いはどこから生じるのかバルチックに指摘してみたい。第一に、橋下は、真剣に何かを話しているというイメージが伝わり、「よくやっている、頑張れよ」とエールを送りたくなる。それに対し、管は「思いつき、打算」、まず、何よりも自分の政治生命の延命というのがみえみえである。「うんざり、いいかげんにしろ」と言いたくなる。次に、橋下は、敵対勢力に対してひるまない。ひるむどころか、先手必勝で戦を仕掛ける。管は、言うまでも無く、逃げ管である。武田騎馬軍団に怖気づいて逃げ出すか、引き付けるだけ引き付けて鉄砲を撃つかの違いがある。「何んとしても、変える。敵対勢力を潰す」、小泉に類似した手法に、有権者はマゾヒズムに陥っている。

{格差社会論-116「運が悪い&能力がある&本当のことを言うVS運が良い&能力がない&本当のことを言わない:元経済産業省・古賀茂明VS讀賣巨人軍渡辺恒雄」}H23.11.27

最近の巨人軍の内紛、9月の古賀氏の経済産業省依願退職を踏まえ、バルチックな格差を感じる。古賀氏は、「官僚の能力」というタブーに踏み込んだが、運悪く政治の力によりパージされてしまった。ナベツネは「オーナーの能力」というタブーに踏み込まれたが、運よく政治力により生き残るであろう。更には、経済産業省、今回の福島原子力事故で、情報が整理できず本当のことを言えなかった面もあるが、讀賣は、情報を整理した上で、本当のことを言ってないとバルチックに思う。

{バルチ史観-111「自由からの逃亡:民主主義を利用して台頭したヒットラー&マスメディアを利用して台頭する橋下」}H.23.11.20

国民の高い教育水準、ワイマール体制という民主主義を背景にヒトラーは台頭した。その深層心理を、エーリッヒ・フロムの「「自由からの逃亡」で、見事に解説している。既成政党の軟弱さ、混迷さから逃亡して、ナチスに身を委ねたドイツ国民のマゾヒズムと言えるであろう。大阪府民、これまで横山ノック府知事以下を選出し、ケッタイさで既成政党コケにするサディズムを発揮してきたが、ここに来て、橋下の威勢の良い、政治的レトリックにマゾヒズムを快感しているように思われる。ヒトラーも、橋下も、政治的には毛並みが悪い。毛並みの良い政治家の下で進行する経済停滞・道徳の衰弱から逃亡して、独裁制に身を委ねようとしている。民主主義の危機をバルチックに感じる。

http://digitalword.seesaa.net/article/43282421.html

{格差社会論-115「「地域に投資して空洞化VS人に投資して国際化」}H23.11.12

生産分業体制の国際化の中で、TPP交渉の参加表明、逃避する日本でなく、雄飛する日本のため妥当な判断である。それにしても、これまでの地域振興、農業振興のための投資、工業団地、インフラ整備すれど、地域経済は衰退し空洞化の一方である。総人口が減少し、高齢化が進行する中で、このような地域間競争は、足の引っ張りあいで、日本が税金の無駄遣いで疲弊するだけである。それよりも、新興国の成長を取り込める人材の育成・投資である。震災地域の復興にしても、インフラの復元だけでなく、震災地域から抜け出して雄飛しようとする人材へのへの投資を怠ってはいけない。具体的には、震災地域の優秀な若者が、進学を断念することがあってはならない。被災者の特性を重視した震災復興が望まれる。

{環境エネルギー論ー22「制御できないリスク&制御できるリスク」}H23.11.3

円高・ユーロ危機、制御できないリスクである。それ故、制御できないリスクの最小化のために、企業が海外移転・海外企業の買収で、生き残りを図るのはやむを得ない。一方、原子力は、日本国として、制御できるリスクとして受け入れてきたし、早急に報告転換しないだろうし、そうすべきでもない。ベース電源、原子力の代替として天然ガスが脚光を浴びているが、綱渡りのようなLNG調達は、制御できなりリスクに繋がりはしまいか。安直な発送電分離は、米国、韓国等で等で散発する制御できない、許容できない大停電のリスクを上げることは間違いない。制御できないリスクを最小化し、制御できるリスクを許容する最適なエネルギー政策が望まれる。

{バルチ史観-110「利用できるものは陳腐なものでも利用したがる:大日本帝国&原子力王国」}H2310.29

大日本帝国は、世界で最初に空母機動部隊を実戦使用し、戦争の戦術・戦法を大きく変化させても、(費用対効果が疑問視されるとわかっていても)大砲巨艦主義から脱却できず、戦局が不利になると、人間兵器(特攻)、風船爆弾、竹やり、利用できるものは何でも戦力に使用とした。原子力王国も、40年前のマークI、発電できるものは何でも電源に利用しようとした。日本は、陳腐化した設備・機器を捨て去り、新型設備・機器を導入する事はできない、貧乏性の文化があるようだ。大いに反省すべし。燃費が悪く、排ガス排出がお粗末な旧式公害自動車を、走行距離が短いので使うとは、リスクが違う。旧型原子炉を新型原子炉にリプレースし、原子炉輸出と整合をとるべしと、バルチックに考える。

{バルチ史観-109「妥協を知らず最後に完全屈服した大日本帝国の轍を踏むこと無かれ:原子力王国」}H23.10.22

蒋介石を屈服させない形で妥協を引き出す機会はあtった。蒋介石もそれを望んでいる節もあった。大英帝国は、条件次第で満州国承認の妥協を見せた。折角の好条件でありながら、軍部・政治家・マスコミの愚者の相乗効果・連鎖反応は、進むを知って退きを知らずの猪突猛進で、最終的に大日本帝国は完全屈服に至った。今回の福島第一原子力発電所事故、油断・弛緩・傲慢・過信・緩慢の点で、ミッドウェー敗戦と類似点がある。原子力王国よ、敗戦行進曲を歩むことなかれ。元々、原子力船の失敗、高レベル廃棄物処分場等で、行き詰まり、原子力ルネッサンスはそれはそれで、立ち止まる必要があった。福島第一原子力発電所事故を奇貨として妥協((もんじゅの廃炉・核燃料再処理の凍結)を受け入れ踏ん張るべし。航空機のじだいにとわかっていながら、人と予算が張り付いているといって、造りかけの戦艦武蔵等を竣工させてしまった帝国海軍の愚をおかすことなかれ。第一、東京電力は妥協をしてリストラし、被災者に妥協を強いているのだから。

{格差社会論-114「妥協をしても屈服しない南シナ海VS妥協する前に屈服する東シナ海」}H23.10.14

中国の傍若無人の海洋進出に対して、南シナ海のベトナム・フィリッピン・インドネシア等の南シナ海の海洋諸国、漁船員早期釈放の妥協は強いられているが、積極的に経済水域に前線基地を構築し、そう簡単に屈服してたまるかという姿勢を見せているのは頼もしい。特にベトナム戦争の修羅場をくぐったベトナムに期待したくなる。それにしては、対米戦争の修羅場という点で先輩格の日本、東シナ海で妥協をする前に屈服しぱなっしではないか。南シナ海諸国は大いに落胆し、今後の反面教師とすべしと考えているのではないか。

{格差謝意論-113「原子力推進の腹をくくった本気度を見習うべし」}H23.10.2

極東におけるロシア・中国の軍事活動の顕在化、世界的な金融収縮の生贄にされる日本経済、東日本大震災からの復興、日本は腹をくくった本気度が求められている。極東有事の準備ができている中国・ロシアに対して、「私は素人です」という防衛大臣、まさに「国防は本気でない」というメッセージを発してしまっている。それに対して、円高による製造業の海外移転、「国内空洞化」「技術流出」何か言ってられない、生き残りをかけた本気度が感じられる。空洞化防止のための成長戦略、「言うは易し、行うは難し」、それにしては、官民一体となった原子力推進、覚悟と本気度の点では、非の打ちようが無かったといえる。

{格差社会論-112「出だしは勇ましいが尻すぼみも早い民主党VS批判されながらも黙々と取り組む東京電力」}H23.9.23

八ツ場ダムの中止、普天間基地の移設、勇ましく走り出すポーズを見せるが、熱心に取り組まず、ほったらかしにし、反故されるのが民主党マニュフェストである。その点、東京電力、色々批判があるが、原子力事故補償に向けて着実に体制を整備している。6500人体制で取り組むとのこと。国際部・研究開発部門から異動し、厳しい場面に出くわすこも多いだろうが、「正心誠意」取り組んで欲しい。具体性も意味もないと批判を受けそうな「正心誠意」とは違うところを見せてほしい。

{格差社会論-111「出だしの評判が良くて欲を出した鳩山・管VSマスコミ受けが良くても欲を出さない小泉」}H23.9.17

出だしの支持率が予想以上に高く、大宰相の欲が出て失敗したのが、鳩山・管である。政治主導による事務次官廃止、消費税引き上げを打ち出した参議院選挙、典型例と言えるであろう。その点、小泉、大宰相という歴史的評価を求めなかったように思われる。同じく長期政権だった中曽根が、TV出演を通して「政治の責任」「文明論」を論じるのに対し、「管どうした」と終始ポピュリズムに徹している。中曽根の偉さに対してご立派というべきであろう。日本と民主党を取り巻く現状は厳しい。偉くなくても立派でなくてもいい。背伸びせず、泥臭い野田政治の貫徹が望まれる。

{バルチ史観-108「内紛によって成長してきた自民党VS内紛により没落する民主党」}H23.9.9

中選挙区時代、自民党の各派閥は候補者を擁立しあい、言い換えれば、自民党の看板をしょっている故に、誰かが落選するという中で、自らの魅力と独自性をアピールすることにより、政治家として成長してきた。また、(選挙区をまたがる日本規模の)族議員の存在は、利害調整を行い、日本全体の成長に貢献してきた。もちろん、金権政治、政財官のトライアングル、負の側面も大きい。しかし、党内で議員間の妥協を図りながら緩やかな改革を志向してきたとも言えるのではないか。反面、スローガンやマニュフェストに頼り切って当選してきた民主党議員、引き下ろしの大衆政党の中で、出身母体の悪口を言う官僚が改革派として受ける中で、過度にマニュフェスト、派閥に隷属し、政党・親分の付随物になってはいまいか。

{格差社会論-110「民主党代表戦:前原ネガティブキャンペーンに見る引き下ろし社会」}H23.9.4

民主党代表戦、前原の外国人献金問題のネガティブキャンペーン醜かった。在日の焼き肉屋のおせっかい在日おばさん、悪気のなかったことは目に見えている。管直人の「北朝鮮関係団体への献金問題」とは、異質の話である。自民党が党利党略ならまだしも、今、民主党代表戦でとび出すとは、日本を覆う引き下ろし社会を反映していまいか。例えば、経済産業省の悪口を言って、大いに人気を博している経済産業省出身者の如く。今後、意図的に、外国人が、日本人を語って政治献金し、追い落としを図ったらどうする。前原の外国人献金問題、政治資金収支報告書の修正で終了するのが、民主党のため、日本のためである。反米軍基地、反小沢のネガティブキャンペーンしかできず、墓穴をほった、鳩山、管のくり返しはこりごりである。それとも、民主党は、党内の悪口を言うほうが受ける、引き下ろし社会なのか。

{環境エネルギー論-21「目先の対応に目が奪われ本質を見失う:管直人の脱原発&東京電力の夜間節電」}H23.9.27

管直人の「脱原発宣言」、個人的な見解と釈明し、言葉の軽さは自他共に認めているが、それでも日本国総理としての発言には重みがあり、原子力の再稼動の道を塞ぎ、電力不足の懸念を招いている。東京電力の管内の過度の節電。例えば、夜間の防犯灯の間引き、電力需給上意味はないし、東京電力の売り上げも減るし、本末転倒ではないか。「夜間の電力使用大いに結構」これが、電力会社、消費者、原子力事故賠償、社会の各方面の受益に繋がる最適解ではないのか。環境エネルギー政策、やっと管直人の場当たり、思いつき発言に翻弄されることから解放されそうだ。希望をもって、エネルギー(電力)供給の再構築をするためには、消費者、電力会社、行政の認識(常識)の共有が欠かせない。

「格差社会論-109「労働市場の規制が寄生を産み出している:雇用を創るVS雇用を守る」}H23.8.21

英国の若者暴動の背景には、英国の小さな政府が、北欧の大きな政府のような再就職支援策に欠けているように思えてならない。日本とて他人事ではない。定年を延長させ、「雇用調整助成金」を支給し、「雇用を守る」ことには熱心である。公務員数削減も中高年のをリストラせず、新規採用抑制で対応しているように「雇用を創る」という強い意志が感じられない。。労働市場が硬直化し、若者の失業者が増えている。役所や大企業に寄生する中高年は、リストラすべし。職場内の人脈、ノウハウしか能がない高齢者の雇用を守る事で、ポテンシャルを持つ若年層の雇用を消滅させてはならない。そうしないと、グローバルスタンダードから外れ、国際競争力で大きく遅れをとることになる。

{環境エネルギー論-20「「自然エネルギーの浸透・普及までは10電力体制による垂直統合」}H23.8.15

自然エネルギーの普及のために、発送電分離が語られるのはおかしな話である。普及しないのはコストが高く、周波数変動等、電力系統への擾乱のためである。コストを重視する送電会社が、(原子力以上に)自然エネルギーを嫌がるには明白である。発送電が分離し、「需給が逼迫した方がスポット価格が上昇して面白い」と考えるエンロンような市場プレーヤーが、自然エネルギーの数値目標にコミットメントするとは思えない。自然エネルギーを拡大するなら、国策としての10電力への強い行政指導である。まさしく、(少なくとも初期の)コストを無視して、ごり押しした原子力のように。電力市場自由化に伴う複雑なプロセス、取引コスト、先物価格・スポット価格のマネーゲーム化により被る日本社会のダメージも未知数である。「発送電分離による自然エネルギーの数値目標」ではなく、「自然エネルギーの数値目標達成までは、10電力体制による垂直統合」がバルチ最適解である。

{バルチ史観ー107「中国から撤兵できずに米国に攻め込む:東條英機VS福島を収束できずに10電力に切り込む:管直人」}H23.8.7

蒋介石と和平できず、経済制裁によりジリ貧を怖れて、大日本帝国を極貧に導いたのが東條英樹である。福島原子力事故を収束できないまま、10電力体制に切り込み、経済大国日本をジリ貧に導いているのが管直人である。それでも、東條は緒戦の勝利で国民支持率を上げ、大政翼賛選挙で勝利した。管直人は、脱原発政策は受けても、内閣支持率は急落の一方である。東條は落ち目になると、憲兵政治の中でも権力側にチェック機構が働き退陣した。それを考えると、福島原子力事故後の日本は、サイパン陥落後の大日本帝国以上の「宰相不幸社会」である。

{格差社会論-108「攻める側が疲れて居座り続ける:カダフィ大佐&管直人」}H23.7.30

リビアのカダフィ大佐追放を目的としたNATO軍の介入、どうやら資金面、投入兵力面で攻める側に疲れが見え始め、カダフィ退陣の道筋が見えない。イラク・アフガンの作戦で米軍が介入できない事がカダフィににとって幸運であろう。管退陣を迫る民主党執行部、管直人の首相権力に対して、公的権力のない岡田・仙石らが疲れている。小沢裁判で、小沢軍団の動きが鈍いのが幸いしている。米軍・小沢軍団と比較して、NATO・民主党執行部は戦闘経験が不足している。そして、このまま疲労死しそうなのが、リビア市民・日本国民であることを憂慮する。

{格差社会論-107「適当にやってよと甘やかす:産油国に対する米国&原子力村に対する日本政府」}H23.7.24

「安くなくても安定的に供給してくれ」、「親米(イスラエルを敵視せず)で国民を納得させてくれ」、「後は民主的でなくても軍事援助を初め協力を惜しまない」というのが、米国の中近東諸国に対する態度だし、昨今、取引条件が綻び始めたのが現実であろう。「安くなくても安定的に発電してくれ」、「経済産業省に協力して国民を納得してくれ」「後は、、地域振興を初め協力を惜しまない」というのが、原子力村に対する日本政府の態度と言えるであろう。但し、決定的に違うのが、中東の独裁者・王族が、私利私欲・公私混同気味に対して、原子力村の住人は質実剛健であるということである。福島第一原子力所長を見てくれと言わせてください。

{格差社会論-106「「管直人:公のための権力の行使には否定的VS私のための権力の行使には積極的」}H23.7.16

東日本大震災、瓦礫の処理、避難所生活の解消、、遅々として進んでいない。高台へのエコタウン、自然エネルギーの拠点にしても、土地を中心とした私権の制約が必要であるが、公益のための権力行使に否定的な管直人では「絵に描いた餅」に過ぎない。有事・緊急時を認識できない総理大臣らしくない政治家である。その反面、自分の都合の良い時だけの記者会見、世論に応じて直感的に判断する、言う事が変っても気にしない、セクト主義・民主集中性・マヌーバー、学生運動の名残の残る政治家である。尖閣諸島に中国が上陸しても自衛隊の出動は躊躇するが、首相公邸がデモ隊に囲まれると、防衛大臣に泣きつく政治家とお見受けする。

{格差社会論-105「もてるものは全てを使う:復興・公益のため後藤新平VS延命・私益のための管直人」}H23.7.10

関東大震災時の復興院総裁後藤新平は、大風呂敷を広げて、東京の都市改造に尽力した。医師出身だけに、公益のため多くの人を求めて救うというポリシーが感じられる。社会や大衆のニーズに応えることを第一とした官僚のように思われる。東日本大震災の管直人、脱原発、自然エネルギーと大風呂敷を広げているが、総理大臣としての権限・権力を自己の延命に使っているのが、、日本の悲劇である。学生運動・市民運動出身の政治家らしく、自己顕示欲を第一とした政治家のように思われる。

{環境エネルギー論-19「東京電力は発送電一貫体制で供給責任を果たしている」}H23.7.2

震災直後に3000万kWに落ち込んだ供給力を、夏までに5000万KWに回復し、社会的混乱を最小限に抑えている。もし、発送電が完全に分離されていたら、発電事業者が系統運用者が一体となって行動するのは、諸外国の例のとおり甚だ困難で大きな社会的混乱を起こすのは目に見えている。自治体のゴミ発電、企業の自家発電が協力的なのは、世間から袋叩きにあいながらも、受給体制を総合的に調整できる東京電力あってこそである。日本列島は自然災害のリスクが大きく、電力インフラも被災するリスクは大きい。それ故、原子力発電所の国有化とは別に、リスク管理のために需給一貫体制を堅持し、電力会社に供給責任を持たせるという選択肢があったしかるべきである。党利党略・派利派略・個利個略の政界と違い、日本の発電事業者と系統運用者は利他心に溢れ、公益のために一体となって協力し合うと言い切れれば話は別だが。

{格差社会論−104「受身&言い訳&小出し:外交&沖縄&原子力:鳩山&管」}H23.6.24

中国、米国、原子力に注文を付けるのは、甚だ困難なのは理解できるが、ひたすら相手待ちの姿勢で、みずからぼんやりしていた責任を回避して、のらりくらりと答弁する場あたり的対応、熟慮・英知というものが感じられない。先が見えない不気味さと、劣化した政権で国民も刹那的になる。それでも鳩山は世論に促される形で退陣したが、管は世論の無力感をいいことに、自然エネルギーを人質にとり、居座ろうとする。学生運動で鍛えたマヌーバーを発揮しているというほかはない。政党政治の危機管理能力に対する不安から、肉食系官僚組織(自衛隊・・警察)、気概先行だけの政治家(具体的に名前が出てこないが、強いてあげれば石原慎太郎)の台頭をバルチックに危惧しています。

{環境エネルギー論-18「反原発感情だけでは再生可能エネルギーは普及しない:ドイツの戦略性&国民性」}H23.6.18

ドイツの脱原発政策は90年代から始まり、原動力は「固定価格買取制度(FIT)であり、「再生可能可能エネルギー100%」の電気を高くても買うという消費者がドイツには多いという追い風もある。更には、ドイツに旅行してわかったことは、バスの運転手・ホテルの女性従業員、生真面目で寡黙、落ち着きがあり器用である(フランスとは好対照である)。若い女性従業員が工具を持って、ホテルの部屋の鍵を調整してくれたのには脱帽した。太陽エネルギーというより、自らソーラパネルを取り付け、発電・維持管理をするという国民性に恵まれている。固定価格を引き下げても、その分、国民はコスト削減や生産性向上に必至になるであろう。脱原発政策と表裏一体に、環境エネルギー市場にドイツの成長を賭けるという戦略・覚悟・コンセンサスが見えてしかたない。

http://d.hatena.ne.jp/rcf/20080408/1207640416

{バルチ史観-106「石原莞爾を注意せず後で干した陸軍中枢VS吉田所長を口頭厳重注意し今後重用するであろう東京電力」}H23.6.11

満州事変、関東軍石原参謀は若槻内閣の不拡大方針を無視して暴走した。陸軍中枢は高見の見物をを決め込み、その後の中国派遣軍の(石原と違って理念もロマンもない)現地司令官の暴走に繋がった。更には、東条英機は(対米戦争時期尚早派)の石原莞爾を徹底的に干し、大学教授に左遷した。おかげで、石原莞爾は東京裁判の被告になれず「王道楽土・五族協和」の理念を語れなかった。東京電力、吉田所長を口頭厳重注意にしたのは正解である。今後、(吉田と違って浅学非才)の発電所長の暴走を食い止めることになろう。更には、これを契機にますます吉田を重用し、求心力の核とされたい。

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/yatsu8hd/Ishiwara/

{バルチ史観-105「大局が見えず場あたり的判断で延命を図る宰相:東條英機&管直人」}H23.6.4

ミッドウェー海戦から敗北必至の戦いを続けながら、東條英機は「撤退を転戦」「全滅を玉砕」と言い換え、「絶対国防圏」を設定し、政治責任を明確にしながら、サイパン陥落も自発的に辞任しようとしなかった。更には、権力者の圧力措置で学徒動員を行った。福島原子力事故後、管直人は「米国の協力の拒否」「海水注入による再臨界」「浜岡原子力発電所の運転停止」と場あたり的判断を繰り返し、辞任を表明しながら何とか延命を図っている。更には、一方的圧力措置で、原子力事故の線量限度を引き上げている。国家国民を第一に考えないリーダーの存在は、日本の悲劇であり、何よりも復興を妨げている。それでも東條内閣は閣内からの岸信介の反旗をきっかけに瓦解したが、管内閣の大臣も、少しでも延命を望んでいるようでは先が思いやられる。

{環境エネルギー論-17「ソフトバンク孫さんは数理的に自然エネルギーを好む」}H.5.28

孫さんは10億円を投じて自然エネルギー財団を発足させるとのこと。自然エネルギーの間欠性・不安定性、ある意味でボラタイルな電力市場のスポット価格・先物価格に整合している。天候等、不確定要因による電力需要と電力取引価格の変動、ある意味でIT技術(離散数理)の発揮どころである。利権というつもりはない。自然エネルギー&電力市場でソフトバンク大いに躍進が期待される。北海道ばんえい競馬の運営経験が活かされるであろう。楽天とて然りであう。楽天オークションの腕の見せ所である。しかし、デジタルデバイドによる格差が生まれるのは忘れてはならない。勝者は、格差社会の勝ち組(一戸建て持家・手元資金者豊富)であり、敗者は、格差社会の負け組(賃貸・手元資金ショート)である。安価でないにしても、安定・平等な原子力(連続数理:微分方程式)で全員が敗者になるよりマシと言われれば、返す言葉がないが。

{バルチ史観-104「人が張り付いてやめられない大学ドイツ語&干拓事業&原子力研究」}H23.5.22

戦前のドイツ語偏重に起因するドイツ語大学教員対策としてドイツ語偏重から脱却して、軟着陸するのに国立大学は随分、時間を要した。諫早湾干拓事業は、農業土木の技術者対策事業のの側面があるのも周知の事実である。同様に、原子力研究開発機構、電力中央研究所、重電メーカー等、あまりにも原子力研究に人材を配置してしまい、原子力推進に猪突猛進と、研究の分散(総花)化に繋がった感がある。教養課程で、ドイツ語教師が教育熱心(がり勉強要)であったように、原子力研究者も、原子力に思い入れを持って研究熱心だし、原子力ならではの効果を上げている面も多い。高温水化学、耐熱耐食耐放射線の材料の開発は適例であろう。古き良き時代、日本の企業は人に応じてポストをつくってきた(部長・部部長・部長代理・副部長)が、原子力研究も人がいるので、予算がつくという時代ではあるまい。日立では、一部、東大原子力を金融工学で活用しているようだが、戦前のエリート、東大航空機学科も、GHQの航空産業禁止にしてやられた。。原子力研究に費用対効果が求められる時代になった。まずは、高速増殖実験炉もんじゅが、俎上に上がるであろう。

{格差社会論-113「「好感度:原子力反対派を圧倒してきた東京電力VSソニーに圧倒される東京電力」}H23.5.14

チェルノブイル事故当時の「朝まで生テレビ」等の原子力討論において、東京電力は、爽やかなルックス・弁舌で反対派を圧倒してきた。逆に、反対派、、駄々っ子のような、つるし上げるような、嫌味たらしい物言い、原子力を無くす前に、温和で平穏な市民社会のために、反対派の方々消えられたらという感であった。しかし、福島原子力事故の賠償問題、プレーステーション賠償問題のSONYの副社長の爽やかで歯切れの良い態度に圧倒されている。好感度どころか、煮えきれなくルックスも劣る。また原子力反対派、昔と違って、温和で好感度のある人物がTVに登場し、自然エネルギーの好感度と相乗効果を上げている感がある。

{格差社会論-112「中国を特別扱いしなかったノーベル平和賞VS原子力を特別扱いしてきた日本」}H23.5.7

ノルウェーのノーベル平和賞委員会は傲慢な中国を特別扱いせず、獄中の民主活動家を選んだ。今、反省すべきは原子力ルネサンスと脚光を浴びる(原子力市場の急拡大)中で、関係者が中国的傲慢さに陥っていなかったか?原子力だから許されると原子力を特別扱いしてこなかったかということである。原子力船と高速増殖炉「もんじゅ」の低空飛行(失敗)から何を学んだか?核燃料サイクルに猪突猛進していいのか?バルチックに問いたい。無論、日本経済にとって中国市場は、中国の政治体制の好き嫌いにかかわらず必要不可欠になったし、原子力とて少なからずの感がある。但し、あまりのめり込んで特別扱いするのは?という感じである。

{格差社会論-111「震災対応:被災者・現場作業員への賞賛VSリーダーの悪評」}H23.4.29

避難所の被災者同士の助け合い・思いやり・我慢強さ、被災地の救援活動における粘り強さ・頑張り、福島原子力現場での勤勉さ・使命感、「国民の品格・道徳心」を感じさせ、海外メディアが賞賛するのは無理からぬことである。それに対して、国難に対処するリーダーにじっくり構え沈思する大局観が全くみられない。自らが、ぼんやりしていた責任を(東京電力に)責任転嫁する。国民性は世界が認め、リーダーの恥知らず・傲慢さは世界に伝わっていると言えよう。傷つくのは「総理の品格」ではなく、「国家の品格」であるとバルチックに思う。

{格差社会論-110「思いつきの政策で失墜した鳩山由紀夫&その場しのぎに嵌った東京電力」}H23.4.16

「温室効果ガス削減目標の公約」「普天間問題の解決の約束」等、宰相としての発言の重みを理解せずに、政治に対する国民の信頼、国際社会での日本の地位を大きく失墜させたのが鳩山由紀夫である。矢つぎ早に起こる問題におわれ、これに対処する時間が足りないという状況が状態化し、その場しのぎの対策に終われ、どうも脱け出せなくなっているのが東京電力であろう。とりわけ、複雑で変更の多い福島第一原子力対策は、状況(苦境)の悪化を食い止めるだけで手一杯の感がある。それ故、閉塞感、手詰まり感の打破のために、果断かつ率直、思いやりに溢れた福島第一原子力発電所長のマスコミへの登場を切に願う。

{格差社会論ー109「クライシスコミュニケーション:黒四の出水トンネルに駆けつけた関電会長VS福島第一の免震棟をパスした東電社長」}H23.4.16

緊急事態に直面した社員にとって、仕事に集中することが精神的な支えとなり、現場の一体感が損なわれることなく維持される。コミュニケーション手段が遮断され孤立した現場ではなおさらである。黒四ダム工事において、大町トンネルの出水事故、最大のピンチであった。時の関電会長、出水中のトンネル現場に駆けつけたことは「黒部の太陽」で最大の見せ場の1つである。作業員の士気は高まり、仕事への自信を深めたことであろう。東京電力社長、退院後、福島県に謝罪には行ったが、福一免震棟をパスしてしまった。病み上がりの無理のできない身体とはいえ、誠に残念である。まさか、ブービングを恐れたわけではないだろうが。

{格差社会論-108「東京電力原子力:本店幹部の形式主義VS福島第一原子力発電所長の人道主義」}H23.4.10

TVに登場する本店幹部を評して、バルチ職場(旧科学技術庁系、博士20%以上)の所感は「東京電力は役所以上に官僚的だね」。「バルチさんが出世できなかった理由がわかった」というコメントには苦笑せざるをえないが、今後、賠償問題、地域・後世への負の遺産の取扱いを考えると、そう思われることは、東京電力のみならず、日本にとって大きなマイナス点である。一方、福島第一原子力発電所長、アナログ対応&デジタル対応の組み合わせの実務能力のみならず、人望・徳があり、癒し系のキャラクターで現場指揮官として素晴らしい。将に将たる発電所長。作業員を部下でなく、戦友としての処遇するヒューマニズムも持っている。過酷な現場、劣悪な環境、所長のおかげで助かっている部分も多いと確信する。願わくば、福島から短時間でもいいからTV出演させれば東京電力のイメージは少し違ったものになるのでは。但し、腰痛を抱え、所員の殉職を心から悼む(顔に似合わない?)デリカシーをお持ちであるが故に、貴重な人材が燃え尽きないか、心配でならない。

{格差社会論-107「リーダーシナリオへの懐疑VS過信:京都大学理論物理VS東京電力幹部」}H23.4.2

京都大学理論物理、「我こそは秀才たらん」という同質性のサークルである。それ故、「湯川先生のシナリオに間違いが無い」「理論物理は湯川先生にまかせておけば問題ない」といった空気は微塵も無い。全員が自律的に思考し、また湯川先生も「異なる視点」「違ったアプローチ」を歓迎したらしい。一方、東京電力幹部、偏差値秀才ツンツン系・体育会バンカラ系・サル山のボス的がき大将系・接客愛想社交系・官僚天下り系と、異質なポートフォリオ集団である。それ故、「原子力のことは原子力大将にまかせておけばよい」「原子力リーダーのシナリオには間違いない」という他力本願の空気が蔓延していたのではないか。またリーダーも(湯川先生と違って過大評価され)唯我独尊で自信過剰になってしまっていたのではないか。もし、そうだとしたらリーダーシナリオが破綻した場合、戦線が全線で総崩れになる。理論物理VS原子力発電所、湯川先生VS東京電力幹部を比較するのも変な話だが、あまりにも好対照である。

{環境エネルギー論-16「米国の環境修復技術を輸入すべし」}H23.3.29

バルチ、職業柄、電力会社で読めなかった英語論文を読む機会に恵まれているが、広島・長崎原爆製造以来の、ハンフォードとサバンナリバーが、長い伝統と、初期対応の遅れにより、プルトニウムを含む核物質に広範囲に汚染され(広大故に住民被害?)、軍官産(ベンチャー企業)による環境修復が進行中である。よって、日本も即座に技術導入に着手すべし。

ハンフォード

サバンナリバー

{格差社会論-106「「管直人の危機が去る&管直人による危機の到来:自己宣伝&責任転嫁」}H23.3.26

以前、管直人のヒトラー的悪運の強さを予想したが、不幸にも3月の政権危機を乗り切って(回避・先送り)してしまった。大震災、原発事故の国家の危機においても、自己宣伝・責任転嫁に終始して、打つ手が後手に回る危機管理能力の無さを露呈している。首相(緊急対策本部長)が、東京電力に乗り込んで怒鳴りまわってどうなるのだ。阪神大震災の時の村山首相の危機管理能力も疑問視されたが、村山なら励まし勇気づけ、あるいは御苦労様と言ったであろう。他力本願の割には、米国の支援を断る。政治主導の割には、未だに震災担当の特命相を任命していない。見識、能力のない管直人が首相である限り、日本の危機を増幅する。日本の危機を救う大連合のため、止めてくれと要請があっても、ヒトラー的悪あがきをするであろう。自衛隊・警察等の肉食系官僚組織の政治不信(無視)の台頭を危惧するバルチです。

{バルチ史観-103「最初に言い出せない:対米戦突入&福島第一1・3号機海水注入の遅れ」}H23.3.19

近衛文麿は、対米戦を回避すべく、海軍から「戦はできない」と言ってもらいたかった。海軍は、近衛に決断を委ね「戦争をするな」と言ってもらいたかった。陸軍は、誰かに「戦争はできない」と言ってもらいたかった。誰も言い出せず、ズルズルと対米戦に突入した。管直人は、「即、海水注入」の勘が働いたらしいが、東京電力の建前を押し切れなかった。東京電力の原子力専門家は、今まで培ってきた原子力界のコンセンサスを考えると、「水位低下前の即、海水注入」とはいかなかった。総理大臣の命令なら、即、海水注入したであろう。「何でもいいから、水位低下前に即、海水注入してくれ」と考えた有識者は多かっただろう。真珠湾と福島第一、歴史的に、バルチックに重なり合って思えてならない。

{環境エネルギー論-15「動的機器の無謬性の過信:デジタル対応VSアナログ対応」}H23.3.17

福島第一原子力発電所の事故対応が後手後手に、なった対応は動的機器の無謬性の過信があったように思われてしかたない。確率論的安全評価、動的機器の稼動を前提とした緊急時対応、崩壊熱の計算、デジタルの世界である。それに対し、崩壊熱除去のための海水注入、電源復旧、マンパワー、胆力、根性を中心としたアナログの世界である。バルチは、原子炉主任技術者、電気主任技術者の合格等、(あまり努力しなくても)デジタルの世界は得意だが、(いくら努力しても)工事、現場管理等、アナログの世界は、不得手である。東京電力も,対策がデジタルからアナログに比重が移った時点で 、自衛隊の傘下に入る気持で、謙虚に自衛隊制服組に協力要請すべきだったと考える。

{バルチ史観-102「独裁者の末路:沈黙VS雄弁」}H23.3.5

カダフィ、ヒットラー、ムッソリーニは雄弁な独裁者である。スターリン、毛沢東、金日成(一族)は沈黙の独裁者である。雄弁な独裁者、一時的な人気を博するが、いずれ化けの皮が剥がれ、失脚する運命にあるのではないか。カダフィの右往左往振りを見て、ヒットラー、ムッソリーニも多分そうであったと想像するに難くない。それに、引き換え、毛沢東らは、高いところから人民を見下しても、自らTV/ラジオで国民に語りかけようとしない。旧ソ連書記長も、スターリン・ブレジネフのように、国連総会に出席せず、西側マスコミに登場しないほうが長持ちしたが、外遊・演説好きのフルフショフ、ゴルバチョフは途中で失脚した。沈黙により、馬脚を表さず、国民にに威圧感を与え、国民を抑圧するのに役立っているというのは、バルチックすぎて駄目であろうか。なお、カストロ他、中南米の独裁者は、雄弁で愛嬌があるほうが長持ちするのは、ラテン系故と言えるのでは。

{環境エネルギー論-14「環境外交では日本は主張している:環境省を評価すべし」}H23.2.27

COP16では京都議定書の延長を断固拒否した。EUが望む排出権取引の議論も凍結した。鳩山首相の1990年度比20%削減も、独断と偏見による自主性である。高みの見物の米国に遠慮しないで済む環境外交、批判されても微動だにしない自主性を感じる。環境外交・環境省を大いに評価すべし。但し、この御時勢、メディア受けするシーン・パフォーマンスが欲しいところか。

{格差社会論-105「選択と集中:暗愚の拡大VS賢い縮小」}H23.2.19

市場経済のグローバル化の中で、企業は選択と集中により生き残りを図っている。GEの家電部門撤退、IBMのパソコン部門の中国企業への売却は適例である。逆に、それができなかった失敗企業が、三洋電機・ダイエー等であろう。また、諫早湾干拓事業は、公共事業の持つ暗愚の拡大的正確を反映していると言える。民主党マミュフェストも、暗愚の拡大で、結果的に何一つ実現できないというのが、真相であろうか。高度経済成長時代には、繁栄身のバラマキとも言える暗愚の拡大が許されたかもしれない。少子高齢化社会、選択と集中による賢い縮小が余儀なくされている。

{環境エネルギー論-13「温暖化対策見直し:理想主義から現実主義へ転換」}H23.2.11

25%削減のための3点セット、即ち、環境税、新エネルギー発電の全量買取、排出権取引制度に見直しが進んでいる。環境税は2011年実施の方向であるが、排出権取引は、日本の産業構造では、全量買取は系統安定の点でそもそも無理な話である。25%目標撤回も近いであろう。言い換えれば、民主党のマニフェストの撤回であるが、ほとんど反対の声が聞こえてこない。理想主義から現実主義へのマニュフェストの修正・撤回は、社会的に受容されることを示唆してはいまいか。

{格差社会論-104「辞任で真相がうやむやになる日本VS司法取引で真相を究明する米国」}H23.25.6

大相撲春場所を中止するというには、安易な発想であり、禊が済んだという形で、真相の全容解明がおざなりになることを憂慮する。政治家の辞任・離党により禊が済んだとして、再発防止策が講じられず、類似のスキャンダルを繰り返してきたのが政界である。その点、司法取引で個人の罪は免じるが、徹底した真相究明により、再発防止策の徹底をはかるのが米国である。相撲協会が存亡の危機なら、春場所を強行し、力士の罪を免除する代わりに、全容を徹底的に解明し、膿を出し切る発想もあっていいのではないか。その後、理事長や副理事長が責任を取り、隠居するという発想は、バルチックすぎて駄目であろうか。

{バルチ史観-101「米中パリティが現実味:軍事と経済で台頭する中国」}H23.1.30

かって、米国にライバル視された、大日本帝国、旧ソ連、経済大国日本は、其々、軍事力あるいは経済力が空きしだめであった。その点、共産中国、軍事と経済で米国にキャッチアップしようとしているから、大したものである(そのために犠牲になるものも多いし日本のODAが貢献したことも間違いないであろうが)。そこで、気になるのが大英帝国は、新興勢力ドイツを常にライバル視し、台頭を許さなかったが、大西洋を挟んだ米国に対しては、ライバルというよりはパートナーとして処遇したことである。ヒトラーが台頭すると、英国王室を何回も訪米させ、米国国民とルーズベルトに御機嫌をとった外交戦略見事である。まさか、共産中国をパートナーと選択しないと思うが、、米国はいつまでも中国をライバル視してもらいたい。

{格差社会論-103「自利VS利他:互恵的&相互的行動の崩壊」}H23.1.22

バブル崩壊と同時に日本社会の「自利」と「利他」のバランスが崩壊したように思われてしかたない。例えば、電力需要が逼迫する中、電力会社が融資を受け、設備投資をし、電力の安定供給を確保するのはバランスの適例であろう。冷房は電力、暖房はガスというのも、ある意味で消費者へのへの利他心である。しかし今、オール電化住宅の推進、消費者にセキュリティ等の利点があるにせよ、自利が優先されているのは間違いない。就職氷河期対策にしても、好社会的行動を考えるなら、高齢者は割増退職金等で早期に退職し、若手に門戸を開くべきだし、又、成長が見込めそうな企業に限ってそうしている。それに対して、公務員の定年延長、新規採用の大幅減は何だ。同個の集団が群れれば、生命が確保されるという鳥社会ではないか。血縁・地縁・社縁が崩壊し、無縁社会に突入し、自利が跋扈することをバルチックに危惧する。

{格差社会論-102「クールヘッド&ホットハートVSホットヘッド&クールハート:管直人は将の器に非ず」}H23.1.8

クールヘッド&ホットハートは、今は亡き電力会社トップから聞いた言葉である。市場経済のグローバル化と国内製造業の空洞化の中でリストラを余儀なくされる企業トップには、この資質がますます求められることになろう。管直人の場当たりでその場しのぎの政策・発言の連発、そして党内反対(小沢)勢力への非常さ、まさにホットヘッド&クールハートである。さすがに、学生運動でヘゲモニー・マヌーバーを体験・実践してきただけのことはあると言いたい。管直人にとって、サラリーマンにならず政治家になったのは正解であろうが、将の器でない宰相を頂く日本は悲劇である。ホットヘッド&クールハートの政治家の代表はヒットラーであるとバルチックに考える。そして、ヒットラーが何回もの暗殺事件を乗り切って延命したのが気にかかる。

{格差社会論-101「外交姿勢:国を滅ぼす外交戦略・北朝鮮VS外交戦略がなく国が滅びる・日本」H22.12.4

韓国軍艦に沈没事件、ウラン濃縮施設の公表、そして延坪島砲撃、極めて計画的な軍事行動であり、米国・韓国だけでなく、中国・ソ連も本音として、軍事行動を取りたくないことを読んだ「思慮深い大胆さ」と言える。北朝鮮が自らのペースで外交姿勢を展開していることは認めざるを得ない。しかし、結果的に国を滅ぼす外交戦略であると、願望を込めて思いたい。それに引き換え、尖閣諸島、北方領土、朝鮮半島での事件に対する日本政府の外交姿勢、せいぜい対米依存の外交戦術があるだけで「思慮の無い慎重さ」である。戦略無き外交は日本を滅ぼしかねない。せめて事態の深刻さを、政府・超党派・国民で共有すべきである。

{格差社会論-100「形式主義が拡散:国から地方へ&官から民へ」}H22.11.21

柳田法相の無責任発言が話題になっているが、国会答弁の形式主義は今に始まったわけでない。「前向きに検討します」が当面はやらない、先延ばしすると解釈する、のは暗黙の社会的コンセンサスと言えよう。今日、問題なのは形式主義が広く拡散していることである。年金問題での、高齢者の確認、所謂「消える年寄り」の問題は、、個人情報保護を隠れ蓑にした役所の無責任な形式主義の適例と言えよう。地域社会の近所付き合いとて然り。大都会の近所付き合いの多くは、会えば挨拶する程度というのが普通にになっているだろう。更には、会社の家族主義&愛社心も、年功序列&終身雇用を否定するグローバルスタンダードの拡散と伴に、消えつつあると言えるであろう。例えば、一昔前までは、適齢期の社員がいれば、本気になって結婚を世話しようとする愛社心旺盛な管理職が少なからずいたものである。血縁・地縁・社縁が薄れ、日本が無縁社会に突進していくのをバルチックに危惧しています。

{格差社会論-99「経済的外圧には現実主義で即対応:経済界VS政治的外圧には形式主義で先延ばし:政界」}H22.11.14

円切り上げ、繊維・自動車等の日米貿易摩擦、石油ショック等、数多かった経済的外圧を経済界(通産省)は、覚悟を持って、合理化、国際化、技術革新に取り込み乗り切ってきた。そのせいか、中国がレアース輸出規制しても、経済的外圧に強い経済界・産業界は何とか乗り切るだろうとの安心感が日本にあるようにしてきてならない。それに対し、政治的圧力(領土問題)に関して、政界(外務省)は、形式的に抗議し、形式的に首脳会談し、問題を先延ばしにしてきた。この格差による国家・国民へのツケは大きい。国内利益が一定程度、保証されている東京電力は、マイナス面も覚悟し、海外市場に乗り出している。管官邸は、東京電力首脳の覚悟を見習っては、と言いたくなる。

{バルチ史観-100「まず国の利益を考える:幕末のヒーローVSまず自己の保身を考える:民主党のヒール」}H22.10.30

坂本龍馬、勝海舟、西郷隆盛、薩長、幕府を問わず、自らの保身よりも国の利益を考え、黒船来襲を踏まえて日本が生き残るために尽力した。事実そのため、西郷隆盛、勝海舟は政治的失脚の辛酸をなめ、坂本龍馬は暗殺された。それでも彼らが信念を貫き通したおかげで、内戦が続かず、国力が低下せず、「坂の上の雲」に繋がった。管・仙石ら民主党のヒールは、明らかにまず自己の保身を考え、政権の利益を国益に優先させている。尖閣衝突に際して、中国を甘く見て(善意に解釈して)、国際社会での日本にの地位を大いに低下させている。民主党のヒールにより失われた国益を取り戻すのは容易でなく民主党政権では不可能であろう。

{バルチ史観ー99「中国は日本の生命線:後退できなかった軍国日本VS前進できない民主日本」}H22.10.16

(資源のない)満蒙が日本の生命線であったかのか疑問視されるが、今日、中国市場が日本経済の生命線と言っても過言ではない。大日本帝国の前線部隊は、皇軍の面子にかけて撤退が困難な体質があり、特に陸軍の現地部隊司令部のイケイケ体質は酷かった。結果的に、、日中戦争の戦闘の勝利を戦争の勝利に結び付けられず、中国大陸からから全面撤退することになった。尖閣衝突、公務執行で逮捕した中国人船長を処分保留で釈放する、民主日本、停戦どころか、撤退のしぱなっしでないか。さらに、ビデオ公開を躊躇する。満州事変で、蒋介石は国際連盟に宋子文を派遣し、ハーバード流の英語で大日本帝国に対抗した。対抗措置をとれない戦略なき外交、民主日本も対中外交・戦略で沈没することをバルチックに危惧する。

{格差社会論-98「国の主権や権益には場当たり主義VS党内政争には用意周到な戦略:管&仙谷」}H22.10.9

尖閣衝突の政治主導の場当たり外交、世界に「日本組みやすし」、「対抗措置に取れない日本」の印象を世界に与えてしまった。特に、中国に進出している日本企業、共産党地方政府の黙認の下、中国人民の不満のはけ口となりイジメにあわないかとバルチックに心配している。安易で弱腰の中国人船長釈放と比較して、民主党代表戦での対小沢の、ぐらつきのない強気な戦略は凄かった。党内小沢派に「管・仙谷、手強し」の印象を植え付けたに違いない。小沢強制起訴に対しても、容易周到なコメントを感じさせる。この格差・落差による国家・国民の不利益は大きい。最近、民主党は所詮、政権を取るまでの政党だったのかと、つくづく考えるバルチです。

{バルチ史観-98「満州事変:蒋介石は密使を派遣VS尖閣衝突:管直人は細野を派遣」}H.22.10.2

満州事変で蒋介石は一戦も交えず、撤退し幣原(軟弱外交)外相に密使を送り温情にすがろうとした。帝国軍部が図に乗ったことは間違いない。民主党政権の細野派遣は、多分中国共産党内ハト派勢力と接触したことだろう。管直人は、蒋介石の過ちを繰り返そうとしている。スターリンはロマノフ王朝のリベンジを果たして、大いに政権基盤を強化した。中国共産党(新執行部)が、政権基盤を固めるために、清王朝、中華民国の復讐戦を展開しても不思議でない。

{バルチ史観-97「富国強兵&周辺海域に対する露骨な野心:大日本帝国&中国共産党」}H22.9.24

国民の権利意識や社会保障を極力抑制し、造船・航空等、軍需産業への重点投資により富国強兵を計る。その結果、まずは周辺海域への露骨な野心、中国共産党は大日本帝国を範としているのか。となると、黄海海戦で日清戦争のリベンジに要注意である。大日本帝国も、ロシアに対して攻め込む国力はなかったが、満州、日本海の局地戦で快勝した。更には、大日本帝国は、中国汪兆銘政府に中国居留民への補償を要求した。今回の逮捕された船長への謝罪と補償要求。中国共産党は、大日本帝国を範とした復讐戦を展開している。スターリンも、日露戦争のリベンジとして、暴挙を働き、(弾圧・搾取した)国民の支持を集めたことを忘れてはならない。

{バルチ史観-96「民主党代表戦に見る戦後民主主義の危機」}H22.9.5

周囲の意見と空気を意思決定の最大の拠り所にする。長期にわたる不況、道徳規律の衰退といった中で、とにかく悪でも豪腕でも、改革をを唱える候補者を歓迎。民主党政権が変わらないのなら、小沢の方が、株式市場と為替市場は歓迎する、民主党代表戦に戦後民主主義の危機をバルチックに感じてならない。そして、意思決定する指導者が、正確な情報を持たず、官僚の既成事実の積み上げを追認する。日本の民主政治には問題解決の能力はないのか。独裁政権の登場を危惧するバルチです。

{環境エネルギー論-12「原子力外交に期待する:同盟関係を強化せよ」H22.8.28

日本は日米同盟だけだが、米国は日英同盟以外に、世界各地に軍事基地を展開する同盟関係は凄い。アイスランドに至っては、いざとなればの米軍頼みで、軍隊も米軍基地もない。このことが、経済指標にかかわらず、ドルを下支えしていることに異論はない。日米交渉、、経済にとっても日本が貸しを作る形で、他国と友誼を結んだほうが良いとバルチックに考える。軍事同盟というオプションはあるまい。原子力外交、差し当たって日印原子力協定、ベトナムへの軽水炉輸出に期待したい。「核実験をやったら白紙」といった暗愚なナショナリズム、外交というよりは、国内向けのパフォーマンスは、止めたほうがいい。ODAという選択肢も含め、(核兵器転用を含め)オプション価値の高い原子力も大いに活用すべし。少なくとも、旧ソ連からの温室効果ガス排出権購入よりは、ましな外交である。

{バルチ史観-95「冷静さを欠いた判断&攻撃的な口撃&ナルシズム:管直人&ヒットラー」H22.8.21

管首相には失礼な話であるとは自覚している。しかし、カッとなると、攻撃的になる性格。消費税を巡る冷静さを欠いた判断。国家戦略室の支離滅裂な戦略(ヒトラーの対ソ連、米国宣戦布告の支離滅裂な戦争戦略)、自分のルックス・弁舌へのナルシズム?管首相とヒトラーがダブってしまう。更に、気負って引きつった顔つきには、(日米交渉が行き詰まり政権を投げ出した近衛の後を継いだ)東条英機が重なってしまう。管にしろ小沢にしろ、民主党政権、高リスク低リターンの危うい路線を選択しそうで見てられない。特に民主党、指導者の暴走を抑制するガバナンスの機能がないだけに。

{格差社会論-98「自然界VS政界:捕食者ー被食者VS主流派ー反主流派」H22.8.8

自然界の捕食者&被食者の関係には平衡の関係が成立している。即ち、被食者が少なくなりすぎると捕食者も生き残れなくなる。(古き良き時代の?)自民党もそうであった。反主流派の数が少なくなると、主流派が分裂して、決して総裁選挙が無風になることがなかった(極めて稀であった)。自然の摂理に沿ったこの行動が自民党の長期政権の一因だったことは間違いない。民主党も、本格与党を目指すなら、代表選における管の無風当選は良くない。また、小泉純一郎の自民党純化戦略、自民党の終わりの始まりのように思われてしかたない。

http://www.math.sci.hiroshima-u.ac.jp/~seno/koukaifiles/08JSMB-kyoto/JSMB2008_k_tobinaga_abs.pdf#search='捕食者ー被食者'

{格差社会論-97「国民に低姿勢:池田・中曽根・小泉VS政治家に低姿勢:管」H22.81

政治重視の岸を継いだ後の池田の経済重視の所得倍増計画、中曽根の戦後政治の総決算と言いながらの憲法改正の凍結、小泉の構造改革とセットでの消費税増税の拒否、中長期的に日本にとって吉か凶かは論議があるところだが、前任者と比較しての国民への低姿勢が受けたのは間違いあるまい。それに対して、管の霞ヶ関・永田町への低姿勢と比較して、(国民に対する)記者会見の物腰の高姿勢は何だ。特に、前任者の鳩山が、それなりに低姿勢だったからなおさらである。管は、就任以来、米国だったらpredidency(大統領らしさ)にかける言動が目にあまる。同じく市民活動家の経験があるオバマ大統領とは段違いである。長くはあるまい。ポスト管には、松下政経塾で政治家らしさを鍛えられた人材を望む。

{バルチ史観ー94「世代交代:明治維新の3強(西郷・大久保・木戸VS政権交代の3凶(小沢・鳩山・管」H22.7.19

明治政府が曲がりなりにも、チームワーク良く富国強兵路線がうまくいったのは、明治の3傑が、早めに死亡し、世代交代が上手くいったことも大きな一因ではないだろうか。政権交代に貢献したからと言って、政権安定に貢献するかは別問題である。木戸の「西郷君もう、いいかげんいしてくれ」という言葉は卓見である。「小沢君、もういいかげんにしてくれ」と言う言葉を残して政界引退する民主党ベテラン議員を望む。民主党の政権安定には、民主党のBIG(BAD)3が政界引退することだとバルチックに考える。

{格差社会論-96「企業への思いやり:米国(グーグル)・英国(BP)VS日本(トヨタ)」H22.7.11

看板企業が海外で苦境に立っているとき、米英政府(政権)の肩入れは凄い。例えば、中国のグーグル、メキシコ湾のBP者、米国トヨタのピンチに対する鳩山政権の冷たさは何だ!自民党政府であっても大差あるまい。韓国においてもサムソン電気を国家ぐるみで応援している。アイゼンハワーの産軍複合体避難にしても、企業が軍・行政に対して優位(優遇される)なのが問題であり、大日本帝国の軍閥と違うことを忘れてはならない。官民一体ビジネスを展開するにしては、日本の政治風土・社会風土は日本の看板企業に対して冷たいのではと懸念するのである。選挙区の公共事業並に、政治家は海外でビジネスをする企業に留意することを願うものである。

{バルチ史観-93「BPたたきに英国は反発」H2.7.4

英国石油大手BPのメキシコ湾での市場最悪の原油流出事故にオバマ政権は、巨額の損害賠償額を請求しそうだが、英国の国益の根幹にかかわるとすれば、キャメロンも黙ってはいまい。国家財政とと緊密にリンクしている故に、アヘン商人、東インド会社、南アフリカの鉱山会社、スエズ運河の権益のために、出兵した大英帝国である。メキシコ湾に派兵するわけにはいかないだろうから、意趣返しにアフガンから英軍を撤退させると脅かしたりして。打算と友情の(?)米英同盟、今後の高度な政治的駆け引き、注視に値する。

{格差社会論-95「悪役を演じる覚悟:国民に辛・キャメロンVS国民に甘・管」H22.6.26

キャメロンは、付加価値税を引き上げ、子ども手当等社会保障費を削減して財政再建に取り組み、概ね国民の支持を得ている。正しい行動をとり、国民に必要性を説明する責任があるリーダーの姿が理解されているからである。管首相は、消費税増税のアドバルーンを揚げたものの悪役になる覚悟がなく、無責任にもトーンダウンしている。遠因は、階級社会イギリスのエリートの責任感に対する社会の信頼と、素人でも国会議員なら務まるという日本の大衆社会の無責任性に帰結するであろう。昨今、日英格差に考えさせられることの多いバルチです。

{格差社会論ー94「理念がぶれずに反対を恐れずVS理念がぶれて反対に脅える」}H22.6.19

小泉純一郎、理念がぶれずに、反対を恐れず抵抗勢力に果断に対処したことが長期政権の大きな一因だろう。中曽根康弘然りである。安倍・福田は姑息に党内融和を図って、理念がぶれはじめ、麻生は、大した理念もないので、ぶれっぱなしだった。鳩山は、小沢・社民党・米国に脅えて、ぶれるというより、発散してしまい収束が不可能になった。管直人、反小沢で理念がぶれず、小沢を恐れず、小泉的爽快感を有権者に与えている。早期選挙は大正解である。もし今後、党内融和を図って小沢を取り込もうとすれば、それは命取りになるとバルチックに断じたい。

{バルチ史観-92「短気VS曖昧:米国・管VS中国・鳩山」}H22.6.12

鳩山の曖昧さに愛想をつかした有権者は、イラ管の短気を微笑ましくすら思うだろう。中国は、東シナ海ガス田共同開発とは曖昧な表現。米国は辺野古の移転先は半永久的と短気に言ってしまう。蒋介石は、日本と曖昧な形で和平したかった。だのに、日本帝国は満州国承認と短気に言ってしまう。米国には、曖昧な交渉妥結を求めて、ハルノートでおじゃん。ことによると短気な管、中国とは波長が合わず、米国と波長が合うのではと、バルチックに期待しています。

{格差社会論-93「順序がアベコベ:鳩山由紀夫」}H22.6.5

鳩山由紀夫、小沢を道連れに辞任してくれたが、本来は政治生命のあるうちに小沢を斬るのが順番でしょと言いたい。沖縄県の説明・訪問のタイミング。「1990年比25%の温室効果ガス削減」、これも達成可能な現実名数値なのか、具体的な対策は、順序が逆である。このようなチグハグな対応では、切るべきカードもなくし成功するものも失敗に終わってしまう。任期中チグハグな対応に終始した鳩山由紀夫であった。ひょっとして、離婚前の人妻と交際して、結婚したいから離婚してくれと亭主に懇願して成功したチグハグ対応に捉われているのではと言いたくなる。今回は嫌味に終始したバルチでした。

{バルチ史観-91「善だと思って悪事を行う:尊皇攘夷&紅衛兵&鳩山由紀夫」}H22.5.29

善だと思って悪事を行った当事者には、あまり罪の意識は無い様である。しかし、暗殺された開国開明派、つるし上げられた走資派(良識派)はたまったものではない。普天間問題での鳩山由紀夫、善を志向したにしても、沖縄県民、日本国民に悪事をいた働いたとしか言いようがない。善だと思って善を行い、結果最悪は石田三成が挙げられるが、日本を豊臣家のように滅亡させるわけにはいかない。悪事を行ったことを反省して、武市半平太のように従容と切腹していただきたい。オバマも見直すであろう。

{環境エネルギー論-11「原子力のパラダイムシフト:即座にPuと和平せよ」}H22.5.22

レーガンの福祉切捨て・軍事力重視、クリントンの情報ハイウェイ、オバマのグリーンニューディールと比較して、日本のの政治家の情報と選択の欠如は言うまでもないが、原子力においても、ビルゲーツが投資する燃料交換フリーの軽水炉、あるいは超安全な小型高温ガス炉等、新しいパラダイムが続出する中で、選択と集中を見直すべきではないか。即ち、六ヶ所の再処理工場の相次ぐ操業延期、あまり研究価値がないと思われる高速増殖炉もんじゅの運転再開等を踏まえると、核燃料サイクルのドグマに囚われず、パラダイムシフトも考慮すべきではないのか。Puはあまりにも手強い。このままでは、研究成果どころか、不良債権を残すだけである。「即座にプルトニウムと和平せよ」。「中国大陸からの撤退は陸軍の面子にかかわる」では、先が思いやられる。「坂之上の雲」からの内部留保を全部吐き出し、負債を作った同じ轍を踏んではならない。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20100419/222126/?ST=ecology

http://www.nr.titech.ac.jp/Graduate/Japanese/Laboratories/Data/tobara.html

{格差社会論ー92「英国:政治家のプロフェショナル化VS日本:政治家のアマチュア化」}H22.5.15

英国のキャメロン新首相、早速、財政支出を削減し、首相になる前に研鑽を積んで、まさにプロ中のプロ。素人が付け入るスキがない。自由民主党のグレック副首相も然り。その道のプロフェッショナルなら、短期評価ではなく、任期いっぱい任せようという気になるであろう。それに対して、日本の参院選のスポーツ選手、タレントの乱立。日本の政治家は、当選した後、勉強しますで通用するのか。ますますアマチュア化が進み、国会議員の政策力、政局力の格差は拡大化する一方である。任期いっぱいではない、当選した途端、早くやめてくれという感である。バルチ、日英格差を嘆いています。

{バルチ史観-90「政権末期の呉越同舟の顕在化:鳩山内閣&東條内閣&徳川慶喜」}H22.5.4

独裁政権でもなく、まして連立政権、呉越同舟はいたしかたないが、ここにきての普天間問題、高速道路の呉越同舟の顕在化、政権末期を象徴してはいまいか。東條内閣も、負け戦の局面で、(絶対国防圏の)サイパン島陥落で、東條内閣を退陣に追い込める契機ととらえる政争では、国民は浮かばれない。幕末の徳川政権の「主戦派VS恭順派」の顕在化然り。どうも、鳩山首相、毛並みがよく、知的秀才であっても、場当たり発言の連発、胆力の無さという点で徳川慶喜に似ている。徳川慶喜、隠居して徳川家の存続・安泰に導いた。鳩山由紀夫、退陣と同時に、政界を引退したほうが、今後の鳩山家の復権のためにプラスであるように思われる。せめて小沢を道連れにしてくくれば、後世の評価も違ったものになるかもしれまいが。

{環境エネルギー論-10「自然開発に投資するVS自然保護に投資する:水の流れを遮断するな」}H2.4.25

諫早湾干拓事業に代表されるように、自然(生態系)に人為的に手を加えて配当を得る時代は終わったのではないだろうか。八場ダムも然りである。水を堰きとめ(あるいは堰き止める水も無く)物質循環を破壊して、あわれなコンクリートむき出しのダムがあまりにも多すぎる。JR東日本の違法取水中止後、信濃川は見事によみがえった。自然エネルギーであるが、河川を独占的に支配する水力発電(徐:揚水発電、マイクロ水車)は自然との共生でなく、自然破壊である。環境コストを適性に評価すべし。生態的保護は、自然開発よりも、人類に地球に配当をもたらすであろう。

{バルチ史観ー89「水田を票田としか見ない政治&農業と絶縁しようとする農学部学生」}H22.4.17

八郎潟等の干拓による米増産、減反による農協への権力集中、それなら個別所得保障、水田を票田としか見ない政治が、美田を汚している。一方、農学部農業経済・農業土木の(勉強をして優秀な)学生は、都市銀行・ゼネコンを志向して、卒業と同時に農業から離れようとする。農政がノー政になった根は深い。

{環境エネルギー論ー9「グリーンニューディール:オバマの気迫VS鳩山の投げやり」}H22.4.11

グリーンニューディル政策は日米の民主党の看板政策であり、新規雇用・経済成長とのリンクと似ているろころもあるが、特にスマートとグリッドにおいて、行政トップの意思の格差をバルチックに感じてしかたない。オバマはスマートグリッドの構築に110億ドルの政府資金を投入するのに対し、日本は相変わらず、補助金付きの企業の実証試験にすがっている。財政難でも成長の布石として、経済波及効果を見込むオバマの強い意志は評価に値する。それに対し、鳩山はグリーン・ニューディールにおいても、あいかわらずの優柔不断というか、煮え切らないというか、投げやりの政治姿勢そのものである。オバマは、グリーンニューディールで、自動車産業等との連携を含めて、本気で米国産業の再生を考えている。この政治トップの姿勢の格差により、経済指標とは離れて、一方的なドル(付随する新興国通貨)安はなく、怖いのは将来的な円暴落と考え、資産を多国通貨にシフトしつつあるバルチである。

{格差社会論-91「無縁社会:孤独死の恐怖VS孤独死を恐れる恐怖」}H22.4.4

無縁社会において、孤独死がクローズアップされているが、だからと言って孤独死を恐れて戦々恐々と生きるのはいかがなものか。地縁、血縁、社縁が断絶し無縁社会が憂慮すべきだが、市場経済のグローバル化、情報化社会のの進展、少子高齢化、産業構造の変化による人口の首都圏集中化により、孤独死の増加は避けられそうも無い。本当に怖いのはポテンシャルのある若者が将来の孤独死を恐れるあまり、生きている証を作ろうとせず惰性で生きることではあるまいか。若者よ、目先の縁を作ることだけにコミットすべきでない。「生きている証」を作ろうと努力しさえすれば、自ずと縁と絆は付いてくると言ってみたい。

{格差社会論-90「政党意識VS政策意識:米国と日本の民主党」}H22.3.28

オバマの医療保険法案に,民主党議員が反対したところに、政治家としての政策意識を感じる。それに引き換え、日本の民主党議員、政策よりも一致団結箱弁当の政党意識が先行し情けない。こういう民主党が、民族意識よりも国民意識が求められる「外国人地方参政権法案」を提出するとは笑止千万である。特に松下政経塾出身者、政策意識をないがしろにすると、松下幸之助さんも泣いているぞ。

{バルチ史観-88「決して逆らわず、命令を忠実に実行する:帝国陸海軍&中国共産党&小沢軍団」}H22.3.20

民主党高嶋副幹事長による生方副幹事長の解任騒ぎ、自治労出身高嶋の「決して逆らわず、命令を忠実に実行する」政治姿勢が見えてどうしようもない。日教組出身の興石も然りである。逆説的に言えば、この政治姿勢があったからこそ、組合活動を通じてのし上がれたのか?小沢幹事長、党内で官公労出身者に熱烈に支持され、松下政経塾出身者にほとんど支持されてないところに、小沢の権力の歪んだ非民主的な構造をバルチックに感じるのである。帝国陸海軍、インパール作戦他、馬鹿な作戦に決して逆らわず自滅した。ソ連と中国共産党、スターリンや毛沢東の命令を忠実に実行し、同士を多く粛清し、人民に辛酸をなめさせた。スターリンや毛沢東が死ぬまで、ソ連や中国は呪縛されたが、果たして民主党は?

{格差社会論-89「まず造ることありき:空港&原子力発電所」}H22.3.14

まず造ることありきの過大な需要予測に基いて茨城空港が開港したが、原子力発電所の地質・地盤調査もまず造ることありきの政策は否めない。但し、空港の需要対策は経済的にかなりの困難が伴うが、原子力発電所の耐震対策は工学的にかなり可能であろう。残念ながら高速増殖炉もんじゅの運転再開も諸般の事情により、目的よりもまず再開ありきが先行していると言えるだろう。但し、普天間基地の移転問題、まず危険除去のための移転ありきでなく、国外・県外と党利党略が先行しているのは残念である。やはり、日本は政治は2流なのか。

{格差社会論-88「子供を産むとお金がもらえるVS高等教育にお金がかからない」}H22.3.6

子供手当てに論議があるが、少子化対策にはプラスであることは間違いない。極論を言うと、毎月5万、10万に増やすと、「お金をもらいたいために子供を産む」という親も続出するであろう。しかし、子供は増やしさえすればいいのだろうか。高等教育にお金がかかり、学生に有利子奨学金を押し付け、借金まみれにして社会に送り出しているではないか。子供手当ては親が喜ぶが、向上心がある子供には「勉強してもお金がかからない」という環境が喜ばれる。消費税を上げて教育に回す。環境税を導入して、教育環境を向上させるという発想が必要だとバルチックに思うのである。

{バルチ史観-87「英国海軍は企業を死守する:フォークランド油田&東インド会社&アヘン戦争」}H.22.2.20

英企業がフォークランド諸島で油田を試掘するにあたって、英国防省は駆逐艦と兵員を展開する。それでこそ多国籍企業は安心してビジネスを展開できるというものである。事の良し悪しではない。大英帝国は、アヘン商人、東インド会社の権益を守るために、機動力のある海軍を展開してきた。日本も、今後、企業が多国籍活動を展開する時、あるいは東シナ海ガス田を試掘する時、参考にすべしだい、大いに国会で議論すべきである。なお、英国海軍がアルゼンチン沖の小さな領土にこだわるのは、(最後の?)大英帝国の栄光と伝統を死守せんとしているのではないかと、バルチックに感じる。

http://www.afpbb.com/article/1482656

{格差社会論-87「追い詰められる前の危機意識:キリンビールVS自民党」}H22.2.11

キリンビールとサントリーの経営統合問題は破綻したが、アサヒビールから主意を奪回したキリンビールの平時の危機意識は評価できる。成功したモデル、事業の成長には限界があるという認識、キリンビールは今後変化の波を乗り越えていくであろう。それに対し、問題を感じながらも、何も変わらない状況が続いたのが、小泉郵政選挙後の自民党である。更に悪いことには、追い詰められた割には、危機感を持って一生懸命やっているのかと思える事である。民主党日本の危機を憂う平沼赳夫に復党してもらい、「このままでは日本に危機が来る」という認識を学んだらと言いたくなる。

http://www.hiranuma.org/

{格差社会論-86「騒がれると重視する:日本相撲協会&民主党」}H22.2.7

朝青龍問題のスッタモンダに、外部が騒ぐと重視する日本相撲協会の無能さが現れている。鳩山首相と小沢幹事長の進退問題は、世論の動向を見守るという。威厳や尊厳が失われいることに、無頓着というか鈍感である。客が入りさえすればよい、選挙に勝ちさえすればよい。このような風潮を蔓延させる公的責任をどう捉えているのか。相撲協会の理事が、職責を利用して、甘い汁(お茶屋制度他)を吸っているのは暗黙の事実である。鳩山も小沢も、権力・地位に旨味があるので、地位にしがみつくのかと、考えてしまう。なお、相撲協会では、貴乃花による改革の声が上がったのに対し、民主党はそれ以下で、中国共産党並と、バルチックに断罪したい。

http://www.kokugikan.co.jp/annai.html

{バルチ史観-86「民主主義を成就させた議会政治VS民主主義を破壊する日本の政党」}H.22.1.30

民主主義については、色々見解があろうが、議会政治が先人達の血と汗によって築かれたことは間違いない。黎明期には思想、理念、イデオロギーを論じたに違いないし、冷戦時のの55年体制時には、資本主義、階級論争、日米安保を論じ合ってきた。社会主義を民主主義の究極の形態と本当に信じたにはお笑いにしても、国会で論じるのは自由と民主主義と捉えていた事も事実であろう。昨今の、日本の国会、スキャンダル、検察批判、おかあさん、野次、怒号、失言探し、議会政治のために血と汗を流した先人達に恥ずかしい限りである。特に、民主党の若手議員、小沢幹事長から小選挙区という監獄に入れられ、鍵を持っていないのか。特に女性議員は調教された女囚なのか?

{バルチ史観-85「憲兵を掌握した東条英機V検察と対立する小沢一郎」}H22.1.23

「陸軍あって国家なし」の東条英機は首相就任時、内務大臣を兼務し、憲兵を見事に掌握し、吉田茂を牢獄にぶち込んだ。「小沢あって民主党なし」の小沢一郎には、万が一でも検察を掌握させてはならない。対中外交等で「小沢あって日本なし」が懸念されるからである。よって、今回の政治資金問題、バルチックに検察を全面的に支援したい。少なくとも、小沢VS検察が、小沢が政治的に死すまで、継続することを願う。「小沢の前に民主党あり、民主党の前に日本あり」

{格差社会論-85「大阪からは脱出するVS京都には定住する」}H22.1.16

関西経済の地盤沈下の大きな要因の1つとして、伊藤忠・丸紅・住友金属等、関西名門企業の大阪脱出があることは間違いない。その点、京セラ・オムロン・ワコール・村田製作所・任天堂等、京都発の知的集約企業は、京都を脱出しない。地位発のイノベーションというなら京都を見習うべきである。ところで、京セラの稲盛名誉会長、京都経済人には珍しく、東京にしゃしゃりでて、日航CEOを引き受けるというが、悪い友達と付き合って「「絹のハンカチが汚れた雑巾」にならなければよいうが。起業家、経済人、京都賞の創設者として敬意を払っているだけに。

http://www.inamori-f.or.jp/index_ja.html

{環境エネルギー論-8「スマートグリッド:電力会社はソフトパワーを売れ」}H22.1.11

スマートグリッドへの投資、現在の経済環境で財務基盤は大丈夫だろうか?既に、売り上げは横ばいで、今後の温室効果ガス排出規制で、ますます売り上げが減少していく中である。もし、温室効果ガス抑制で電力会社が破綻するなら、そのコストをカバーするために、政府・社会は多大な代償を払わなければならない。そこで、電力会社は、スマートグリッド・スアートメータを通してソフトパワーを売ることを提案したい。携帯サイトのナビゲーションサイトは有料である。電力会社の消費者に対する省エネ・省電の情報が無料で当然というのはいかがなものか。ウィン・ウィンの関係が、結局、省エネ・温室効果ガス排出削減に繋がり、絶対多数の絶対利益に繋がるのではないか。


http://www.kankyo-business.jp/topix/smartgrid_01.html
http://www.smartmeter.jp/

{バルチ史観ー84「小沢バブルは崩壊する:田中角栄とホリエモンとの類似性」}H21.12.29

小沢の政治資金疑惑。違法ではないにしても、脱法ギリギリでありホリエモン流錬金術を彷彿させる。鳩山の馬鹿な小悪に対し、巨大な醜悪と言えよう。それに、天皇陛下・皇室に対する言動は何だ。(こういう話は後で漏れるものだが)昭和天皇も、田中角栄に不快感を持っていた。小沢にこれ以上、権力を持たせるべきではない。今上天皇の小沢に対する不快感は?。多分、角栄のように、文藝春秋による反小沢キャンペーンが引き金となり、小沢バブルは崩壊する。角栄の墓参りが致命傷になったのでは。検察の高度な政治的判断に期待を込めて、バルチックに占ってみたい。

{バルチ史観-83「中国:共産党への服従VS日本帝国:帝国臣民としての服従」}H21.12.26

中国ウィグル自治区への、ウィグル語の禁止、漢民族文化への同化の強要、残念ながら、日本帝国が民族の文化を無視した臣民政策に似ていると言わざるをえない。教育環境を整備した、識字率を向上させたという強弁もそっくりである。文字がなく、フランス語を導入し、今でも良好な関係にあるフランスーアフリカ諸国の事例を適用するわけにもいくまい。ただ違うのは、日本帝国、西洋列強に常に一等国であると突っ張った。その点、中国、COP15で見られるように、いざとなれば途上国として逃げるから、上手いと言うか、ずるい。日本帝国も「軍事的には一流だが、政治的・経済的には二流・三流、どうか堪忍を」と使い分けていたら、戦前の歴史も違ったものにだろうに。

{格差社会論-84「細川護熙はカミソリVS鳩山由起夫はナタ」}H21.12.15

偏差値・IQの話ではない。言動・パフォーマンスの話である。しかし、カミソリがすぐ刃こぼれするのに対し、ナタはなかなか斬れないが丈夫で長持ちする。更に、鳩山は麻生顔負けの鈍感力・愚鈍さも備えている。それ故、同じく小沢の手の平で踊っていても、細川のように早期の政権投げ出し、早期退陣はないとバルチックに予想する。

{格差社会論-83「マニフェスト向きの内政VSマニフェストに向かない外交」}H21.12.10

鳩山政権の沖縄基地問題での迷走ぶりみてられない。事業仕分けでも日米安保の問題は、枠外であったが、外交問題もマニフェストになじまないのではないか。今回のゴタゴタを奇貨として、政権交代があっても、外交政策は引き継ぐとのコンセンサスができればよい。その方が、政権交代がスムーズに頻繁に起きると考える。それにしても、沖縄の小選挙区で基地の海外あるいは県外移設の公約は何だ。基地反対派は、反自民なのだから、数理的に価値は低い。鳩山総理、ゲームの理論で考えてほしい。なお、憲法問題、靖国問題は内政と考える。外交とリンクさせてはならない。以上、バルチックな見解でした。

{バルチ史観-89「中国:いざとなれば途上国VS大日本帝国:常に一等国」}H21.1128

中国は、常任理事国、核保有国、GNP2位を日本と競い、外貨準備高世界一の大国であるが、例えば、温暖化対策、日本へのODAのおねだり、都合により途上国という立場が上手である。勿論、政治的に先進国という評価を受ける気はさらさらない。それに引き換え、大日本帝国、軍事的にも、経済的にも一等国を常に意識しすぎ。軍縮反対、金解禁は適例であろう。もしも、中国共産党、大日本帝国を反面教師として学んでいたら、手強い。少なくとも、民主党政権、訪中をしたら、大国として持ち上げた上で、人権問題、東シナ海ガス田問題で嫌味を言ったら。

{バルチ史観-88「功名を求めて情勢が見えず:石原都知事&鳩山内閣」}H21.11.21

東京オリンピックの誘致失敗。情勢を見れば、南米初のリオデジャネイロの立候補。北京五輪の直後。4年待つべきである。石原都知事が1期目で、後8年やるつもりなら立候補しただろうか。自分の任期中という功名心が感じられてならない。新銀行東京と並んで、情勢が見えてないと断じたい。被害者は都民である。昨今の鳩山内閣の発言のぶれ(特に外交政策)も、焦って功名の求めすぎの感あり。被害者は国民である。過去の、松岡の3国同盟、近衛の蒋介石を相手にせずも然りであろう。その点、小泉純一郎、経済指標に一喜一憂せず、郵政選挙に賭け、最後の最後、終戦記念日に靖国参拝をした、やっぱり役者である。

{格差社会論-82「イタリアで見た動的平衡」H21.11.14

無愛想で傲慢な入国管理職員&愛想一杯の飛行場従業員、ワインを飲んでゆっくりと食事をするサラリーマン&かいがいしく働く食堂のオヤジ、何とか乗客を楽しませようとするバス運転手&高速道路の無味乾燥な検問所(全て無人),異質なものが絶え間なく動く動的平衡状態である。イタリアをラテン系ノー天気と軽視することなかれ。観光資源、水力資源以外に、資源がなさそうな国がG8入りしている。付加価値のあるイタリアブランド、芸術が、新たに侵入するものを、既にあるものが律し、新たに入ったものが既にあるものを尊重し、絶え間なく動き、入れ替わりながら、全体として進化・発展している。イタリアの長い歴史において、固有の様式や秩序が保たれているとすら感じた。以上、先月のイタリア旅行のバルチックな感想でした。

http://www.wound-treatment.jp/next/dokusho275.htm

{格差社会論-81「禁煙による健康増進:財政にはプラスorマイナス」}H21.11.7

タバコ税増税が論議される背景の1つに、健康増進と税収増の一石二鳥の考え方があることは間違いない。ここで視点を変えてみたい。もし、禁煙により男の平均寿命が女性と同じく世界一になったら、どうするのか。ますます、年金は破綻するし、長生きすれば、どうしても医療費は嵩むものである。喫煙者は、納税をしながら、多分、短い平均寿命で財政に貢献している。年金のケーススタディで出生率は勘案されているが、平均寿命の視点が欠けている。北欧でなく、英米並みに平均寿命が低下すれば、随分社会保障費を節減できると思われるが。多変量解析の時代、東大計数・鳩山総理、数理的なシミュレーションを提示し、タバコ増税の最適解を模索してほしい。

{格差社会論-80「赤字決算:弁解する首長VS寡黙な社長}H21.10.31

東京五輪招致失敗による損金、横浜開港150年博の大赤字、石原都知事、中田市長の弁解、負け惜しみは何だ。まるで、試験に落ちたのは自分の頭が悪いのではなく、出題者の作成する問題が悪いのだと言わんばかりである。その点、企業決算で大赤字の場合、いくらでも外部環境のせいにできそうだが、それは許されるものではない。「敗軍の将、兵を語るか語らず」かしらないが、あまりにも自己正当化しすぎ。「老兵は去らず。ただ消え去るのみ」ができないのが政治家と言えよう。

{バルチ史観-87「資源は火薬庫である:東シナ海だけがのどかな海」}H21.10.11

大東亜共栄圏、中近東、資源は火薬庫であるリスクを承知の上で、列強、多国籍企業は敢えて足を踏み入れる。中国は、西欧諸国がしり込みするスーダンに進出し、資源の宝庫・新疆ウィグル自治区を中央集権的に収奪する。クェートーイラク、イランーアブダビにまたがる油田・ガス田は、早いもの勝ちとばかりに開発する。東シナ海のガス田は、被害者が日本なるので、例外的に、のどかである。居直り続ける中国は、立場が逆になった時、日本にそのような行為は許さないであろう。「資源は火薬庫」、友愛というソフトパワーで、利益の公平な分配はできない。

{バルチ史観-86「泣いて馬謖を斬れない日本ー撤退下手」}H21.9.27

八ツ場ダムの建設中止がもめている一因に、反対を撤回させた関係者の労苦はどうなる。建設に賛成した人に顔向けできないという心情があることは間違いない。そもそも、日本海軍に代表されるように、日本の組織、泣いて馬謖を斬れない。負け戦で、最前線の将校には自決を強いるが、指揮官は、自決どころか、降格もしないではないか。この点、米軍は、これ幸いに、若手を抜擢するではないか。特に、中国共産党、毛沢東の劉少奇、林彪等斬り、天安門事件の趙紫陽斬り、泣くどころか、嬉々として馬謖を斬っているではないか。公共事業からの撤退、「泣いて馬謖を斬る」英断が望まれる。日本が撤退上手になる大きな一歩である。

{バルチ史観ー85「政治家の大風呂敷に次世代は迷惑する:温室効果ガス25%削減」}H21.9.23

古くは、近衛の「蒋介石は相手にせず」、戦後は「沖縄の本土並み返還」「日本列島改造」「増税なき行政改革」、政治家の大言壮語で、次世代が被害者にになっている。2020年温室効果ガス25%削減の鳩山イニシアティブ、2020年の日本を苦しめなければよいが。オバマのイラク撤兵も、米軍がゼロになるわけではない。その点、日本の世論、妙に潔癖なところがあり、国際公約はどうなったと、自縛沈没しなければよいが。

{バルチ史観ー84「公共投資:ズルズルベッタリで失敗をしてきた日本」}H21.9.21

古くは「かなりの戦死者を出しているので、中国大陸から撤退できない」、「空母・戦闘機の時代なのに、発注した以上、戦艦は建造する」。新しくは「作りかけた以上、諫早湾を干拓事業を止められない」。貿易自由化にしても、大局的には日本の利益でありながら、国内局所的不利益のために、外圧を利用してしか、できない。完成途上の八場ダム建設中止、1つのモデルケースとなる。必ずしも、民主党を支持するわけでないが、政権交代、ズズルベッタリをやめる奇貨となってほしい。

{格差社会論-79「選挙コスト:民主党の自転車VS自民党の選挙カー」}H21.9.12

中選挙区の流れを汲む地元に私設秘書を貼り付けての高コストの選挙運動が、やっと消滅したのではないか。民主党の自転車作戦、環境適合性もあり、TV視線も好意的に編集しているように思われる。今後は、金のある自民党候補者も、(少なくとも選挙運動中は)金をかけない活動をやった方が得策と考える。また、夜の会合も料亭でなく、フャミレス・居酒屋でやった方が、低価格志向の有権者の目線に、あっている。

{格差社会論-78:「有権者の意識を踏まえるVS有権者の意識を変える」}H21.9.6

総選挙の民主党の大勝利、民意を踏まえたマニフェストが遠因であろう。それにしても、前回の郵政選挙、「官から民へ」というスローガンで、有権者の意識を変えたのだから、凄いと言うか、異常だったというべきか。安部晋三は「美しい国、憲法改正」、麻生は「経済成長」と、何とか、有権者を誘導しようとしたが、小泉純一郎とは役者が違うと言うしかない。それにしても、小泉孝太郎、役者として大成功だし、小泉純一郎、進二郎も、役者の素質、十分とお見受けするが。

{バルチ史観ー83:「芯を無くせば信を失う:無芯失信」}H21.8.31

自民党の惨敗。冷戦構造の終焉以来、自由主義陣営・日米安保・市場経済の死守の旗手政党としての芯を無くし、内閣支持率、選挙対策だけを優先して、取り替える総裁、猫の目のように変わる政策に、国民が信を失ったに尽きる。自民党再生の第一歩として、芯のある総裁による芯のある言動から始めずに、小手先の戦術に収支すると、放射能のように減衰していくだろう。末期信が無かった豊臣家は、芯を無くして(秀吉死亡)一気に滅亡した。まずは、自民党新総裁、芯を植え付けるために、靖国に参拝したら。

{格差社会論-77「既得権益者の結束VS被害者の分裂」}H21.8.22

高齢者社会とは、高齢者が若い世代に寄生する構造と言えなくもない。高齢者は、(相対的に)恵まれた医療・年金を既得権として手放そうと居ない。例え、財源に消費財YES  or NOの違いはあっても。一方、若者は、年金、医療制度に対する言動はバラバラである。適例は、日本航空の企業年金。年金受給者は、現役時代にしがらみを超え、既得権益確保に団結しているのに、現役社員は組合が4つに分裂していて、全く話しにならない。日本航空の企業年金の決着の仕方、注目に値する。

{環境エネルギー論-7「国際標準規格(ISO)に貢献する電力会社」}H21.8.16

先日、NHKの番組で送電線1100kVの、国際標準規格(ISO)にとりあげられたが、東京電力あっての成功であることは、議論の余地がない。というのは、日本の国際的電機メーカーは、公共事業相手の、土建会社・設備会社の共通の利益のための談合的体質違い、「VHS対ベータ」「ブルーイ対高規格DVD」のように、足の引っ張りあいだからである。その点、電力会社が仕切る電力共同研究を通じては、個別的利益でなく、大局的利益をとらえることによる電力会社の指導助言により、最終的な国益に通じる技術開発に繋がる。東京電力と自動車会社3社は、急速充電器の推進協議会を立ち上げるとのこと。電力会社にとって、電気自動車への販売電力は微々たるものである(電気自動車の低ランニングコストの裏返し)。電力会社の評価も、バランスシートやフリーキャッシュフローだけでなく、兜町からだけでなく、環境エネルギー及びISOの視点から実施していただきたい。

{バルチ史観-82「負けるから戦わない:織田信長VS麻生太郎」}H21.8.1

負けるから戦わない。この戦略には一理ある。織田信長も武田信玄・上杉謙信との正面衝突を避けた。麻生太郎もしかりである。しかし、織田信長、大将の表紙は変わらなかったが、織田軍団を充実させ、大将力を大いに高めた。それに、引き換え、麻生師団、側近が離れ、立ち枯れの一方ではないか。表紙をを変えることに腐心し、中身の充実を怠ってきた、自民党の大きな失敗である。今後は、政権の枠組みが変わるので、表紙(首相)が変わるという政界を望みたい。

{格差社会論-76「高齢者の既得権VS若者の機会剥奪」}H21.7.26

JALの退職者の多額年金(月25万円)に見られるように、高齢者の実情(JALの経営危機)を無視したごね得が、若者他に犠牲を強いている。定年延長、定年再雇用も結構であるが、若者を封じ込めるような事があってはならない。特に、大学教授、そろそろ、第一線を退いた人が多いのではないか。それこそ、退職金割り増しで、早期退職し、若い研究者に道を譲ったほうが良い、国立大の大学教授、少なからずいるようだある。高齢者の既得権尊重で、若いエネルギーが封じ込められ、社会の活力が失われるのは大きな損失である。

{格差社会論-75「ヤミ専従:農水省VS京都革新府政」}H21.7.18

農水省のヤミ専従問題が、世論の袋叩きに合い、袋叩きにあって当然であるが、袋叩きの背景には万人が認めるチンタラした仕事ぶりにあるのではないか。その点、20年以上、続いた共産党系の革新府政、職員は選挙活動に熱心であったが、実にテキパキ働き、公務員の全国統一ストの日でさえ、民主府政を守るためとして、一定の要因を窓口に配置し、住民へのサービス低下を防いだ。30年弱、革新府政が続いた要因の一つとして考える。但し、胸に革新府政のバッチを付けた集団が、闊歩し、喫茶店にたむろし、反共=保守反動・非民主ととらえる風潮、異様だったし、反共パージ、バルチついていけない。

環境エネルギー論-6「子孫に美田を残すべし」}H21.6.27

減反の見直し、所得保障、農林中央金庫の不良債権、猫の目のように変わりながら、結局は泥沼にはまった日本の農業政策であるが、諸悪の根源は、水田を票田として捉える政治姿勢ではあるまいか。水を湛えた棚田の風景。水田を核とした生態系。特に地球温暖化が喫緊の課題に今、公共工事のコンクリートと比較して、水田の緑、保水力は素晴らしい。子孫に美田を残すべし。具体的には、学校給食の米食を無料化し、その理由を教えるべし。愛国教育、環境教育からも問題はあるまい。

{バルチ史観-81「日本の予想より変動してきた世界」}H21.5.31

中国の市場経済登場・人民の毛沢東崇拝から拝金化、東欧の民主化、東西ドイツのの統一、ソ連の解体、米国黒人大統領の登場、日本のマスコミの「まだ早すぎる、もう少し時間がかかる」という予想を超えて、世界は変動してきた。北朝鮮の核開発しかり。北朝鮮の軍事強国化、日本の希望的観測を超えて、進展している。なお、明治維新後の日本の軍事大国化、西欧列強の予想をはるかに上回る速度であったに違いない。

{バルチ史観-80「権力の二重構造に長い歴史」}H21.5.23

民主党代表選で、小沢院政、小沢か依頼傀儡と揶揄されているが、そもそも、摂政・関白、執権・管領・老中、参謀本部と、日本には権力の二重構造のの長い歴史がある。否、名目上の代表に権力がないのだから、黒幕・闇将軍そのものである。田中角栄への闇将軍というネーミングには蔑視どころか、実効支配の追認という認証・合意があったように思われてしかたない。黒幕は往々にして、説明責任を果たさず、腐敗する。最悪のケースは、黒幕のの不祥事を名目が説明責任するという構図であろう。

{バルチ史観-79「強くなったら国際ルールに従わない:大日本帝国&中国共産党」}H21.4.29

明治維新後、日本は国際ルールに従い、西洋列強に気を使ってきた。鹿鳴館を一例であろう。その後、日清・日露戦争に勝利し(日露戦争の講和外交では敗北?)不平等条約を改正し、第一世界大戦後、世界の(軍事)大国になってからは、「英米本位の平和主義を排す」である。中国も、日本のODAに依存してきたころは、何かと、国際社会に気を使っていたかのように思われるが、世界一の米国国債所有国となった今、「G8本位の市場経済を排す」と出ても、不思議でない。知的所有権、為替市場、(経済的)国際制裁への参加の軽視が懸念される。

{格差社会論-74「高学歴プアへの支援が忘れられている」}H21.4.25

経済危機の最中、高学歴プアへの対策が忘れられている。バブル時代に「科学技術創造立国」の掛け声で発生した博士への冷遇は相変わらずである。企業は採用を敬遠し、大学は淘汰され、ある意味で、ドクターを差別せず採用してきた外資はリストラをしている。教育への公的投資が顧みられなくなって、久しいが、人材という将来投資をないがしろにして、どうなる。子育て支援も結構だが、ポスドク、大学院生を含めた教育支援に乗りだして欲しい。

http://rightnow.zeikei.jp/Articles/RNTopic_2006_08.htm

{格差社会論-73「切り捨てられる若者VSしがみつける政治家」}H21.4.17


新規採用抑制、内定取消、派遣切り、経済危機が深まるにつれ、真っ先に若者が切り捨てられている。再チャレンジどころか、1回も機会が与えられないではないか。勝手に辞められる総理大臣。椅子にしがみつける政治家。1回の落選が飛躍になる選挙。若者の不安が急激に高まり、暴走を懸念する。大切なのは、政界のように何度でも挑戦できる経済社会の構築である。

{バルチ史観-78「検察の威信:角栄逮捕VS小沢秘書逮捕」}H21.4.11

ロッキード事件の角栄逮捕では、検察は威信をを高めた。世論も、悪いのは、小沢一郎か、検察かとは段違いである。産官学財政界の、威信が低下し、立法と行政機関が軽視されている昨今、司法・検察までの威信低下、軽視は、大局的に好ましくない。政治資金規正法違反、多くの政治家がやっていることとはいえ、矢張り、身から出たサビといえるであろう。検察OBの検察批判は、三権分立、法治国家へのバランスを欠いた発言である。

{格差社会論-72「政治家への軽視VS政治への軽視」}H21.4.4

軽視される政治家は、古今東西いるものだ。会社においても、軽視され、馬鹿にされる役員もいるはずだ。しかし、社員として、役員の職務権限は軽視できないはずだ。しかし、昨今、官僚が政治家の職務権限(政策実行力)を軽視し、マスコミ(国民)が政治自体を軽視しているのは憂慮しなければならない。G7各国において、政治家は軽視されていないように思われる。日本の政治家は、自らの言動が政治自体の軽視を招くことを自覚してほしい。

{バルチ史観-77「弁解する麻生VS弁解しない小泉」}H21.2.28

麻生の発言撤回と弁解には、慣れっこになったが、それにしても、小泉は弁解しなかったし、小泉改革の負の遺産にに対しても沈黙を貫いている。竹下以下の弁解総理(とりわけ宮沢)にはコリゴリである。その点、米大統領は弁解しないし(ウォーターゲート事件で失脚したニクソンは例外か?)、敗れた大統領候補(マケイン)も兵を語らない。麻生は、敗軍の将を覚悟して、弁解をしているのか。「敗軍の将兵を語る」にピッタリである。

{格差社会論-71「職場での飲酒:役所VS民間、米海軍VS日本海軍」}H21.2.21

バルチの(科学技術庁派遣or通産省訪問)体験では、役所は職場で飲酒する。仕事の無い能無しは、勤務時間終了後、職場のビールを1本が楽しみなようだし、仕事に追われるエリートは、21時頃からのウィスキーが楽しみなようである。酒席の話題は、業務関連である。特に、職場の飲酒は、金融業・製造業からの、((役所からの)出向者はビックリのようである。米海軍は、酒を軍艦に持ち込まず、勤務終了後、陸上でハメを外すと言う。それに引き換え、映画で見る限り、戦艦大和の出撃前、真珠湾攻撃前の前祝いは凄い。自衛隊「あたご」の衝突事件も怪しくなる。

{バルチ史観-76「ヒトラーの経済対策を参考にしたい」}H21.2.14

1930年の大恐慌からの、脱出例として、米国ルーズベルトのニューディール政策が挙げられるが、ドイツ・ヒトラーの公共事業・失業対策を忘れてはならない。高速道路・再軍備、見事にドイツ中産階級を回復させた。(戦争前の)ナチスヒトラーの中産階級の豊かさは、(かなりの階級社会だった)戦前の日本の中産階級に比べようもなく、恵まれていた。今、求められるのは、ヒトラー的な、何ふりかまわない不況対策である。特に、日本国民は政治家に道徳を求めていないのだから。

{格差社会論-70「所得の把握:米国VS日本」}H21.1.31

ウォール街並びに米国経営者に「恥を知れ」と言えるのは、それだけ正確に所得が把握できている証ではあるまいか。大統領選に係る政治資金は巨大だが、政治資金の透明性は格段と上と言えるであろう。それにしても日本、所得の再分配をするにしても、宗教団体、闇社会、勿論政治家、所得を正確に把握することが可能なのか。納税者番号の導入を求めたい。バルチの学生時代、国民総番号制は、ファシズムに繋がるとの教えを受けたが、最早、そういう時代ではあるまい。

{バルチ史観-75「苛政は虎よりも怖し」}H21.1.10

田母神論文を契機に、満州国は経済的に発展し、多くの中国人民が移入したという論調がまかり通っているが、一つ釘をさして置きたい。それは「人さらいのような徴兵」「官憲による恣意的な徴税」等、中国軍閥の支配よりは、ましだからであって、満州国が善政であったことではない。独裁政権が北朝鮮と比較すると、民主的であると、居直る論理である。但し、戦前の中国で租界が、相対的に自由で民主的で、多くの中国人(資本家・労働者・風俗産業等)を引き付けた事実は認識すべきである。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/y/133/


{格差社会論-69「派遣労働者はホームレスではない」}H21.1.4

竹中平蔵氏の「日本の正規労働者は、国際的に見て生産性が低く、非正規労働者を搾取している」との発言許しがたし。生産性が低いのは、ブルーカラーよりホワイトカラー、低学歴より高学歴、民間より公務員であり、生産性が高く企業収益に貢献したはずの派遣労働者が切り捨てられるのが問題である。派遣労働者はホームレスではない。エリート官僚天下りにしても、大学教授は薄給で電車通勤し、(大学教授or民間企業役員ににスカウトされない)能無しが、独立行政法人に黒塗りの車で通勤する。竹中氏、この格差構造のの是正、エリート層の英国流ノブレスオブリージュなくして、金融立国は「絵に描いた餅」ですぞ!

{バルチ史観-74「地主・自作農・小作農VS株主・正規社員・派遣社員」}H20.12.23

議会政治を否定し、軍部の台頭を誘発した戦前のヒエラルキーが、形を変えて復活しているというのは言い過ぎであろうか。むしろ、戦前の方が同郷という絆があっただけましと言える。もちろん、このヒエラルキーを打破し、社会の絆を取り戻すのは、全体主義でも、社会主義でもない。今、求められるのは、相互扶助の心がある(今は亡き?)「日本型資本主義」の再評価である。

{環境エネルギー論-6「エネルギー環境教育の充実の必要性」}H20.12.7

地球温暖化や持続可能な社会の構築といった課題が浮上しているわりには、日本のエネルギー環境教育は大きく立ち遅れていうと考える。政策を教育に持ち込むのではなく、次世代が選択する上で必要な知識や態度の形成をはかるというものである。道徳教育に反対する勢力も、地域やの実態に合わせた体験や具体的活動を通じて、より良い環境をつくるという意識付けの醸成には反対しまい。社会への公徳心、主体的な学習活動の育成という副次効果も期待されよう。総合的教育カリキュラムとして、「エネルギー環境教育」の導入は、検討に値する。

{バルチ史観-73「森失言に熱くなった自民党VS麻生失言に白けきった自民党」}H20.11.30

「無党派層は寝ていた方がよい」(愛媛丸事件で)「事故でなく事件でしょ」等、一連の森失言に対し、自民党は(公選でなく密室でで選出された経緯もあり)、馬鹿タレ、自民党の面汚し、他に人材はいると、カッカと興奮し、森外しが興り、結果的に小泉ブームに繋がった。しかし、今回の「医師は社会的常識に欠ける」等の麻生失言に対し、(圧倒的多数で公選されたせいか)、自民党は白けきり、麻生下ろしどころか、冷笑はあっても、辛らつな批判さえ、あまり聞こえてこない。自民党の凋落、劣化のサインのように思えてしかたない。

{格差社会論-68「コミュニケーションの減少がフリーターを暴走させる」}H20.11.24

厚生事務次官関係者殺傷事件、秋葉原殺傷事件、職場、家族、地域社会、故郷、母校とのコミュニケーション不足が、フリーターを暴走させたような気がならない。職があれば、へりくだるとか、ゴマをするとか、仲良くするとか、虚勢を張るとか、良くも悪くもコミュニケーションがあるものである。近所付き合い、親戚付き合いの世間体という抑止力もない。同じく「故郷に顔向けできない」という抑止力もない。情報化社会の進展で、対面コミュニケーションが減少し、自分の感情・欲求を、生の言葉で伝える、議論するコミュニケーションも減っている。情報化社会の進展を食い止めるわけにはいかないが、人間的関わり、生のコミュニケーションを復活させることが重要である。

{格差社会論-67「地域間格差:世襲政治家で人間力格差を補う」}H20.10.13

地域間格差の中に、人間力格差がある。特にポスト工業化社会になり、製造業の地域的分散が期待できなくなり、能力が高く富裕な人々が集まる地域と集められない地域の分化が促進される。経済的にゆとりのある人は、生活するのに快適な街に住もうとする。わざわざ、不便な街に住もうとする「富裕層・インテリ層」はいない。地域間人間力格差は拡大する一方である。但し、世襲政治家だけは別である。たとえ東京育ちであっても、実力政治家を、不便で寂れた地域が育てることができる。政治家の人間力だけは負けてないというところか。地域間格差が広がるにつれ、地域の絆が薄まるにつれ、世襲政治家は、ますます地域の顔、星となり、跋扈する。

{格差社会論-66「選挙戦:政策VSキャラクター}H20.9.23

麻生自民党新総裁が誕生したが、政策というよりキャラクターで選出した感がある。マニュフェスト選挙と言われながら、昨今の選挙、米国大統領選のように党首のキャラクター勝負の色合いが強いとみている。無党派層が戦局を左右さるならなおさらである。麻生自民党、政策勝負していてはだめだ。キャラクターイメージで無党派や浮動票を取り込め!政党支持率で完敗している共和党マケインが、ペイリン副大統領で、打倒オバマに賭けている。無党派や浮動票に親近感を抱かせるのは、小沢より麻生であろう。勝機はそこしかない。

{バルチ史観-72「熱狂的興奮は歓迎しない」}H20.9.15

自民党総裁選において、熱狂的盛り上がりに欠けるのは、むしろ歓迎したい。演説が上手いというならヒットラーのドイツ語が英語のように流暢であるし、(直接聞いたことはないが)日和見プリンス近衛文麿をそうだったらしい。政治的実績がなく演説で人を感動させるオバマ人気が凋落する米国に民主主義の土壌を感じる。「チェンジ」「政権交代」「構造回復」言葉に浮かれた選挙戦はこりごりである。

{バルチ史観-71「核兵器を手放す国はなかった」}H20.8.30

北朝鮮が核兵器廃棄プロセスを中断したが、一旦核兵器を保有しながら、後で手放した国などなかった事を考えれば、驚くにあたらない。逆説的に言えば、独裁国家、北朝鮮故に、国際社会も核兵器廃棄を、建前だけでなく、真剣に望んでいると考える。北朝鮮の核兵器は、(数少ない)国際社会の共通の敵である。「拉致問題」は大切であるが、共通の敵に対して、特に米韓と連携を深めるのを忘れてはならないし、被爆国として、憂慮するメッセージを国際社会に対して発信すべきである。

{バルチ史観-70「中国の軍閥化した関東軍」}H20.8.23

先日NHKスペシャルで関東軍のアヘンビジネスを見たが、関東軍の国内では考えられない(許されない)腐敗、独走、傲慢、専制、「ミイラとりがミイラになる」と言うか、中国軍閥との戦いにより、軍閥化したとしか言いようがない。関東軍だけではなく、進出政財界、一旗あげたい民間人も、大和魂を放棄して、アヘン中毒化したのではないか。もちろん、関東軍の軍閥化が、本国特に陸軍参謀本部に蔓延したと考える。中国進出企業は、同じ轍(環境無視・労働者搾取・政経癒着)を踏まないように留意願いたい。

{バルチ史観-69「子供を使った捏造はお手の物」}H20.8.16

北京オリンピック開催式で子供を活用したヤラセ、捏造、演出が問題となっているが、子供を動員した「毛沢東礼賛」「批林批孔」を考えると、驚くには当たらない。動員される子供間にも、「動員される勝ち組VSされない負け組」「勝ち馬に乗ろうという」意識はあるであろう。。もちろん、中国だけでない。北朝鮮しかり、ヒトラーユーゲント、日本占領下の中国、満州国においては、「郷に入っては郷に従え」の如くの子供による日章旗乱舞。従って、子供を使っての(前面に出して)反原子力、反基地活動。バルチ感覚として受け入れ難し。

{バルチ史観-68「固有の領土というだけでは解決しない」}H20.8.9

グルジアの南オセアニア自治州でのロシアとグルジアの交戦状態を見るにつけ、北方四島、竹島、尖閣問題で、ただ「わが国の固有の領土」というだけでは、相手国の善意にすがる話は滑稽としか言い様がない。ものをいうのは「歴史的経緯」でなく「実効支配」である。歴史観は錯綜するものであり、利己的であっても利他的ではない。まさか、善意の第三者が、二国間の領土問題に介入してくれる訳でもあるまい。旧ユーゴも、戦争でなく内戦だから国連NATOも介入できたのであろう。グルジアのように、血を流す覚悟がないなら、せめて実効支配を希求すべきである。現に、韓国はそれなりに投資(軍隊・観光)をし、竹島を実効支配している。日本最南端の沖の鳥島、コンクリートで固めてislandに定義されるかは別にして、実効支配が何より重要である。言はないよりは、ましにしても「わが国固有の領土」と言うだけでは、実効支配の追認ととられかねない。

{格差社会論-66「レクサスの売り手VS買い手」}H20.7.21

トヨタ高級車レクサスが販売不振で、来店専門の販売店に閑古鳥が鳴いている。バルチも2度ほど、来店したが顧客の知性・教養をくすぐる接客態度、気持が悪い。そもそも、ベンツの主たる運転手はバルチの見聞する限り、エリートサラリーマンではない。系列会社のオーナー社長で、妻も従業員として働きながら、車は高級車というパターンで知性・教養とは、およそ無縁である。マンションでも、国立大学教授は、例えお金があっても、レクサスよりプリウスを選択するであろう。そもそも、日本は大衆国家である。顧客をブルジョアとプロレタリアートに峻別するビジネスモデル失敗してもらいたい。

http://www.toyota.co.jp/showroom_midlandsquare/lexus.html

{バルチ史観-67「サミットは地球温暖化防止会議にあらず」}H20.7.13

洞爺湖サミット、サミットの大義を歪めて、福田政権本位の地球温暖化問題に小さく収斂した感があり、得をしたのは世界の非民主的独裁者どもであろう。レーガン・サッチャー・中曽根の存在感・圧迫感と比較して、ファースレディの動静が注目を集めるようでは、世界の政治指導者も小粒になったものである。中国・南米等の反米政治家のそれなりの存在感と比較して、民主主義国家の政治家の線の細さを気にするバルチである。

{環境エネルギー論-6「排出権取引におけるレントシーキングを懸念する」}H20.7.5

総排出量にはあまり影響せず、削減目標にも科学的根拠がなく、社会主義的な恣意的な削減割り当てを招く排出権取引には、問題が多い。ここで、バルチックにレントシーキングを懸念する。もちろん、被害者(たかられる)は日本である。

レントシーキングとは、政治や官僚に働きかけることによって規制を生み出し、経済主体が自分の活動環境を有利なように変えていく行動を意味する。本書では、このレントを追求する行動を経済合理性とは違った次元の経済行動としてとらえ、理論化する。


{環境エネルギー論-5「電源開発促進税の内容を見直すべし」}H20.6.28

来年、東京電力が値上げに通じる電気料金の全面見直しをを申請する予定であるが、それに合わせて電源開発促進税もを官主導で見直してほしい。今更、土建工事をばらまき、地域の理解を得る時代でもあるまい。それよりも、電源を地域(過疎地?)に求めず、燃料電池、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電等の、脱炭素エネルギーに求め、電源の多様化を図るべきである。道路特定財源と同様、田中角栄的発想を見直す時機である。

{格差社会論ー-65「米国:軍事技術による技術と人材の厚みVS日本:原子力による厚み」}H20.6.22

米国における原子力ルネッサンスも、核兵器保有による原子力への親近感と多いに関係あるだろうし、インターネット、GPS,航空機産業然りである。日本といえば、残念ながら、国産技術がない(米国依存)のため、防衛の高コスト体質により不利益を被っていると同時に、核となる技術が不在というのが現状であろう。よって、原子力ビジネスによる人材と技術の蓄積を国家百年の計として考えたらどうであろうか。さらに、核兵器保有によるコストダウン、自衛隊のスリム化・リストラ化もケーススタディする価値があるのでは。

{格差社会論-64「幸福感:老人間格差VS子供間格差」}H20.6.14

老人間の幸福感格差は不可避である。自助努力もあるし、自業自得をあるだろうし、運もあり、お金があっても幸福感のない老人は多いし、その逆も真なりと言えるであろう。問題は、昨今、バルチ世代と比較して子供間格差が拡大している事である。公立教育を受け、給食を食べ、制服を着て、貧困でも、高い教育(東大入学)は、不可能ではなかった。それが、子供・親の自助努力を超えて、教育の不公平・不平等が、子供の将来に大きな影響を及ぼしている。老人の社会保障だけでなく、子供の社会保障に、社会は関心を払うべきである。

{バルチ史観ー66「米大統領選:女の栄光を追い求めすぎたヒラリー」}H20.6.8

ヒラリーは女の栄光を追い求めすぎた。熱烈なファンを引き付けた反面、「米国大統領は女の栄光の道具でない」「ヒラリーだけが女の栄光でない」と眉をひそめるサイレントマジョリティを多かったと推測する。自らの栄光を国家の栄光と取り違えて、国民に苦難を強いた歴史上人物は多数存在する。ナポレオン、ヒットラー、毛沢東、そして、残念ながら「陸軍の栄光は大日本帝国の栄光」。今日でさえ、「自分の輝きが国家の輝き」というのは、政治家の宿命ののであろうか。その点、共和党マケイン候補、比較的「自分の輝きよりも米国の輝き」を求めている感があり、サイレントマジョリティを結集して、意外と圧勝かも。

{バルチ史観ー65「行政官僚への権力の過剰集中:公的財産の私物化」}H20.5.31

中国四川大地震の救援物資が、行政機構により横領されている。始皇帝の昔から、権力の一極集中は凄い。特に、宮殿、墓陵のスケールの大きさが、如実に説明している。官僚は、権力機構の走狗となり、蓄財に励み、そのためには、宦官さえも厭わない。エリートに規範意識なし。行政末端に公私の区別なし。逆説的だが、民主主義(三権分立)よりも、共産党一党支配の方が、市場経済関係の法律が整備されず、法人税国税、地方税のシステムが確立されず、行政機構と癒着して、公共財産を私物化できるというコンセンサスで、拝金志向のエリート、知識人から、中国共産党は支持される。

{環境エネルギー論ー4「環境はマネーゲームに非ず:国内排出量取引制度を懸念する」}H20.5.24

洞爺湖サミットに向けて、国内排出量取引制度の導入が議論さてれている。僅かな取引量が莫大の実態量の価格を左右するマネーゲームになりかねない。勝者は、外資系金融機関であろう。特に電力会社は、厳しいキャップ(排出量)を守ろうとするため、電力料金への影響が懸念される。甚大な弊害と僅かな効果、国内排出量取引制度は導入してはならない。

{「格差社会論-63「姫井議員の男らしさVS横峯議員の女々しさ」 }H20.5.17

民主党姫井由美子参院議員、不倫スキャンダルが暴露されようが、寝顔が流出が、決して言い訳せず、不倫相手にエールを送る余裕さえあり、実に男らしい。それに引き換え、さくらパパ横峯良郎参院議員、弁護士をたて、不倫相手をこき下ろし、「SEXだけの関係」と言い訳し、更に、醜悪な「賭けゴルフ疑惑」もみ消し工作、実に女々しい。ただ、姫井由美子の亭主、横峯良郎の奥様、ともにできた人だと思います。

http://blogs.yahoo.co.jp/himei_yumiko http://hochi.yomiuri.co.jp/feature/topics/20070615-345193/news/20070614-OHT1T00065.htm


{バルチ史観-64「弱かった中国は嫌がらせをされたVS強くなった中国は嫌がらせをする」}H20.5.10

弱かった中国に、日本帝国が嫌がらせをしたことは反省すべきである。しかし、最近、中国は東シナ海ガス田開発、毒入り餃子事件等で「弱くて無抵抗」な日本に嫌がらせをしていると思えてしかたない。特に、胡錦濤来日時の「恩着せがましいパンダレンタル」「天皇陛下のホテル訪問」、福田首相の対応は、中国を頭に乗らせるだけの話である。福田首相、国民、高齢者、納税者に((胡錦濤並みの)「配慮、遠慮」をされてはと言いたくなる。

{何とか就業できました}H20.5.7

本日から(独)科学技術振興機構の関連会社で科学論文の翻訳・要約に従事しています。何とか(技術というよりは)学力を発揮できそうです。

{格差社会論-62「道路特定財源&高齢者医療制度:制度が悪いと人間は醜悪になる」}H20.5.2

道路特定財源に群がる醜悪な人間像、高齢者医療制度導入に伴う混乱ぶり、悪いのは制度であって、関係者の資質に帰するのは酷な話である。逆に関係者の資質が優良であっても、制度の欠陥をカバーできるものでない。税金の無駄遣い、医療の骨抜き、被害者は広範な国民である。制度を考え出したのは(巨悪に染まることはあっても)小悪には程遠い使命感に燃えた(現場に疎い)エリートであろうが、人間の醜悪さを誘発する制度は、人間を教育・研修することで解決するものではない。早急に制度を見直すべし。

{バルチ史観-63「オリンピック開催:政治的課題が炙り出される」}H20.4.27

オリンピックほど、政治に巻き込まれてきたスポーツの祭典はない。モスクワ大会でのアフガン侵攻に対する西側諸国のボイコット、ロサンゼルス大会の報復ボイコット、メキシコ大会における(ソ連から侵攻された)チェコへの拍手喝采、ソウル大会前の北朝鮮による航空機爆破事件、ミュンヘン大会におけるイスラエル選手殺害事件、今後は4年に一度、「人類に政治的課題が炙り出される」好機とと考えた方が妥当ではないか。北京大会は、国際社会がチベット問題、環境問題、食品問題等の課題を中国に突きつける好機である。

{バルチ史観-62「聖火リレー報道:中国は歴史を捏造する」}H20.4.21

中国は古来より、易姓革命とやらで前王朝をボロクソに評価するのが常であった。近代になっても、都合の悪い人物は記録写真から消去するし、歴史的汚点である大躍進政策、文化大革命における人民の苦難についても言及していないばかりか、天安門事件弾圧、実務的共産主義者に狂信的共産主義者が「自己批判」を強要した残忍性については忘却に努めている。無論、欧米を含むいかなる国家も、過去の汚点を隠そうとする「歴史の健忘症」は存在しよう。だが、中国の歴史捏造は「白髪三千丈」の世界であり、かかる認識で中国の反日史観を解釈すべきである。

{バルチ史観-61「鈍感力:小泉純一郎VS福田庚夫」}H20.4.16

小泉純一郎は、構造改革に伴う痛みに鈍感である。だが、それは大局観に基く確信犯である。高度経済成長、所得倍増論者の池田勇人も、エネルギー革命における石炭産業切捨てによる痛みに敢えて鈍感であった。全産業・全地域・全世代の均衡ある利益享受なんてあり得ない。宰相たるもの鈍感力は必須である。しかし、福田庚夫の鈍感力、大局観・展望なき無策を糊塗する鈍感力であるまいか。日本全体の均衡ある利益損失を懸念する。

{格差社会論-61「心神喪失:甘い加害者VS辛い被害者」}H20.4.14

無差別殺人、近親殺人、猟奇殺人あるいは米兵による殺人が続出し、その度に加害者の心神喪失がによる無罪が論じられる。だが、やたらと精神鑑定を重視して加害者を無罪放免にするのはいかがなものか。そうした風潮は、潜在的加害者志向の人間に安直な殺人事件を触発することにならないであろうか。なにより、被害者の家族、地域の人々の心神喪失に対する社会的責任は一体どこにあるのだろうか。もちろん、心神喪失を引き起こしやすい格差社会は問題である。だからと言って、超えてはならない第一線を安易に超える犯罪者に対する甘い風潮は由々しきことである。

{バルチ史観-60「チベット人権問題:熱いEUVS冷めた日本」}H20.4.10

聖火リレーが抗議の対象となり、EU各国首脳が続々と北京五輪開会式欠席を表明している。それに、引き換え民主国家隣国日本の対応は、恐ろしいほど冷めている。媚中派で5月の胡錦濤来日が日中関係の最大のテーマと考える永田町・霞ヶ関の面々の人権侵害に冷淡であることは想定内にしても、韓国における人権侵害、あるいは天安門事件の熱っぽい報道と比較して、マスコミの対応があまりにもおとなしく、オリンピック取材もあって中国に篭絡され遠慮しているのかとさえ言いたくなる。ここで福田首相、チベット問題で「一発かます」のは、洞爺湖サミット参加国から高い評価を受け、国際社会における日本の地位向上に繋がると確信するのだが。

{格差社会論ー60「首相&両院議長&日銀総裁「重い建前VS軽い存在」}H20.4.1

日銀総裁の空席が続いたままで、両院議長の斡旋が無視された形でガソリンが値下げされ、首相会見が軽視されている。日本社会を覆う「重責あるエリートに対する軽視・無視・低評価」の風潮を反映しているように思えてしかたない。民主主義に基く社会の規範は、重責ある地位にあるエリートへの信頼感&責任感と密接な関係があるのではないか。CSRが適例である。重責ある人たちの軽い存在、大局観なき大衆社会と言えばそれまでだが、非常時・緊急時における日本の対応が思いやられる。

{格差社会論-59「当直勤務:原子力発電所VSイージス艦あたご」}H20.3.25

漁船衝突時のあたごの当直の監視体制、欠員、室内への(雨)逃避、責任者の仮眠、はては飲酒疑惑、開いた口が塞がらない。原子力発電所では、引継ぎ者不在の場合は前任者居残りの形で欠員は皆無、(念には念を入れての)放射線現場の定期パトロール、原則仮眠ない少なくとも当直長は眠らない、アルコールはいうまでもなく不必要なもの持込禁止、何という軍民格差というべきか。原子力発電所だけでなく、製鉄所、自動車ラインとて同様である。民間企業社員が自衛隊に体験入隊するのはよく聞く話であるが、海上自衛隊乗組員、原子力発電所当直勤務の体験研修を受けたらと言いたくなる。

{バルチ史観ー59「中国株売りは歓迎したい」}H20.3.21

世界同時株安の影響で、高い成長期待とともに一本調子で上昇してきた中国株式も売り込まれているが、どちらかというと歓迎したい。中国人民を搾取し、環境を破壊し、世界を汚染するCSR意識が欠如している中国企業を無批判に投資してきた西側投資家も反省する良い機会である。企業のCSRが重視され、環境パフォーマンスが市場で評価されるグローバル化の時代に、大国中国の企業は、民主国家でないからという理由で特別視されるのは納得がいかない。

{バルチ史観ー58「価値観を共有できる台湾総統選VSできない中国チベット弾圧」}H20.3.18

台湾はアジアで稀有な民主的で特権階級のない国家である。もちろん、シビリアンコントロールが確立した独立国家である。台湾総統選においても、中国との共通市場の現状から中国との距離観が論争されているが、日本こそ民主主義の勢力圏、太平洋の軍事的覇権において、台湾と価値観を共有すべきである。中国に対しては、スパイ事件・チベット弾圧、中国発環境破壊において、ある種の外交戦争にあると論じたい。過去の日中戦争時においても、(あまりにも大日本帝国本位とはいえ)経済交流は盛んであった。経済交流に軸足を置くあまり、大事な価値観を見失ってはならない。

{格差社会論-58「ロス疑惑&ニューヨーク州知事買春:米国警察の敏腕が光る」}H20.3.14

三浦容疑者の米国警察による逮捕、「一事不再理」という法律上の司法判断には疑義ありとしても、米国警察の捜査能力に対する疑念の声は出ていない。さらに、買春事件捜査によるニューヨーク州知事の辞任、ニューヨーク警察面目躍如といったところか。それに引き換え日本警察、痴漢冤罪を連発するようでは、ロス疑惑の捜査能力を疑われてもやむなしの感あり。捜査能力、独立性、日米の警察間に大きな格差あり。なお、中国毒餃子事件においては、中国警察に対し、口で負けていると断じたい。

{バルチ史観-57「MRJ(三菱リージョナルジェット)プロジェクトに防衛予算投入すべし」}H20.3.7

100人未満の小型旅客機開発の開発を目指すMRJプロジェクトは、壮大なプロジェクト故にトヨタも資本参加するという話であるが、防衛航空産業育成の観点からも防衛省の参加を期待したい。「武器輸出3原則」の亡霊にとらわれて、無策のままだと、日本の防衛航空が米国資本に生殺与奪を握られたままになり、高コストの防衛費国民負担を強いられたままになる。安全保障にとって、防衛航空産業の育成は急務である。また、経産省、国交省、防衛省、財務省の協力による縦割り行政の打破も期待してみたい。国家の威信だけでない。国家の実利、安全保障がかかっている。産官軍一体となったMRJプロジェクトの推進を期待したい。

http://www.mhi.co.jp/news/story/200802144677.html
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20080206_2.html

{バルチ史観ー56「権力が人につくロシアVSポストにつく米国」}H20.3.4

ロシアにメドベージェフ大統領というよりプーチン首相(院政)が誕生したロシアは、政治権力が人につく共産(ファシズム)国家に類似していると言わざるを得ない。日本においても、闇将軍、キングメーカーと呼ばれる御仁が存在したのは遠い話でないが、主権在民の民主主義の原則から逸脱しているのは言うまでもない。その点、米国では政治権力が人でなくポスト(大統領)につくという主権在民が定着しているようで羨ましい。オバマ勝利&ヒラリー敗北も、大統領夫人というキャリアが裏目に出たということであれば、「権力が人(血縁)につく」ことを嫌った米国民の良識として、歓迎したくなった。

{格差社会論-57「今日の利益は自分に集中VS明日の損失は社会に拡散」}H20.2.26

サブプライムローンによる損失が世界に拡散している。それでは利益を上げたのは誰と考えるとサブプライムローン導入時の金融機関であり、短期的な収益は莫大であり、また成果主義のおかげで貸手の従業員も随分おこぼれに預ったと推測される。不良債権もそうだが、この手の融資に携わる人々は「今日の利益による自分の繁栄」という成果主義に毒されて、「明日の損失は広く浅く社会(投資家&税金)が負担する」というモラルハザードの風潮が感じられてならない。金融収益至上社会の、モラルの荒廃を憂慮する。

{環境エネルギー論-3「交通機関:「マイカー偏重の日本VSベストミックスのドイツ」}H20.2.24

道路特定財源による道路建設は、マイカーの増加を前提としているが、少子高齢化、若者のマイカー離れによりパラダイムは崩れつつある。ドイツは四角形状の国土を活かしてアウトバーンが整備されているが、市内電車も整備され、ライン水運を利用しての自動車輸送、高速鉄道網による都市間移動とエネルギー効率上もベツトミクスである。東西南北の日本列島でヨーロッパほど高速道路がエネルギー効率上優位とは思えない。バルチ持論であるが、道路特定財源で市内電車、高速鉄道網を整備するのが、環境志向の交通政策である。

{格差社会論-56「公共事業:やるともったいないVSやらないともったいない」}H20.2.20

宍道湖の淡水化、諫早湾の埋め立て、静岡空港の建設、国民(住民)ニーズに反し、自然環境を破壊する土建業者本位の「やるともったいない公共事業」は多いものである。その反面、(結果論として)宍道湖の喫水化復元、(鹿児島〜熊本間が先行した)九州新幹線の博多〜熊本間の完成等、「やらないともったいない公共事業」も確かに存在しよう。道路特定財源による道路建設とてしかりであろう。ただ、一番もったいないのは「予算を余らせるのはもったいないから使ってしまおう」という発想である。

{バルチ史観ー55「中国のモラル荒廃を助長する外国資本」}H20.2.14

中国製冷凍餃子中毒事件で、中国労働者の悲惨な状況(低賃金・解雇)と不満の高まりが浮き彫りになったが、欧米列強はアヘン戦争以来、中国の伝統的モラル荒廃、格差社会を利用する形(中国人による中国人の収奪)で金融的収益を貪ってきたと言える。買弁資本家の繁栄、農村、地方の収奪による租界の繁栄が適例である。日本を含めた外国資本の中国投資は、中国格差社会、モラル荒廃を助長していることは否定できまい。たとえ、高度な政治的判断で中国共産党の独裁政治に揺さぶりをかけるというなら話は別であるが、食品汚染、環境破壊で世界の人民が犠牲になりかねないことを注視すべきである。

{バルチ史観-54「革命無罪VS拝金無罪」}H20.2.5

食品の薬物汚染、ニセモノブランドの横行、中国の法律を無視しての拝金主義には、法令を無視して暴走する中国の伝統があり、特に赤い皇帝毛沢東の出現により、共産中国の体質の中に組み込まれたと考える。法令よりも党(毛沢東)の指示が優先される。大躍進政策による大量餓死、文化大革命時の「革命無罪」「造反有利」による紅衛兵による暴挙、そして開放改革路線による拝金主義、中国人民は法令よりも、権力機構(中国共産党王朝)の空気を読むことが、保身であると考える。

{バルチ史観ー53「暗愚のナルシズム:武器輸出3原則」}H20.2.1

武器輸出3原則のおかげで、自衛隊のの武器調達コストが嵩んでいる。結果的に米国軍事産業に国民の税金がぼられているとしか言いようがない。「武器輸出3原則」で、平和国家として日本の対外イメージが向上していると考えるのは「暗愚のナルシズム」と断じたい。「武器輸出3原則」は、憲法9条にも抵触しまい。、特に、重火器はともかく、ロジスティックの軍用車両を提供するのは、国際的使命ではないであろうか。更に、武器輸出3原則の見直しにより、防衛装備品調達の透明性も向上する等、副次効果も大きいと確信する。

http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/bukiyusyutu.htm

{バルチ史観-52「流れに乗った小泉純一郎VS流れに逆らった安部晋三VS流れに漂う福田庚夫」}H20.1.29

小泉純一郎、「規制緩和」「構造改革」の流れに乗って美しき戦後会社レジーム(終身雇用、年功序列、従業員重視、株主軽視)を見事に破壊した。安部晋三、国民のニーズ「年金問題」「格差是正」の流れに逆らい、「憲法改正」「教育改革」を重視して見事に自滅した。それに対し福田庚夫、外交面での中国ペース、内政面での霞ヶ関ペース、政局面での自民党ペースの流れに漂っている感あり。漂流している限り、福田丸は沈没しまいが、日本丸が漂流し続けるのはいかがなものか。

{格差社会論-55「親兄弟に顔向けできないVS親兄弟と付き合いができない」}H19.1.21

残忍な近親殺人が頻発している。「親兄弟にに顔向けできない」という言葉は親兄弟と緊密なコミュニケーションがあってこその言葉である。少子化もあって家族関係が希薄になり、デジタルツールの普及もあって、自分の欲求を家族に伝えられないと、切れた場合、家族関係というフィードバックが、負でなく正の反応度として働く。食事時の何気ない家族間の会話、情報化社会において、逸脱行為の歯止めになることは間違いない。

{環境エネルギー論ー2「揮発油税の暫定税率の環境税化に耳を傾けたい」}H20.1.17

社民党の主張である。自民党の現状維持は、石油価格高騰に苦しむ消費者、企業からは到底受け入れられまい。さりとて、ガソリン値下げでCO2放出を奨励するような政策が、地球環境政策として、世界的に、特に欧州諸国に受け入れられるであろうか。ユーロ圏のガソリン価格は日本より割高である。そこで、暫定税率を奇貨として、環境税導入を考えてみたらどうか。使い道として、地方交通網、地域シャトルバスへの支援等、広範囲にわたるのが望ましかろう。特に、エネルギー効率の良い鉄道インフラ、高速道路でない生活道路の充実も、マイカー使用抑制につながり許容できるであろう。特に、産業界、ウカウカしていると、基幹製造業、鉄鋼、電力に環境税が負荷さて、大きな荷物を背負うことになりますぞ。

{格差社会論ー54「情報コミュニケーションVS対面コミュニケーション」}H20.1.11

情報化社会のインターネット、ケータイによるコミュニケーションは、対面コミュニケーションと比較して一方方向であり、年齢、外見、性別、地位によって、良かれ悪しかれ、へりくだったり、威圧的になったりして、態度を変えるという多様性に欠けている。同時に、自分の感情を伝える言葉、相手の言葉による感情を理解するデリカシーに欠けるようになり、情報化社会の人間関係が希薄になるという悪循環に陥るのは否めない。特に、reigeional societyの地元商店に代表される隣近所コミュニケーションは急速に消失している。しかし、だからといって情報コミュニケーションを敬遠するわけにはいかない。特に、子供は情報経験格差によるハンディを、将来背負うリスクがある。

{新年おめでとうございます}H20.1.1

新年早々「バルチの世界」にアクセスしていただき有難うございます。今年こその気持で求職活動に取り組みます。さて、1/4〜福岡県に帰郷し、バルチ世界の更新は1/10以降とさせていただきます。「甲子園の風船の詩」を御鑑賞ください。

{格差社会論ー53「Rreigeional Communityに各種のしわ寄せ」}H19.12.28

三位一体改革が地方財政を逼迫させる。ポスト工業化社会は、能力発揮の場が首都圏を中心とした大都市への集中を加速させる。インターネットショッピングの普及は、購入先と消費地を乖離させる。公共事業による交通網の整備は、特に高付加価値商品の大都市での消費を集中させる。地域社会内における消費も、大手資本のショッピングセンターに自家用車で出かけ、地元商店で日用品を定価で購入するのは、皮肉なことに老人等の経済的弱者であろう。定年退職後の地方移住においても、特定の地域へ裕福なリタイア組が集中するであろう。高齢者によるボランティア、文化活動の地域格差は、高齢化比率だけの問題ではない。生産以上に消費、文化活動のエントロピーが減少し、格差だけでなく、各種のしわ寄せがreigional communityに押し付けられている。

{バルチ史観-51「政治的求心力:外国の干渉を排除しつつ自国を発展させる」}H19.12.20

タイム誌の本年の顔にプーチンが選ばれたが、題記業績を評価する国際的コンセンサスがあった上での選出と考える。非民主的、強権的と批判することは必要であるが、多くのロシア国民はプーチンファンであり、また「第二のプーチンにならん」と心に秘めている政治指導者が世界に多く存在することも想像に難くない。 金正日は核実験を行って、外国から内政干渉を受けるどころか、内政干渉を排除することに成功した。残念ながら、見事な外交的勝利である。従って、金正日の政治的求心力を高めるだけの経済援助だけはするべきでない。韓国新大統領、金正日を利する太陽政策、金正日を評価する偏向教育を見直してほしい。

{格差社会論-52「経済格差エントロピー:地球規模では増大、国内地域間では減少」}H19.12.16

市場経済のグローバル化に伴い先進国の投資が拡散、多様化し、かってのその他大勢の低開発国群から次々と新興国が勃興している。国家間経済格差は拡大しつつも、新興国は工業化しつつ国家間エントロピーは増大し、地球規模ではダイナミズムを伴いながら経済成長している。それに対し、日本国内は市場経済のグローバル化の余波を受け、ポスト工業化社会を余儀なくされているが、金融情報産業の生産力は、首都圏を中心とした地域に集中し、日本全体として経済成長したとしても、地域間エントロピーは減少し地方は衰退する一方である。公共事業や地方交付税では、解消できない問題である。

{バルチ史観-50「人民は所有物:中華皇帝&軍閥&中国共産党」}H19.12.12

迫害される中国人研修生制度の問題点は、受け入れる日本企業と同様に、送り出す中国行政機関にも問題がある。中国人民に人権は存在しないのは周知の事実であるが、人民を所有物であると考えれば納得がいく。中国王朝の皇帝による家父長制による人民の私物化は酷かった。王朝官僚組織も、蓄財に励んだ。(苛政は虎よりも怖し)清王朝による奴隷輸出。蒋介石による人攫いの徴兵。毛沢東によるスローガン(大躍進)による人民餓死。「士農工商」でなく「一君(一党)万民」。「公私を区別する近代官僚組織」でなく、「私物化横行の封建官僚制」。中国4000年の歴史を反映した「末端の行政機構による人民迫害」は、日本の中国人研修生の人権侵害にリンクしていると考える。

{格差社会論-51「中国人研修制度:美しき建前VS劣悪な実態」}H19.12.7

「国際貢献と国際協力の一環」という美しき建前とは、裏腹に中国研修生の本音は「出稼ぎ」、受け入れ企業の本音は「低賃金労働力」というのが実態であろう。中国では習得できない技術・技能の研修という建前とは、乖離する一方で、来日する中国研修生の人数は増加傾向にあるというのは、「人権侵害」と「違法行為」の暗黙の公的了承ではあるまいか。米国から「強制労働」「人身売買」と指摘・非難され国際問題になる前に、低賃金労働の温床「外国人研修制度」即刻、廃止すべし。制度維持のための、天下り財団法人に税金が投入されているのなら(多分そうであろうが)、公益でなく迫害に、日本国民を加担させていることになる。

{環境エネルギー論ー1「自然エネルギー:グローバルな環境保護VSローカルな景観破壊」}H19.12.4

自然エネルギーが、題記ジレンマを抱える事は周知の事実である。確かに太陽光発電の屋根は、いくら頑張っても古都京都の風情にはそぐわないし、希少野生動物の保護のため、発電所の建設が制限されるなら、重要な公共財産である景観を損傷する発電所の建設も制限されてしかるべきであろう。悩ましいところであるが、「より大きな自然破壊を起こす気候変動防止」を大義名分に、「ローカルな景観破壊」を許容することは、地すべり的な全地球環境破壊に繋がるような気がしてならない。なお、10月、「牧草地と森林からなるドイツロマンチック街道」を旅した際、原子力発電所は「白亜の建物」で遠慮がちに景観に配慮していたが、風車は、むき出しの鉄塔イメージで「自然エネルギーだ。そこのけ」のイメージを感じられてならなかった。

{格差社会論-50「廃棄物再生:電力VS食品」}H19.11.29

大量消費を前提とした大量生産は大量の廃棄物を産み出すと言えるであろう。資源の有限が問題となっている今日、日本古来の「もったいない」の経営哲学は、CSR上からも歓迎されていると考える。事実、電力会社の環境レポートでは、事業に伴う廃棄物(石炭灰、電柱、放射性、流木etc)の活用が大テーマであり、廃棄物再生なくして環境対策はありえない。一方、赤福、余剰の製品、生鮮食品でも毒でもないのだから、捨てるのは「もったいない」。諸悪の根源は、電力会社と違って供給義務はないのに、京都まで進出して販路を拡げた強欲性にあり。スーパーでは、閉店が近づくと生鮮食料品は値下げする。賞味期限切れの食料品を全部廃棄するのは「もったいない」。社会は廃棄物再生品を歓迎している。何らかの最適解を模索すべきであろう。

{バルチ史観ー49「狂気が国家を席巻したヒトラードイツ&ポルポトカンボジア」}H19.11.25

ヒトラーも、ポルポトも現実の戦争では、連合国、ベトナムから徹底的に追い詰められながら、強制収容所で多数のユダヤ人、カンボジア同胞を虐殺した。裁判での強制収容所所長は、どちらかというと軍人(体育会)系でなく、学者(研究者)系の風貌であり、虐殺の一方で、犠牲者の写真を掲示し、統計的に把握しただけに、行き過ぎた几帳面さ、偏執狂をかんじられてならない。(皇室があり、政党政治家が信頼されてない)日本でカリスマ的な扇動指導者は出現しないだろうが、一般市民が想像できないことを現実に行った宗教団体、政治団体は出現したし、現実に存在しうる。格差社会で貶められ、虐げられた下流層が、人生や生活の価値判断を偏執狂的指導者に委ねる「狂気が席巻する社会」を懸念する。

http://www.hurights.or.jp/newsletter/J_NL/051/02.html

{格差社会論-49「老舗を甘やかす消費者の体質:船場吉兆&赤福」}H19.11.19

伝統・名門を隠れ蓑に、悪質な手口で製造年月日、食材調達先を改ざんする老舗企業、商店の甘えは許しがたいが、同時に消費者も培われてきた伝統を鵜呑みにして、味覚よりも(受け継がれた)ブランドバリュー、高価格を評価して、名門、老舗を甘やかしてきたと言えるのではないだろうか。相撲協会もそうであるが、伝統や文化を隠れ蓑に「別格、治外法権」という甘え、特権意識は許されない。同時に、ブランド名、価格を重視するあまり、自律的味覚、感性を麻痺させ、老舗、名門を甘やかしてきた消費者の体質にも難があったのではないか。

{バルチ史観-48「北朝鮮テロ支援国家解除の通告は”寝耳に水”ではない」}H19.11.15

米中接近のみならず、経済問題「金ドル交換停止」環境問題「京都議定書からの離脱」等、寝耳に水の米国通告に煮え湯を飲まされてきた。多分、戦前の「対日石油禁輸」も突然の通告であったと予想される。それに引き換え、今回の「北朝鮮テロ支援国家解除」は米国の通告にしては、事前に情報開示しているというのが、客観的・冷静な判断ではあるまいか。重要な事は、(残念ながら)そうなった場合の対応を準備しておくことである。「寝耳に水です。遺憾です」では、許されない。例えば、よど号ハイジャック犯が強制送還された場合、その事自体は歓迎することだし、「テロ支援国家解除」を「拉致問題解決」に結びつける戦略である。

{格差社会論ー48「状況適応能力:自民党VS民主党」}H19.11.9

安部晋三の突然の辞意表明後、自民党は緊急避難的に福田庚夫の安定感にすがりピンチを脱した。安部晋三の取り巻きの議員達も、我争って福田庚夫の下に結集し、暗愚のプリンスの愚行によるイメージダウンを、早期に修復できた。政権にしがみつく術を知っている政権政党としての「劣勢が人材を生む」状況適応能力のなせる技であろう。それに対し、小沢一郎の辞意騒動、新たに結集できる人材を現れず、裸の王様の蛮行によるイメージダウンの修復には時間を要しよう。民主党に野党ずれした「優勢なのに人心が倦む」状況適応能力の欠如が感じられてならない。

{格差社会論-47「東京電力のやせ我慢VS日本航空の便乗」}H19.11.5

東京電力の19年度決算予想、中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所の運転停止による(化石燃料購入等による)6000億円超の追加支出、800億円の赤字ながら、5円の減配にとどめ、地震による発電所のダメージによるコストアップは当分消費者に求めないとのこと、感心するとともに、余りにもやせ我慢。中長期的な財務体質、大丈夫かと心配になってくる。それに対し、ジャルパックのドイツツアー、申込みから2ヵ月後に、20%強のサーチャージ(追加料金)を請求された。原油価格の高騰によるものとはいえ、あまりにも安易・安直である。当初からリスクを見込んだ価格設定を表示すべきである。予約金を払ったツアー客の足元も見透かした便乗値上げに、憤慨しているバルチである。

{バルチ史観ー47「米朝接近は想定内」}H19.10.31

米国の北朝鮮テロ支援国家指定解除が射程に入っている。1970年代のニクソン(キッシンジヤー)による米中接近で梯子を外された苦い経験のある日本が、「テロ支援国家解除」を通告され、「それは、残念だ」というコメントだけでは、情けない。電力会社の想定外、原子力発電所の地震の揺れ(耐震設計基準)とは、別次元の話である。米朝接近は想定内の話であり、国益を踏まえた上での合理的で、国際政治の流れを踏まえた対応を要望したい。

{バルチ史観ー46「外交関係は個人的友情でなく両国の利害と打算」}H19.10.29

「中曽根&レーガン」「小泉&ブッシュ」の個人的友好関係に支えられた日米の緊密な関係も、自民党政権が安定多数、レーガン、ブッシュの再選確実視の状況では意味があろうが、日米における民主党の台頭のご時勢では、脆弱なものと考える。米朝接近に、個人的友好関係など、あるわけがない。あるのは「両国の利害の一致」である。拉致問題を軽視するわけではないが、対北朝鮮政策、日米の利害の一致点を模索すべし。拉致問題の取扱いで日米が離反し、金正日が高笑いする姿だけは想像したくない。

{格差社会論ー46「女房海外で元気がよい」}H19.10.26

ツアー28人の中の数少ない男性客として、同年輩の女性客と話をする機会は多かった。「定年リタイア組」でなく、「現役バリバリ組」と誤解されるバルチへのコメントは総じて、「亭主は、多忙で海外旅行の暇がないのに、よく奥様に付き合って旅行に来れたわね」であった。奥様の外遊中は「亭主、単身赴任で元気である」とか「亭主と子供が犬の世話を含めて家庭を守っている」との事。日本の熟年女性元気である。今後、熟年女性が高齢化して海外ツアーに行く元気がなくなり、新たに熟年になる女性が海外ツアーに出かける金銭的ストックがなくなった場合、日本の高齢化社会は真に深刻と言えるであろう。

{格差社会論ー45「女性海外ツーリストは元気である」}H19.10.23

ドイツツアー28人のうち、バルチを含めて熟年夫婦2組、男子大学生ボディガードの母親1人、(単身は皆無で)残りは中年主流の女性客であった。近所付き合い、親類、職場の仲間、皆様元気であり、格差社会の影は感じられない。有名観光地では、日本人経営の土産店に(昼食でビールでご機嫌でもあって)トイレ休憩を兼ねて立ち寄るのがパターン化しており、買い物意欲は、競馬場での中年オヤジの馬券購入意欲を彷彿させる。バルチ、丁度、競馬場での女性客のように控えめな態度を余儀なくされた。

{ドイツ旅行に言って参ります}H19.10.15

来週まで、ブログの更新を休ませてください。「甲子園の風船の詩」を、御鑑賞ください。

{バルチ史観-45「石油や資源のためには住民を抑圧する」}H19.10.10

第2次世界大戦における日本のインドネシアやビルマの軍政を敷いた上での住民酷使は、(残念ながら)真実である。現在、中国は住民虐殺、弾圧を繰り返すスーダン、ミャンマー政府を支援し、石油資源の確保に邁進している。「石油や資源の確保のためには住民を抑圧」するという点で、日本軍部に類似しているが、「大東亜共栄圏」という(建前、名目だけとはいえ)「理念ある日本帝国」、石油や資源のためには何でもする「理念なき共産中国」と揶揄してみたくなった。

{格差社会論ー44「格差は必要悪VS貧困は絶対悪」}H19.10.5

格差を嘆く声は、古今東西存在するものだし、根絶することはできない。例えば、同一職場、同一賃金の労働者同士ですら、格差を嘆く声はあるものである。日本の産業構造が労働集約から知的集約にシフトすれば、一層、勝ち組のリッチさを嘆く声がでるのは、社会全体のパイを増やすための必要悪、成長のためのインセンティブと言えよう。問題は、嘆き声でなく、死活問題としての貧困の絶対数が増加することである。年収200万円以下が1000万人以上、やはり異常だし、絶対悪の貧困をできるだけ減少させようとする社会全体のコンセンサスは絶対必要である。

{格差社会論ー43「目前の危機VS将来の危機」}H19.10.2

日本を取り巻く危機は、貧困、医療費、地方経済の疲弊等のすぐそばの「目前の危機」と、中国の覇権主義による日本の埋没、英米金融帝国による日本市場支配等の何時か火を吹きそうな「将来の危機」に大別される。安部晋三、庶民心情に潜む「目前の危機」に鈍重であるため退陣した感があるが、福田政権、「目前の危機」の打開のためには、丸呑み、抱きつき戦術もやむを得ないであろうが、「将来の危機」打開のための、丸呑み、抱きつき戦術は回避していただきたい。特に、中国とは、靖国、台湾、東シナ海ガス田問題のみならず、地政学的に外交戦争を余儀なくされるのだから、中国に抱きつくその場しのぎの戦術は将来の大きな禍根であると確信する。

{バルチ史観ー44「沖縄戦集団自決教科書検定:歴史解釈は錯綜する」H19.9.30

バルチ史観-30(H19.4.7)でも、述べたとおりであるが、歴史解釈というものは古代史(邪馬台国の所在地)以来錯綜するものであるが、近代史(沖縄戦集団自決)においては政治的意見の対立と化しているのは、歴史教育の悲劇である。過去の現実(誤り)を直視することは、現在を正しい方向に導くための適切な判断力を持つためである。従って「沖縄戦集団自決」のように歴史認識に意見の相違が目立つ事実については、歴史解釈をパスして、単に(集団自決の)事実だけを虚心坦懐に教え(少なくとも教科書には共通認識の事実だけを記述し)、歴史解釈については学童が成長後、自律的に判断するのを待つというのが最善である。というのも、誤った歴史事実を教えることにより、現在を誤解し、将来に対する間違った洞察力を持つことを、一番憂慮すべきだからである。軍国教育は許されない。同時に、反軍・反戦を錦の御旗に歴史解釈の押し付けも許されない。「歴史解釈は錯綜する」という認識が大切である。

http://blog.yoshiko-sakurai.jp/2007/04/nhk.htmll    http://www.heiwaten.org/4001-1.html

{格差社会論ー42「安部晋三VSブレーンの脳力格差」}H19.9.23

外交評論家岡崎氏、政治学者中西氏、作家櫻井氏、著書は中西氏「大英帝国の興亡」を読んだだけだが、文藝春秋等の論文、新聞の寄稿、座談会の発言を見ると、例えば小泉ブレーンの竹中氏、猪瀬氏と比較しても格上の脳力を感じざるを得ない。言い換えれば、安部晋三との脳力格差によりスムーズに意思疎通できなかったのではないか。安部晋三、ブレーンとの脳力格差により、空疎な和製英語が空回りの感あり。それに引きかえ、中曽根康弘とそのブレーン(土光氏、平岩氏、瀬島氏)「人となりの格差」は大きかったが、脳力レベルでは、円滑に交流したとお見受けする。

{バルチ史観-43「ミャンマー僧侶による抗議活動に関心を持ちたい」}H19.9.20

ミャンマー軍事独裁政権に対し、同国僧侶による静かなる抗議活動が広がっているが、ジャーナリズムは「粛々と圧制者に立ち向かう姿」を世界に報道すべきである。南ベトナムの腐敗したゴジンジェム政権に対する僧侶の焼身自殺は米国マスコミの目の前で繰り広げられた。英国植民地主義の暴力に対するガンジーの無抵抗主義は、(大英帝国の暴力を誘発し)米国ジャーナリズムの前で行われた。(大英帝国の暴力を糾弾し、ガンジーを支援した)国際世論、例え血が流れなくても、ミャンマーに大いに関心を持つべし。そのことが、虐殺・弾圧を未然に防止するための何よりも効力のある圧力である。

http://www.jtuc-rengo.or.jp/kokusai/burma/index.html

{バルチ史観ー42「チャーチルの言葉に従いたい」}H19.9.16

「デモクラシーは人間によってつくられた最悪のシステムであるが、今まで存在したいかなる政治体制よりもましである」暗愚のプリンスの醜悪・迷走ぶりを見て、チャーチルの言葉を思い出した。福田庚夫にしろ、麻生太郎にしろ安部晋三よりは「知性とモラル」が感じられることに、一抹の救いを求めたい。

{格差社会論ー41「戦後レジームの日本的経営は美しかった」}H19.9.12

「企業が安定・成長につれて従業員の物的生活がよくなり、社会もそれにともなって発展する」という価値観、目標を労使で共有した日本的経営は、労使関係の安定や生産性向上に有効だっただけでなく、職場内の人間関係が、ビジネスライクな関係にとどまらず、友好的な付き合いにあふれ、またそれが職場生活の満足度、仕事への貢献意欲につながる好循環であった。雇用、就業形態の多様化が進んだ結果、職場生活の満足度、仕事への貢献意欲が多様化(分裂)し、「長期に安定した職場」が醸成してきた中流日本人の倫理観、規範意識が崩壊するのは「美しい職場」として問題ではあるまいか。

{バルチ史観ー41「第三者の視点があってこそ人権弾圧」}H19.9.10   

昨日(9/9)NHKスペシャルで、北京市民の行政当局による立ち退きが放映されたが、ジャーナリズムが世界に伝えるからこそ、人権弾圧、人権じゅうりんである。中国権力機構の末端は、TVで見る限り良心的な国際世論を気にするまでには至ってないようである。北京市には、第三者の視点がつくる「人権」があるだけましである。チベット国境の狙撃兵による民衆射殺でわかるように、社会主義国あるいは旧植民地では、第三者の視点をつくるマスコミが存在せず、国際社会に知られることなく、人権弾圧、虐殺が行われてきたことは疑いの余地がない。

{バルチ史観ー40「日米同盟過信は禁物」}H19.9.5

北朝鮮のテロ支援国家の解除が俎上に上っている。日本として、日米同盟を踏まえて回避を期待(懇願)しているのが実情であろう。しかし、日英同盟は、英国のアジア権益を補完するものであったし、日独伊三国同盟では、ドイツの過大評価により墓穴を掘った。日ソ中立条約に至っては、希望的観測というより笑止千万としか言い様がない。同盟関係に過信は禁物である。過信の見返り(返り血)は大きい。

{格差社会論ー40「沈痛な安部晋三VS痛快な小泉純一郎」}H19.9.1

元々、安部晋三の美しい発言は弱々しかったが、参院選大敗後のTV映りは痛々しいとしか言いようがない。その点、前任者小泉の意思決定のスピード、決定過程の透明化は痛快であった。郵政解散での鬼気迫る表情は、「国民の支持に依拠する小泉政権」という強烈で鮮明なメッセージを発信した。小泉劇場の余韻はそう簡単に消えるものでない。潤んだ泣き顔では票はとれない。小泉劇場で目の肥えた国民をうならせる痛快さが欲しいところである。安部政権では、麻生幹事長、舛添厚労相、渡辺行革相あたりが、TV視聴の国民に痛快感を味わせる(高視聴率獲得)資質ありというところか。

{格差社会論-39「舛添厚生労働大臣を歓迎したい」}H19.8.27

「バルチ史観ー22」(H19.2.20)で述べたとおり、舛添氏バルチと同郷(近隣高校)であるが、文武両道、野武士、骨太、気骨、親孝行。決して恵まれた教育環境でないのに、東大助教授→政治家とサクセスストーリーを歩み、同時に多様な経験をしている。海外学究生活、2度の離婚(パリジェンヌ・片山さつき)、母親の遠距離介護時の真摯・紳士な態度は病院関係者にも評判がよろしい。格差社会の光と影、プラスマイナスを実感として語れる稀な政治家であり、安部晋三の鈍重さとは違う、徒手空拳の戦いから得とくした打たれ強さもあるとお見受けする。ここは、厚生労働大臣のまま、衆議院に鞍替えし、首相候補になってほしい。自民党再生の可否は、舛添要一の売り出しにかかっていると言っても過言でない。

http://www.masuzoe.gr.jp/

{格差社会論ー38「余裕なき現代だからこそ望まれる勝ち組のゆとり」}H19.8.26

政局の混迷、株式市場の乱高下、多くの痛ましい犯罪事件の続発、余裕の持てない現代だからこそ、一見無駄と思える「ゆとり」を持つことが大切であると考える。グローバリゼーションが進行する中で、社会が「効率化・合理化」を指向しているが故に、社会のリーダーは「ゆとりのある遊び」を志向していただきたい。過日、経団連会長の平岩氏は読書からくる「心の潤い」、土光さんは社会奉仕活動からくる「徳行」を感じさせた。経済社会の成功者が、「競争促進・効率重視」を反映するものだけなら、ますますギスギスした社会の犠牲者が増えるだけで、日本は危うい社会に陥るのではないか。なお、小泉純一郎は「オペラ・芸術」に興味を示し、国民を惹きつける「ゆとり」の持ち主であったと考える。

{バルチ史観ー39「和製英語の乱用の背景に精神の深み、奥行きの欠如」}H19.8.22

カタカナで表記され、英語のように見えるが、英単語を変形または別の言語の単語と複合させるなどして日本で作られた語。 「戦後レジームからの脱却」「メル友」「メイクドラマ」は適例である。ただ、経験豊かな政財界のリーダーが、和製英語を乱発するのには警鐘を鳴らしたい。豊かな経験を表現できる思考の深み、精神の奥行きを感じられないからである。「中曽根首相&平岩経団連会長」のTV対談は、複雑な事象を簡潔な日本語で表現できる人生の含蓄を感じさせるものであったと記憶する。「高度経済成長」「所得倍増」「聖域なき構造改革」政治スローガンは美しく嵌った簡潔な日本語で表現してほしい。それにしても「統帥権干犯」マサムネ(日本刀)の切味、凄みを感じさせる美しい日本語である。当時、熱狂的に受け入れられたと想像するに難くない。

{バルチ史観ー38「美しい日本語が乱れている」}H19.8.20

言語と思考は密接に結びついたものであり、繊細な思考を行うためには豊富な語彙と高度な言語能力が必要であり、昨今の英語カタカナの氾濫を踏まえると、文科省が教育課程の言語能力充実を提唱したのは当然と考える。「朝青龍の心のケア」「お肌のケア」「老人ケア」日本語なら「看病」「手入れ」「介護」「気配り」「面倒」と繊細に表現できるところを「ケア」の一言で置き換えることにより、繊細な思考を放棄し、感情をデジタル化している。まだ間に合う。「美しい日本」「美しい社会」は「美しい日本語」で語るようにしたい。

{格差社会論ー37「国花は桜、安部晋三は梅」}H19.8.13

桜は豪華絢爛な満開の日を迎えて、1週間とたたぬ間に花吹雪となって風に舞い、潔く散っていく。日本の美学の格好の象徴とも言える。梅は花が衰えても、しぶとく枝にしがみついている。日本人は、桜に清純と簡潔の伝統的美意識を感じる。靖国神社に参拝する人は、とりわけ靖国の桜はことさら美しいであろう。桜と梅の格差・落差は大きい。
「本居宣長:敷島の大和心を人問わば朝日ににほふ山さくら花」

{参院選特集−O「自民党総裁たるもの、いかに死すべきか」}H19.8.11

武士道は道徳的原理の掟であって、多くは成文法でなく口伝、あるいは実践により伝えられたものである。任期途中で、自ら辞めた自民党総裁の諸先輩、岸信介、橋本龍太郎、森喜郎、宇野何某、皆、議会政治の法律、自民党の党則よりも、政権政党自民党総裁としての心構えに従って、潔く散っていった。
「葉隠:武士道とは死ぬことと見つけたり」

{参院選特集−N「小沢党首、役者が板についてきた」}H19.8.9

シーファー米国大使を5分間立たせて待たせた上で、イラク特措法に反対のパフォーマンス、「NO]と言える日本でTV観客を沸かせた(大衆演劇的)役者やのう・・・・。小沢一郎のかっての政敵、ライバル小泉純一郎、橋本龍太郎、野中ひろむは見得を切れるという点で(歌舞伎的)役者であったが、役者になるには修行苦労力量不足の安部晋三、ここは千両役者の助太刀がほしいところ。麻生太郎は吉本的で、タレントにはなれても、役者というキャラには疑問符。それなら小沢一郎のアクに対して舞台女優小池百合子の華!

{参院選特集−M「民主党、勝利してチームワークが形成」}H19.8.8

寄り合い所帯と揶揄される民主党、参院選勝利後やけにチームワークが良好とお見受けする。ただ、選挙戦はチームワークで勝利したわけでない。小沢党首の独断専行。重点区の偏重。複数擁立区の競争。負ければ、共倒れ、国会軽視の党首責任等民主党瓦解するところを勝利して団結したと考える。それに対して自民党、安部内閣、、首相官邸のチーム安部で勝利しようとしたのではないか。高校野球ではない。チームワークでは選挙には勝利できない。選挙に勝利してチームワークができると考える。

{参院選特集−L「黒川紀章の独尊主義にはへきへきである」}H19.8.5

黒川紀章、落選は有権者の不明という物言いばかりか、追突事故も政治的陰謀とは、独尊主義の極みで恐れ入る。オウム真理教の浅原も衆院選落選後、同じ物言いだったと記憶する。己以外の権威を一切認めないという宗教教祖的独尊主義者と言えよう。自分の権威付けに無用なものは、どんなに客観性があろうと、何のためらいもなく切り捨てるのは、織田信長的に敵に対する残虐的行動に繋がるであろう。織田信長、オウム浅原、末路は高転びしたが、黒川紀章氏、奥様(若尾文子)に愛想をつかされないようにと御忠告したい。

{面目ありません、メガバンク子会社解雇されました}H19.8.3

正確には、試用期間終了後、不合格と通告されました。全てが私の不徳のいたすところであり、メガバンク子会社の方には大変お世話になりました。この場を借りて、御礼を申し上げます。

{参院選特集−K「小沢一郎、織田信長的勝利のために手段を選ばず」}H19.8.2

鉄砲の大量使用による新戦術の他、比叡山焼き討ち、天皇による和平要請、足利将軍の名目的利用、役に立つ人材であれば出目・家柄にとらわれないと織田信長、「天下布武」の目的のためには手段を選ばなかった。小沢一郎、選挙勝利のためには、選挙区行脚のための国会欠席、前自民党候補者の積極的擁立、反自民のための共産党との共闘と活用できるは何でも臆面なく取り入れる。小沢一郎、好みのタイプでないが、民主党、小沢軍団と変身し、全てが選挙勝利のために快進撃を続ける可能性は高い。

{参院選特集−J「安部晋三、武田勝頼になる勿れ」}H19.8.1

武田勝頼、父信玄から広大な領地、精鋭な軍団を引き継ぎながら宿老を遠ざけ側近を重用し、無謀な長篠の戦を仕掛けて惨敗し、その後も失地回復のため、無駄な小競り合いを繰り返すうちに国力の衰退、家臣の裏切りを招き、由緒ある武田家を滅亡に導いた凡将である。ここは安部晋三、大惨敗後へたに戦いを仕掛けず、隠忍自重し、戦力の滋養・回復に努め、次期決戦に臨む新大将への橋渡し役に徹してほしい。

http://gamaster.s37.xrea.com/item.php?asin=4062604981

{参院選特集−I「自民党43議席&若尾文子の当選」}H19.7.28

マスコミ予想では、自民党40議席以下であるが、総得票数の割には上手に議席を獲得するというバルチ推論により、43議席と踏む。若尾文子、青春へのノスタルジアを掻き立てられた(投票率の高い)年配有権者に支えられて当選と読む。亭主の黒川紀章の落選には異論がない。

{参院選特集−H「小池百合子の華&安部昭恵の運&田中真紀子の毒」}H19.7.25

夕刊フジの小池百合子の寄稿文、華がある。決して若くないが、ここ数年華の咲かせどころである。安部内閣というより、小池百合子の退陣予想できない。安部内閣は延命できるのでは。安部昭恵は運がある。電通のOLから首相夫人に登りつめ、今年の37年ぶりのダービー牝馬制覇の単勝馬券を、東京競馬場で見事にゲットした。首相公邸から、追われる姿は想像できない。安部晋三、小池百合子の華と昭恵夫人の運気に支えられ、何とか退陣は免れると踏む。田中真紀子の毒気には、食傷気味で、応援している新潟選挙区森ゆうこは落選と読む。

{参院選特集ーG「民主党の失敗:年金問題を単純化できず」}H19.7.22

年金問題に限っては、民主党の年金通帳の方が自民党の通知方式より有権者受けすることは間違いない。丁度、通帳のある3大メガバンクの方が、(通帳がなく)カードだけでインターネットで残額確認してくれという新生銀行より、大衆受けするようなものだ。「生活第一、通帳何より」という風に、single issue のsimplify化が必要なのに、年金改革のの各論を論議しすぎである。single issue の突破力、小泉純一郎に見習うべきである。民主党の失敗に支えられて、自民党は1人区で西高東低ながら、互角の議席数を確保できるであろう。

{参院選特集ーF「東京選挙区:丸川珠代、5位で滑り込む」}H19.7.18

自民党公認前TV朝日女性アナウンサー丸川候補、住所転入忘れによる長年の選挙権非行使等で、甚だ評判が悪い。「候補者の資格あるのか」と眉をひそめる良識的有権者も多い。だが、有権者全てが良識的ではない。一般紙は読まなくても、スポーツ紙を愛読する有権者も多い。政策はくどくど語らず、「当落線上です。5位に滑り込ませてください」という訴えは、有権者の「自分の1票で当選させたい」という屈折した優越感を喚起する。何よりも、東大卒タレント菊川玲、高田万里子にない軽さ、ミーハー的雰囲気は、それなりに集票に役立つであろう。1人区では惨敗するキャラクターも、5人区の5位では得票数の20%獲得する必要はない。5〜10%で当選圏である。丸川珠代、何とか5位に滑り込み、貴重な1議席を獲得するのが、バルチの読みである。

http://www.t-marukawa.jp/new.html

{参院選特集ーE「地方区:安部政権、初期設定が有利である」}H19.7.17

勝敗の帰趨を制する1人区のうち、国民新党が現職の大分、新たに1人区となった群馬、栃木、複数区でも2人現職が民主党の新潟、定数増が自民有利の東京、千葉、小泉ブームの6年前は別にして、橋龍退陣の9年前と比較して、初期設定が有利である。従って、橋龍退陣の44議席を下回る事はあるまい。もちろん、小沢ファンの多い東北を初め惨敗する1人区も続出し、自民党が制する1人区は辛勝であろうが、、大勝であれ辛勝であれ1議席は1議席。民主党に総得票数では負けても、議席数で拮抗する図式が見えてきてならない。

{参院選特集ーD「全国区:自民党、票減れども議席は減らさず」}H19.7.14

全国区の政党名記入票において、「自由民主党」は激減するに違いない。しかし、反自民票が、国民新党、新党日本、黒川新党に割れてドント方式で、ミニ政党の死票が増加するのは自民党にとって有利であろう。また、自民党支持ということでなく、有権者の支持を集めそうなイラク派遣自衛隊ヒゲの佐藤隊長、拉致問題の中山恭子、同郷の先輩舛添要一、その他業界団体が(押し付けでなく)自発的に集票する候補者が揃っているように思えてしかたない。怒りの年金受給者の1票が、青春の思い出「若尾文子」に向かえば、しめたものである。自民党が勝つとか、民主党が負けるとは言っていない。ただ、惨敗するのは社民、国民新党あたりではないだろうか。

http://www.pref.shimane.jp/section/senkyo/sousenkyo/syugi/dont.html

{参院選特集ーC「安部首相:退陣に言及しないのは賢明である」}H19.7.12

もし、責任ラインを明確にして言明すると、インターネット耽溺層を初めとする浮遊有権者の「自分の1票で総理大臣を退陣させたい」といういびつで歪んだ優越感(?)の連鎖反応を誘発することになる。沈黙を守り、「安部首相が退陣しないなら、小沢党首を是非自分の1票で引退に追い込んでみたい」という優越感の連鎖を励起させた方が得策である。以上、いびつで歪んだバルチ社会心理学でした。

{参院選特集ーB「小沢党首は空気が読めていない」}H19.7.9

民主党小沢党首の参院選敗北時の引責発言は、まさか自分が判官びいきされるキャラクターとは思ってないであろうが、有権者の空気が読めていない。民主党に入れようと思っていた有権者が、小沢氏が引責して政治生命を終了するとなれば、それは歓迎だということになり、大きなマイナス効果があるではないか。特に、自分の一票で何かを動かしたい若者中心の浮遊層である。橋本、小渕世代の小沢氏、引退は歓迎するという有権者の空気がまるで読めていない。赤城農相の事務所費問題がクローズアップされているのだから、特にマスコミに注目されない方が得策と考えるが。以上、バルチ感覚でした。

{参院選特集ーA「日本の農民は農奴に非ず」}H19.7.6

民主党管代表代行監修によるオペラ(寸劇)が、農家の人々を農奴と揶揄しているのは、不愉快で失礼な話である。(農奴といえばロシア帝国が想起されるが)市民活動家出身の菅氏は、日露戦争時の立憲君主国の明治天皇と(国内反乱対策の軍隊が必要であった)専制君主のツアー・ニコライ皇帝を同一視するような自虐的、脆弱な歴史観を持っているのでないかと危惧される。また、都会人の農村に対する蔑視、差別感もたっぷりである。「政治家の奴隷:官僚」「官僚の奴隷:政治家」ならそれなりに受けようが、「日本の農家:農奴」では、(大都会にない味の)地域の自主性、自律性、ネットワークを無視し、農家をこけにし、見下したような民主党戦略では、参院地方一人区圧勝は夢のまた夢と考える。

{参院選特集ー@「憲法改正&消費税アップ:急ぐべきか急がざるべきかが問題である」}H19.7.4

憲法9条と現況には大きな隔たりがある。消費税率と財政赤字は大きな乖離がある。大きな隔たりは、国民が憲法を軽視し、立憲議会政治の基盤を脆弱にする。消費税率アップなしの福祉国家は、グローバル競争下で、日本を敗戦国に導くだけである。ここは、「自民党&民主党」は「憲法改正&消費税アップ」で基本合意し、何時実施するかを論議する方が、政権交代が可能な二大政党制が定着するし、特に民主党に有利な選択肢と考えるが。

{格差社会論ー38「敗軍の将兵を語るVS兵を談ぜず」}H19.6.30

企業競争の結果として、勝ち組起業家の表裏一体として「敗軍の将」が続出することは否めない。敗軍の将は、社会に、従業員に、株主に説明責任を求められるであろう。その反面「敗軍の将兵を談ぜず」という諺がある。黙々としてその責任をおうべきであるという武人の心得を教示する言葉であろう。ただ今、勝ち組にしろ負け組にしろ企業家精神に求められるのは、ただ金儲けに長けているのでなく、弱者を助けようという惻隠の情を持ち、市場経済の不正義には敢然と立ち向かう武士道精神ではあるまいか。
 
{格差社会論ー37「山車を暴走させた折口オーナーVS御車に閉じこもった社会保険庁長官」}H19.6.26

介護事業のコムスンの折口オーナー、それなりに介護現場の光と影を熟知したうえで指導力を発揮し、多くの社員が手塩にかけた優雅な山車を暴走させ壊滅させてしまった。社会保険庁長官は、御車の御簾に隠れて現場に目を向けようとせず、公的機関を堕落させてしまった。ともに、愚将であり、介護利用者、年金受給者にとって天敵であるが、「敗軍の将」として、それなりに兵を語れるのが折口雅博氏で、歴代の釈社会保険庁長官は、兵を語れるだけの職務を全うしてないのではないか。

http://www.comsn.co.jp/index.html
http://www.sia.go.jp/

{格差社会論ー36「下品な建前&明るい現場VS崇高な建前&疲弊した現場」}H19.6.23

「ジュイアナ東京」の享楽・露出は、品性を感じさせないが、お立ち台のボディコンギャル・Tバックは明るく生気があり、美しさすら感じさせる。下から覗こうとも、「セクハラ」という被害者意識は微塵もない。24時間訪問介護「コムスン」の建前は、理想的で気品がある。しかし、現場の(女性)介護士は、ノルマに追われ、疲弊し暗く沈んでいた。各々の立役者(黒幕)折口雅博氏、建前は虚偽であり、実像は醜悪極まると断罪したい。

{格差社会論ー35「外発的誘因VS内発的動機」}H19.6.16

新興企業のみならず、インセンティブ賞与その他で、従業員のモチベーションを上げようとする風潮には引っかかる。従来、日本企業サラリーマンは(出世他の)野望を内に秘めて、役員のなる前の相対的薄給に耐えて頑張ったものである。少なくとも、「給料のために働いているのでない」という美徳が、(六本木ヒルズは知らないが)霞ヶ関、大手町にあったと確信する。金儲け優先の今日でも、薄給に耐えて、内発的動機により、頑張っているサラリーマンはいるものである。例えば、大学に残った研究者。もし、報酬額だけで、サラリーマンの評価を決定づけるなら、内発的動機で頑張るサラリーマンが報われないし、企業社会の品格の全面的崩壊につながると憂慮する。

{格差社会論ー34「企業品格に格差あり」}H19.6.14

グッドウィル折口オーナーの善意なき金儲けが批判されている。六本木ヒルズ経営者は、デジタル(IT)的単純性で、益or損の二項論で、無駄の排除と私益の向上に懸命になり、特に労働経費を変動費として削減に努め、企業収益の社会的還元は眼中にないとお見受けする。公共企業ですら、余儀なく赤字部門の切捨て強いられる社会であるが、とにかく収益至上主義で、収益の背景を考える余裕のなき現代は危惧される。職業に貴賎がないのは原則にしたいが、企業収益には貴賎があり、企業品格に格差ありという認識は、偏見とは思わない。

{バルチ史観ー37「民主国家台湾:李登輝前総統の訪日を歓迎したい」」H19.6.9

2300万人の人間が住む経済大国台湾が、独立国家でないというのは、自衛隊が軍隊でないという以上の詭弁である。否、アジアで民主主義と自由貿易を共有できる貴重な友好国ではあるまいか。後藤新平賞受賞のため訪日中の李登輝前総統は、(大陸からの)国民党支配の楔を打ち切り、特権階級のない民主国家台湾を打ち立てた偉大な人物ではあるまいか。22歳まで日本人、李登輝氏の誠実、高潔、信頼、倫理、武士道、利他心、何よりも激動の台湾を指導した品格を(中国に遠慮して)忌避して、なんの道徳教育であろうか。特に、京都大学、卒業生李登輝氏を時計台のある敷地に入れないとは見損なった。本日、帰国されるそうであるが、長生きして道義・倫理で、日本&台湾の架け橋になってほしい。

http://www.ritouki.jp/


{バルチ史観ー36「中国興って山河なし」}H19.6.2

中国発汚染空気により、北九州が(克服したはずの)公害に苦しんでいる。もちろん、中国人民は最大の環境汚染の被害者であろう。だが、情報を遮断し、経済成長至上主義と結託した共産党政府、巨大な格差社会下で公共心を持つ余裕のない地方人民、中国に環境意識、人民の人権を期待しても自ずと限界があるであろう。経済利権に巣くろい富が権力の源泉となる中国の環境破壊の暴走に地球が悲鳴をあげている。

{格差社会論-33「経済人の軽小短薄化を懸念したい」}H19.5.26

故平岩&土光経団連会長は重厚であった。自ら、メッセージを発するというより、聞かれて答えるタイプであったが、目先の業界利益よりも、経済社会の価値・繁栄・安定の共有にウェイトを置いていたと記憶するし、また、政財界のスキャンダルには警鐘を鳴らし、土光さんに至っては怒号していた。しかし、最近の経済人の言動は、株主本位の企業利益にウェイトが行き過ぎ、経済社会全体のフレームワーク、次世代における繁栄を見据えた重厚さが感じられない。財界においても重厚長大産業に代わって、軽小短薄産業の台頭が目に付くが、経営者が軽小短薄になる必要はない。

{バルチ史観ー35「蒋介石を外せる台湾VS毛沢東に縛られる中国」}H19.5.21

台湾で、独裁者蒋介石の過去の人民弾圧事件を追及するとともに、記念館から蒋介石の冠名はずしの動きが出てきている。中国は、毛沢東が(革命家としてはともかく)為政者として、大躍進計画で数百〜数千万の人民を餓死させ、文化大革命等で人民に耐え難い苦難を強いた政治責任は明白にもかかわらず、ダンマリを決め込んでいる。ソ連共産党ですら、スターリン批判をしたにもかかわらず。日中戦争の検証といっても、毛沢東批判のできない共産党政府に、客観的な共同研究など、できるわけがない。中国進出海外企業は、「毛沢東研究」に、出資してはいかがであろう。

{格差社会論-32「派遣会社社長と派遣社員の格差は許せない」}h19.5.19

派遣社員のワーキングプアぶりは周知の事実であるが、それに引き換え派遣会社社長の財界活動・政府側委員における高飛車な言動は許せない。バルチの若手社員時代は、ワーキングプアは、教育費・住宅ローンに追われるエリート課長であり、対して年配の(あるいは親と同居する)女性社員の毎度の海外旅行は労働貴族であった。役員も含めて「社富員貧」であったとも言える。昨今の、人材派遣会社女性社長の傲慢ぶり、介護派遣会社の悪辣なビジネス(派遣社員をダシにしての不正請求)は、毛沢東中国の一君万民の会社ではないか。特に、オーナー経営者が特別なイノベーションや才覚もなく、時代の流れに乗った行動的優秀さだけの起業家に思われるだけに、許されない。もし、人脈を利用して政権の経済政策を先に知り得ての、戦略的(先回り)行動であれば、中国共産党と政商(御用商人)と何ら変わらないではないか。バルチ憤慨しています。

{バルチ史観ー34「歴史的負の遺産を解明する日本VS健忘する中国」}H19.5.17

近年、文芸春秋を中心に「昭和天皇の侍従長メモ」「陸軍組織の暗部」が取り上げられ、「負の遺産」を研究・解明する機運は感じられる。対して、、中国は「大躍進計画の数千万の餓死」「文化革命という歴史的汚点」「天安門事件による民主主義弾圧」等の負の遺産の健忘を決め込んでいるようである。すみやかに、中国(共産党政府)の歴史的恥部を取り上げたNHK・BS特集を放映できる民主主義国家になってほしいものだが。もちろん、中国は国内問題、日本は侵略者、占領者という意見もあろうが、それなら、朝鮮戦争時に「国連軍(米軍)の細菌戦」を捏造したではないかと言いたくなる。

{格差社会論-31「会社人間を肯定する社員&否定する企業」}H19.5.12

バルチの現役時代、会社員は幅広く良好な社内人間関係を構築しようと努力し、仕事に対するやりがいを感じていた。総中流意識のなかでの会社共同体は、決して住み心地は悪くなかった。地域・家族の絆な薄れるなかで、会社共同体への帰属意識は、社会人としてのモラル・倫理観形成に大きく役立ってきた。しかし、最近の少数精鋭エリートの偏重を志向しているような企業姿勢は、大多数従業員の仕事への貢献意識を少なからず傷つけ、職場のモラルハザードを引き起こさないであろうか。特に製造業の場合、取り返しのつかない失点につながらないであろうか。

{バルチ史観ー33「米国・ベトナムの戦略的互恵を見習いたい」}H19.5.7

ベトナム戦争の当事国同士であり、米軍が枯葉剤(ダイオキシン)散布等でベトナム国土を傷つけた割には、米国企業(ナイキ等)はベトナムに工場進出し、バトナム政府も国際的にも国内的にも反米プロパガンダは行っていないし、南米諸国の反米行動とは一線を画している。外国資本導入による経済発展、東シナ海での領土、資源問題での中国との確執等種々の事情があるにせよ、ベトナム戦争の怨念を超えて、(共産党一党独裁の)ベトナムは、米国と未来志向の関係を築こうとしているようである。米国は米国で(原爆投下と同様)、ダイオキシン散布の過去の米国は、現在の米国とはあまり関係ないと考え、経済的利益、地政学上の利益を優先させ、ベトナムと未来志向の関係を構築しようとしているようである。そこで、日本は米国を見習い、中国はベトナムを見習いというのは、飛躍しすぎてバルチックであろうか。

{格差社会論-30「正社員は成長の足かせor原動力」}H19.4.28

正社員を業務請負、人材派遣に置き換えることにより人件費(退職金・社会保険)が圧縮し、企業はバブル崩壊後のピンチを何とか乗り切ったと言えるであろう。しかし、日本経済を牽引してきたのは、忠誠心・勤労意欲の高い(個人生活より会社生活を優先させる)終身雇用の正社員ではなかったのか。日本の指令だけで動く海外工場だけでは、自律的に構築されてきた、貴重な製造技術が発展し伝承されるとは思わない。「経営者よ、目先の利益に惑わされるな。長期的視野を持て」と言ってみたい。

{柏崎市議選:三井田孝欧氏、当選おめでとう}H19.4.24

得票数は言うまい。ただ、今後、政治活動を通じての人物:三井田孝欧の成長を期待するバルチとして、今後の4年間の政治活動の持続が保証され安堵している。自律的な地域発イノベーションの道筋を、是非、志向してほしい。また、人間として勝負時の年代であり、無駄な酒は飲まず政治活動の裏づけとなる知性を精進して磨かれ、さらに、安定・安全・安心な家庭人三井田孝欧もおおいに志向してほしい。

http://www.miida.net/

{バルチ史観ー32「権益は友好の礎である」}H19.4.21

スーダン、アンゴラといった欧米が尻込みするアフリカ独裁政権への中国の経済進出はめざましい。テロ支援国家に指定されようが、人権を弾圧しようが、生態系を破壊しようが、腐敗がはびころうが、資源事業のために投資し、資源を買い漁っている。欧米から制裁を受けている悪名高い独裁者にとって、中国は(エネルギー供給の見返りとはいえ)国賓級の粋なもてなしをしてくれる唯一の大国であり、一党独裁で人権を抑圧しながら経済成長を達成している「よきお手本」でもあろう。従って、日中友好の礎も靖国問題でなく、経済的権益であり、財界人の「対中貿易のため、靖国参拝を控えてくれ」というような本末転倒な発言こそ、控えてほしい。

{バルチ史観ー31「至誠外交に通じず」}H19.4.17

六カ国協議におけるエネルギー支援&核施設封印に対する北朝鮮のゴネ得&厚顔、河野談話による従軍慰安婦問題謝罪に対する弱みに付け込んだ韓国(中国)の国際的プロパガンダ、至誠は外交には通じないどころか、誠実日本外交裏目に出たりというのが実態であろう。。従って、靖国問題に関する中国への遠慮も、「至誠天(中国)に通ず」と考えたら禍根を残すだけである。「真面目に誠実なお付き合いをすれば、誠が天に通じる」は、市民交流レベルの話。自己中心の国際政治での謝罪発言は土下座外交への道筋であり、くれぐれも御用心と言ってみたい。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html

{格差社会論-29「終身雇用の技術VS転職キャリアアップの生活術」}H19.4.14

解雇・降格の心配のない日本型終身雇用では、会社へのコミットメントを深め技術を身につけ、さらに伝承しようとする。短期間の実績が求められる欧米型転職キャリアアップ雇用では、業績連動型報酬のための効率性を希求するとともに、会社生活をさまざまな人生経験の一環として捉える生活術を身につける。

{柏崎市議選:三井田孝欧君を応援したい}H19.4.10

(電力会社IT技術者で培った)情報発信力と(電力会社が見習いたい)情報の透明性が素晴らしい。さらに、一期目の4年間に、自律的な成長志向が、さらに政治活動を通じて成長した相乗効果を高く評価できる。馬力にまかせての深酒が憂慮されるが、(政務調査費でなく)自腹で飲むタイプであることは、バルチ保証したい。柏崎市ならではの政治家・三井田孝欧君、地方分権・地域発イノベーションの時代、大いに期待し応援してみたい。

http://www.miida.net/

{バルチ史観ー30「沖縄戦集団自決:歴史解釈は錯綜する」H19.4.7

過去の現実(誤り)を直視することは、現在を正しい方向に導くための適切な判断力を持つためである。従って「沖縄戦集団自決」のように歴史認識に意見の相違が目立つ事実については、歴史解釈をパスして、単に事実だけを虚心坦懐に教え、歴史解釈については学童が成長後、自律的に判断するのが最善である。というのも、誤った歴史事実を教えることにより、現在を誤解し、将来に対する間違った洞察力を持つことを、一番憂慮すべきだからである。

http://www.jiyuu-shikan.org/frontline/minaki/0509-6.html    http://www.heiwaten.org/4001-1.html

{格差社会論ー28「知事選の政党離れ&ねじれ現象を歓迎したい」}H19.3.31

地方分権のスローガンが「地方のことは地方で」というのなら、地方自治体選挙は、住民が地方自治独自の問題(内情)を考え、住民が地方自治を託す人間を選ぶべきである。地方選選挙結果を、党首の政治責任(政局・政争)に結びつける政党・マスコミの地方観は中央中心主義ではないだろうか。従って、都知事選に政党が表に出ず、民主党推薦の県知事候補が石原候補を応援するねじれ現象、「地方分権」の立場から歓迎したい。

{バルチ史観ー29「原子力の逆風だった1990年代VS原子力復権の21世紀」}H19.3.24

1990年代の「定期検査中の制御棒脱落事故」が相次いで発覚している。思い出せば、1990年代「もんじゅ事故」「10ドル割れのだぶつき原油」「欧米の脱原子力現象」、科学技術庁派遣時の職員の対応も「原子力の高コスト」「世界的縮小傾向」「原子燃料サイクルの挫折」etc,辛口のコメントで肩身の狭い思いであった。そうした時代では、なかなか「失敗情報」を公表するのは躊躇するものである。これ幸いと「原子力終焉」へと世論誘導する(政治的思惑)勢力があるからである。だが、21世紀、流れは変わった。諸般の事情で、世界的(先進国、新興国)で、原子力復権の流れは止められまい。原子力を政争にしたい勢力はともかく、世の中の流れは「原子力の将来的必要性はわかっているので、原子力関係者しっかりしてよ」というところであろう。従って、今後は原子力関係者(恥ずかしいだろうが)「失敗情報」を積極的に公表し、共有することが肝要である。

{バルチ史観ー28「独裁者国家に道徳的訴えは通じない」}H19.3.21

拉致問題には厚顔無恥のまま、「金融制裁解除」「テロ支援国家解除」を手に入れようとする北朝鮮に、道徳的訴えは通じない。そもそも、こちらが道徳的であれば、相手も道徳的にあるというのであれば、世界(戦争)の歴史は大きく変わったはずである。従って、「失うのは人命だけ」の独裁国家に、「人道的支援」を声を大にするのは人道的と言えないし、一方的に「核兵器は保有しない」と宣言すべきでない。せめて「核兵器保有の潜在的能力は自他とも認めるところであり、国民世論次第である」と宣言してはどうか。

{バルチ史観ー27「ならず者国家にしてやられた」}H19.3.17

「6か国協議合意」により、北朝鮮はエネルギー(重油)支援をせしめ、金融制裁も一部解除されることになった。「金正日の核保有宣言」にまんまとしてやられたというのが、冷静沈着な判断であろう。「ならず者国家(軍事行動)にしてやられる」歴史の先例は多いと考える。北ベトナムの南ベトナムの併合、ソ連の東欧諸国衛星国化、ヒトラーによるオーストリア・チェコ併合、関東軍の暴走(日本の総意とは言いたくない)による満州国樹立、英国のアヘン戦争による香港割譲etc,ここで、重要な事は、融和策(ハト派政策)は、一層ならず者を頭に乗らせ、増長させ、そのツケを払うのに、多大の血を流し、コストを要したという歴史的事実を認識することである。

{格差社会論-27「公共料金徴収の規範意識、モラル低下」}H19.3.14

支払い能力があるにもかかわらず給食費を払わない親に代表されるように、公共料金を支払う側の規範意識の欠如、モラル低下は、よく知られた話である。東京都で滞納公共料金を税務職員が徴収し注目を集めているので、徴収する側の規範意識の格差を論じてみたい。電気料金、NHK、年金etcと公共料金は多様なれど、バルチの見聞するところ、徴収する側のユニバーサルサービス維持のための職業モラル、倫理観、問題意識に格差ありと論じたい。電気料金は、止められるから徴収が容易であり、年金は将来の問題なので滞納しやすいというのでなく、徴収する側の「ゴネ得許すまじ」の姿勢に格差ありと思えてしかたない。だからこそ、社会保険庁は解体的出直しが必要だし、給食費の未納については、教育者に責任を転嫁するのでなく、例え訴訟費用が高コストでも、法的措置に委ねたほうがよいと考える。

{バルチ史観-26「中国は英語言論戦に長けている」}H19.3.8

米国議会を舞台に「従軍慰安婦問題」について日中(韓)が、言論戦を展開しているが、蒋介石の宣伝戦だけでなく、概して中国は国際舞台での言論戦に長けていると論じたい。ニュース映画を見る限り、国際連盟の満州事変での言論戦において、松岡外相の坊主頭の武骨な英語に対して、スリムな顔立ち・スタイルで知性的雰囲気タップリの中国・宋子文の洗練された流暢な英語は、インテリ受けすると、英検1級バルチ比較評価したい。パリ講和会議における経済小国・軍事弱国中国の代表も、米国留学の経験を活かして(英語)口だけは達者だったみたいである。米国の中国留学生は、風俗でアルバイトせずに、本当に勉強に励んでいる。米国を舞台にした対中国言論戦、侮る事なかれ、(米国は同盟国と)油断することなかれ、むしろ、心して戦いに臨まなければ勝利はおぼつかない。

{格差社会論-26「企業不祥事の米国型VS日本型」}H19.3.6

日興コーディアル証券は、「会社は株主のもの」という短期的な利益を求める株主の圧力に屈して、増配をし黒字を膨張させたばかりか経営陣が業績連動型報酬に悪乗りして、私腹を肥やした「米国型不祥事」である。それに対し、不二家&雪印の不祥事は、経営陣が会社を私物化したわけではなくし、株主を蚊帳の外に置いて、(一部or多数)従業員ともども、会社の維持のため、組織ぐるみで行われた「日本型不祥事」と考えたい。企業不祥事の背景には格差があるが、企業不祥事の日米競演は願い下げである。

{バルチ史観ー25「直感的な敏感力に裏打ちされた鈍感力」}H19.3.3

岸信介は、安保反対の大衆行動には鈍感であった。「声なき声」「後楽園球場には、大衆が集まっている」。岸信介、愚鈍ではない。東条内閣の開戦時の閣僚でありながらサイパン陥落後は、東条泥舟に見切りをつけ東条内閣打倒に動き始めた。(憲兵政治の下、勇気のある政治行動)稀に見る敏感さと変わり身の持ち主である。進歩的文化人が、もてはやされた60年安保の時代である。「安保論争の土俵に乗ってはいけない」という敏感力に裏打ちされた鈍感力と考えたい。小泉純一郎、郵政(竹中)反対勢力には鈍感であった。「いやなら、私を代えればよい」郵政論争の各論への深入りを避けた。ただ、マジョリティの国民は、「田舎の老人には不便を生じるが、郵政民営化により株価上昇。公共事業の抑制。公務員改革の端緒」であることを認識し、「ローカルな住民が不便を被ってもよい」とは言えないが、声なき声の大衆が郵政民営化を支持していることを、直感的な敏感力で認識していたと考えたい。その点、安部首相両氏にはない「鈍重さからくる打たれ強さ」はお持ちのようだが、直感的な敏感力というと心配になってくる。

{バルチ史観-24「シビリアンコントロールはイラク派遣自衛隊をねぎらう」}H19.2.25

侵略or防衛であろうが、軍国or愛国であろうが国防を担うものは、国民の代表者が議会で決したら、首相の命によって、戦場に往かねばならない。まさか「侵略or防衛」「軍国or愛国」の判断を参謀本部(軍官僚)に委ねるわけにはいかないし、まして、現場第一主義といって、軍司令官に判断させるのは狂気の沙汰である。「侵略or防衛」の判断は、政治家が(個人としてでなく国家として)行うものである。従って、イラク戦争に大義があろうがあるまいが、泥沼にはまろうが、国会決議に基いてイラクに派遣され無事帰還した自衛隊員に謝意を表し、ねぎらいの言葉をかけるのは、シビリアンコントロール上、絶対に必要なことである。米国でイラク戦争反対の政治家も、米軍兵士の死傷には哀悼の念を示し、謝意を表していると思われる。

{バルチ史観-23「愛国教育VS軍国教育」}H19.2.21

戦前の教育は、仮想敵国を前提とした野望に満ちた軍国教育である。今日本に必要なのは、国際協調を前提とした大義を秘めた愛国教育である。愛国教育の名を借りた軍国教育の復活、軍国教育と同一視した愛国教育の蔑視は許されない。

{格差社会論-25「年功序列賃金の結婚・持家VS年棒制高賃金の離婚・借家」}H19.2.18

年功序列賃金では、結婚後、生活向上の期待がある。結婚をせず、世帯手当を放棄することは損する気分になる。住宅ローンの重みも、徐々に軽減される期待から持家したくなる。年功序列賃金は堅実な貯蓄を奨励する。年棒制高賃金では、結婚後、生活水準低下のリスクがある。「金の切れ目が縁の切れ目」のリスクたっぷりである。賃金の不安定から、持家よりも、高賃金の間、高級賃貸マンション(六本木ヒルズ)を選択する。年棒制高賃金は刹那的浪費を誘発する。

{格差社会論-24「夕張の二の舞はごめんだVS国鉄と同じ轍を踏みそうだ」}H19.2.15

夕張の繁栄から破綻を事例に、多くの地方住民が「同じ道を歩みまじ」の危機感を持つようになったと思われる。伊勢崎市の観覧車建設中止は一例である。それに引き換え、高速道路、地方空港推進論者は「国鉄と同じ道を歩みまじ」の危機感が希薄のように思われる。まさか、予算を付ける中央官僚を含めて、「国鉄と同様、最終的に国が何らかの形で延命を講じてくれる」という楽観が蔓延していなければよいが。

{バルチ史観ー22「安部首相、舛添要一参議院議員を重用せよ」}H19.2.10

岸信介(東大、逓信省)は大野伴睦(小卒、暴力団あがり)を副総裁に、佐藤栄作(東大、運輸省)は田中角栄(小卒、土建屋あがり)を幹事長に抜擢し、党内反対勢力の抑止力、選挙対策の浮揚力として、活用した。見事なポートフォリオである。そこで、安部晋三氏(成蹊大、神戸製鋼)には、野武士舛添要一(東大、国際政治学者)の抜擢を期待したい。バルチと同郷(近隣高校)の舛添議員、決して恵まれていると言えない勉学環境から東大に進学し、東大助教授、国際政治学者と名を高め、母親(北九州市の病院に入院)の遠距離介護にも取り組んだ苦労人である。「成蹊大VS東大」「世襲のお坊ちゃんVS徒手空拳の苦学人」「フサフサ頭VSはげ頭」「子供なしVS50代で父親」「昭恵夫人との仲良し夫婦VS国際結婚(パリジェンヌ)、キャリアウーマン(片山さつき)二度の離婚経験」見事に相補完する組み合わせではないか。特に、舛添官房長官で一気に人気回復といきたいものだが。

http://www.masuzoe.gr.jp/

{格差社会論-23「顧客満足度:東国原宮崎県知事VS柳沢厚生労働大臣」}H19.2.7

東国原宮崎県知事は、TV視聴者の満足度を高めるように、本能的パフォーマンスをしている。大衆情報化社会で、選挙民でない全国庶民に、清新な印象を与え、イメージを向上させることが、反射体となり、焦点が絞られ、宮崎県民の満足度を高める事を、御自身の経験・体験から確信しているようである。柳沢大臣の発言(失言)は、(意見、価値観を共有できる)後援会の満足度を高めるために、本能的に飛び出したと解釈したい。柳沢大臣、中選挙区制度の後援会顧客主義から、脱却できずに政治生命を全うしそうである。だからこそ、種々の弊害があるが、中選挙区より小選挙区である。

{バルチ史観-21「岸信介の突破力に見習いたい」}H19.2.5

過日、文芸春秋「歴代首相のランキング」で岸信介がトップにランキングされていたことが、強く記憶に残っている。罵声を浴び野たれ死した岸内閣であったが、安保条約改定による日本の将来のターニングポイントの突破力が識者に評価されてのことであろう。ここは、安部首相、当たって砕けろの精神で「憲法改正」に取り組んで欲しい。仮に、安部内閣退陣となっても、「憲法改正」の求心力、旗頭となり、岸信介と違い、再登場のチャンスがあるはずである。

{バルチ史観S安部晋三に望む鋭い眼光」}H19.1.30

前任者小泉純一郎の、郵政民営化に対する狐目の眼光は鋭かった。親戚筋の佐藤栄作は、ギョロ眼の眼光で(特に)党内の反対勢力に睨みをきかせて長期政権を維持して、日韓国交回復、沖縄返還も成し遂げた。岸信介は短期政権であったが、鬼気迫る眼光で、マスコミ、世論を敵に回しても、新安保条約を成立させた。どうも、安部晋三の眼光、お母様(岸家)ゆずりのギョロ眼でなく、プリンスメロン晋太郎ゆずりのタレ眼であるのが気にかかる。ここは安部首相、国会運営の若干のピンチ時(前任者小泉に学んで)毅然とした立ち振る舞いと鬼気迫る眼差しを期待したい。

{格差社会論-22「三選不出馬知事VS多選知事のしがらみ」}H19.1.26

高いモラルと能力を兼ね備えていると評判が良く、三選が楽勝視される鳥取県片山知事が「三選不出馬」を表明した。現慶応大学教授の宮城県浅野知事しかりである。同じ人間が長期間トップを続ける事による「しがらみ」の弊害を自覚しての良識ある決断であろう。ひょっとして、評判のかんばしくない多選知事は、金権腐敗の「しがらみ」選挙で全力投球を続けられる限り,行政のトップたる資質ありとの思考継続(停止)しているのではないか。「しがらみ」を断つ勇気のある知事の三選不出馬、「しがらみ」に恩義を感じる知事の多選志向と言えるであろう。

{格差社会論-21「宮崎県知事選結果は格言そのまんま」}H19.1.23

"In politics,stupidity is not a handicap"霞ヶ関官僚の頭脳明晰さが、県民の心を引き付けるとは限らない。""We will either find a way, or make one"" 宮崎県民は、中央のお仕着せでなく、自らが道を開いたと言える。結局、エリート官僚の評価に、中央と宮崎県に格差があったというところか。ここは、そのまんま東氏、宮崎県民に愚かな選択と恥をかかせないためにも、精進して自らを律していただきたい。なお、以下の話はバルチックであるが、自民党も霞ヶ関エリート官僚でなく、地元民間エリート(例えば九州電力)を擁立していたら、違った結果も出たのでは?「政治家供給源も官から民へ」

{格差社会論S「感情のデジタル化による近親殺人」}H19.1.19

情報化社会の信号は0or1の二極化である。スープを例に取ると、「熱い」or「冷たい」で、「温い」「冷めている」のアナログ的曖昧さが欠如していると言える。人間の感情はアナログ的で喜怒哀楽の浮き沈みがあり、自律的に調整可能なはずだが、近親殺人関係者間では「愛」or「憎」の二極化にデジタル化されているように思えてしかたない。情報化社会の進展(デジタル信号の不連続性)は避けられないが、人間の感情のデジタル化(不連続性)は、御免被りたい。まず、ボキャ貧にならず、感情をアナログ的に表現することから、始めたい。

{格差社会論R「公共事業の評価の共有」}H19.1.17

そもそも治山治水は政治の原点だし、社会基盤を整備する公共事業が「構造改革と投資効果」の面から近年、批判にさらされてるのは公益という認識が共有されてないからであろう。逆に、公共事業は社会に不可欠にもかかわらず、関係者(あるいは非関係者)によって、これほど評価に格差のある事業も珍しいと言える。公益という認識が、国民に浸透し、共有するためには、まず事業者(行政、電力、JR)が、公共事業の社会的貢献度を認識し、事業の透明性を高め、クリーンな作業現場を公開してほしい。もし、政治家が、公益の流布を阻害するなら、世論は一層の予算縮減に動くであろう。

{バルチ史観R「非核3原則は過去の栄光」}H19.1.14

1964年中国が核実験成功後、あえて日本が「非核3原則」を表明し、1974年佐藤首相がノーベル平和賞を受賞したのは、それなりに冷戦下の国際平和に貢献した日本外交の栄光であろう。だが、東西冷戦というより対テロリズムの情勢下で、北朝鮮核実験に対し、「非核3原則の堅持」を表明することは日本外交の栄光であろうか。もlちろん、核保有を志向し、広言することも栄光とは思えない。ここは、核保有の容易な日本が敢えて「非核3原則の堅持」に深入りして言及せず、核兵器保有のオプション価値を保持したまま「核保有の有無」を広くあまねく議論することが、対テロリズム、中国の覇権主義に対する抑止力となる日本外交の最適解ではあるまいか。

{バルチ史観Q「武士道とは自律性と見つけたり」}H19.1.10

TVドラマ「白虎隊」を見て、武士道とは大義・正義・忠義・道義・礼儀の自律的構築であり、羽織袴姿は武士道精神を心身一体となって醸成する触媒であると痛感した。成人式の羽織袴姿新成人の自暴的乱籍に自律的モラルの欠如と断ぜざるを得ない。戦前の武士道教育は余りにも日本帝国本位で利他心に欠け、戦後教育は体育としての武道(剣道)復活で満足し、自律的モラル構築(武士道精神)には及んでいないと言えるであろう。無論、文部省、日教組に士魂があるとは思えないが。

http://inoues.net/club/aidu_byakkotai.html

{バルチ史観P「織田信長&小泉純一郎の力の論理」}H19.1.5

織田信長は、非道と言われながらも武力で中世(因習)勢力を打ち破り、日本統一にまい進した。小泉純一郎は、変人と言われながらも、総理大臣の権力で、抵抗勢力(族議員)を押さえつけ、優勝劣敗の構造改革を推進した。知的水準の高い有権者は、小泉政権の背後に、既得権を容認(妥協)せず、非業の死を遂げた信長の遺影が見えて、小泉信長に任期を全うさせたいというロマンがあったと考えたい。さて、戦国時代は、「本能寺の変」によるハプニングで、構造安定志向、既得権温存の徳川政権に収斂してしまったが、安部晋三には、徳川家康には、なってもらいたくない。特に、子供がいないのだから、ここは華々しく「討ち死に」の覚悟を期待したい。

{格差社会論Q「属人コストの曖昧さVS属設備コストの厳格さ」}H18.12.27

トヨタ自動車のみならず、日本製造業のコスト管理は、品質管理、工程管理と表裏一体となって、国際競争力を形成している。設備で製造する製品については、コストの内訳に透明性があり、価格に適切に反映され、また、市場経済のグローバル化の荒波の中で、競争力のない製造業は淘汰されていく。それに引き換え、属人的コストは、あまりに不透明ではあるまいか。公共事業、介護、ソフトウェア開発が、適例であろう。今後は、この国内市場の属人コストの透明性が、問われる時代となるであろう。

{格差社会論P「土光さんに学びたい徳行」}H18.12.23

本間税制会長の、個人的不祥事による辞任、環境精通代議士婦人の自己破産等、日本のエリートには、英国流のnobless oblige(高貴なる者の義務の意識)が欠如していることは、言うまでもない。不祥事を起こすエリートが高貴かどうかは疑問であるが、外見、暮らしぶり、言動に、優雅さを漂わせていることは、否定できまい。その点、中曽根行革を主導した土光さんは、外見、暮らしぶりは庶民的である(バルチの社宅が土光さんの自宅の近所だったので保証できる)が、公生活の徳行があり、「個人は質素に社会は豊かに」の言行一致は美しかった。政治家にノーブレスオブリージュを求めることは、「魚屋で肉を求める」ことに等しいであろうが、せめて、要職に就く学識経験者は、今こそ土光さんに学んでほしい。。


{バルチ史観O「中国闇社会の系譜」}H18.12.21

在日中国人の凶悪犯罪が、後を絶たないが中国人社会には闇社会の系譜があると論じてみたい。おおよそ、国(王朝、軍閥、共産党)、官僚というものが、人民を搾取し続けてきたお国柄であり、法律による市民生活、市民財産の保護の概念が希薄な社会であり、一番頼れるのは、血脈、人脈というところか。共産党、国家命脈尽きるとも、闇社会は存続すると考えた方が良いであろう。

{格差社会論O「銚子電鉄の存続VS西鉄宮地嶽線の廃線」}H18.12.18

銚子電鉄が、鉄道事業の赤字を「塗れせんべい」やその他の副業でカバーして、廃線の危機を克服する経営努力はおおいに評価すべきである。単に赤字ということで、廃線に至れば、銚子電鉄そのものが消滅するという危機意識の表れであろう。それに引き換え、故郷、西鉄宮地嶽線が、廃止され、廃線跡はバス専用道路となるという。西鉄の内部利益で、十分赤字は補填できると思うし、銚子電鉄が「潮風とロマンふるさと」なら、宮地嶽線は「神話と古代史のふるさと」で、何とか、ならないものか。特に、地域格差、地球環境の面からも、道路特定財源で「のどかな風景をのびやかに走る地方私鉄」を支援できないものか。

http://www.choshi-dentetsu.jp/ http://yatiyo-web.hp.infoseek.co.jp/sakimori/miyajidake/miyajidake.htm

{道路特定財源で新公共交通システム(LRT)の建設を}H18.12.15

道路特定財源の余剰金で、新公共交通システムLRT(Light Rail Transit)の建設を期待したい。建設費が安く、低床でバリアフリー、環境にやさしい。特に、京都駅からLRTに乗って、清水寺、金閣寺に行けるとなると、国際観光振興にも役立ち、環境国家日本を情報発信できるのではないか。道路財源の「一般財源化OR道路整備」で対立する前に、地球環境、高齢化社会対応の視点から、新交通システムの建設で、着地点を模索してもらえないものか。

http://www.city.kyoto.jp/tokei/trafficpolicy/lrt/index.html

{バルチ史観N「失うのは人命だけ」}H18.12.12

今冬、北朝鮮で餓死者続出が懸念され、金正日体制崩壊を期待する向きがあるが、残念ながら甘いと言わざるをえない。スターリンも、毛沢東も、そして日本帝国軍部も「人命以外、失っていない。戦争には、革命には、もっと大きな意味がある」と考えた。金正日が「餓死者続出が不利益とは考えない。特に、当面(自分の存命中)の、軍事機能にマイナスにならない老人子供婦人なら、なおさら」金王朝存続のためには、手段を選ばず、強権(恐怖)で人民を支配し続けるであろう。

{格差社会論N「飯塚オートで夕張復興支援レース開催を」}H18.12.9

飯塚オートのみならず、いわき競輪(常磐炭田)宇部競輪(宇部炭田)荒尾競馬(三池炭田)唐津ボート(唐津炭田)と、旧産炭地は公営ギャンブルが開催され、禁食禁煙の24時間交代現場作業の労働者のストレス解消に役立ったと考えるが、北海道旧産炭地は、北国のハンディ故か、公営ギャンブルが行われなかったのは、地方財政的に惜しまれる。そこで、旧産炭地成功例飯塚市の飯塚オートで「夕張復興支援レース」を開催してもらいたい。美談であり、実利があり、ロマンを感じさせ、何よりバルチックである。

http://www.fcom.ne.jp/iizukaauto/

{格差社会論M「世襲制:政界VS経済界」}H18.12.7

安部首相を初め、世襲議員の羽振りの良さ、先祖を凌駕する勢いと比較して、経済界世襲経営者は、ダイエー、西武鉄道等、凋落が著しい。関西家電にしても、(創業者の意を汲み)世襲を拒否して見事復活した松下と、(創業者の院政と揶揄される)三洋電機の青息吐息ぶりは好対照である。それは、経営者のパフォーマンスが、市場経済の下数値化され、白日にさらされるに対し、政治家のパフォーマンスは、属人的で、ブラックボックス化され、日本的あいまいさで評価されるからというのは、バルチックな見解にすぎないのであろうか。

{格差社会論L「飯塚病院の興隆VS夕張市民病院の消滅」}H18.12.5

夕張市民病院は消滅寸前であるが、飯塚病院は、脳外科、脳内科を目玉医療として育成し、優勝劣敗の医師評価制度を確立し、筑豊地域どころか、福岡県および周辺から患者が来院し、日経新聞から優良病院と評価される名病院である。ただし、飯塚病院は飯塚市営でなく、麻生グループが経営しており、「麻生さんの経営」ということで、安心して義母も通院している。飯塚市の飯塚オートの収益を病院経営の赤字に補填しなかった行政姿勢は評価に値する。また、麻生タクシーも飯塚オート開催時には繁盛して、共存共栄の側面もあるが、麻生グループ炭鉱閉山後も、実業により地域経済に貢献している。常磐炭鉱閉山後のハワイアンセンターは、映画「フラガール」等で有名であるが、筑豊地方における麻生グループの企業活動も、サンデープロジェクト等で取り上げてほしい。

http://www.aso-group.jp/ http://www.aso-group.co.jp/aih/index.html

{格差社会論K「夕張のロマンVS飯塚の実利」}H18.12.2

夕張の財政破綻が、マスコミをにぎわしているが、筑豊炭田福岡県飯塚市の振興ぶりを対比して紹介させていただきたい。(北海道より10年先行したが)閉山対策として、鉱害(地盤沈下)対策に力を入れ、地域に公共事業費(日銭)が落ちるようにした。飯塚市は、オートレース振興に力点を置き、轟きわたる爆音は、高度経済成長期の北九州工業地帯の労働者をおおいに魅了し、飯塚市は豊かな財政故に、生活保護比率全国一と批判されたこともあった。公営ギャンブル落日期には、情報インフラ投資に力点を置き、産業集積を優遇し、ベンチャー企業のメッカとなっている。倒産したデパートヤオハン社長も飯塚市で再起を期している。好意的な言い方をさせてもらえれば、夕張に集う方々、北海道の大地(石炭)にロマンを持ちすぎましたな!

http://www.city.iizuka.lg.jp/03sangyou/shinsangyo/tryvalley_jigyo/index.php

{バルチ史観M「転向というより変節、そして転進ならば歓迎したい」}H18.11.30

自民党郵政造反組復党問題で、「転向」というレッテルが貼られているが、「転向」とは戦前、非合法の共産党活動家が反共に「転向」という重い(?)グレードの言葉で、今回は「変節」という言葉が妥当と考える。「転進」という言葉は、戦争中、大本営が退却を糊塗するために使用したので悪いイメージが残っているが、本来的には、大義のためのポジション調整であり、今回の復党組、憲法改正等の大義のための「転進」であるなら歓迎したい。それにしても、マスコミその他の「転向」というレッテル貼りはいかがなものか。

{バルチ史観L「現代史と世界の絡み合い」}H18.11.28

教育課程では「世界史」「日本史」のカテゴリーであるが、日本近代史(ペリー来航以降)は世界史と深く絡み合っていて、「近代史」「前近代氏」と区分し、必修「近代史」で、歴史、地理、政治経済をセットにして、しっかりと過去を見つめ、教養を身につけさせることが重要ではないのか。ただし、明治時代から第二次世界大戦を通して、日本近代史は他国への侵略で埋まっているという「偏向歴史観」は,まっぴら御免である。

{バルチ史観K「一新会&ゾルゲ事件」}H18.11.24

韓国の一新会スパイ事件は、ゾルゲ事件を彷彿させる。ともに、政権中枢の情報管理管理の甘さ、側近政治の弊害が指摘される。ゾルゲ事件摘発は、近衛文麿の退陣(東条英機の先憲兵政治)の契機となったが、韓国マスコミは真相を糾弾し、盧泰愚政権にペナルティを与えてほしい。いずれにせよ、韓国は信頼の感の欠如した友好国で、近衛側近(朝日新聞尾崎)みたいに「政権は裏切っても、民族には貢献・奉仕した」と考える親北朝鮮インテリが潜在する社会であると踏まえた上で、対韓国との関係を考えた方が無難であろう。幸い、政冷であっても、韓国市民とは友好を深める機会には恵まれ、十分可能と考えるが。

{英検1級合格しました}H18.11.22

準1級合格後、十余年バルチ苦戦しました。帰国子女と比較して、発音が垢抜けせず、高校教師的です。。

{格差社会論J「地方を見下す政治姿勢には御用心」}H18.11.20

安部政権の沖縄県知事選勝利は、閣僚の応援(沖縄を見下す居丈高な発言)を自粛したところにあるのではないか。小泉政権以来、どうも地方に窮乏化を押し付けようとする「地域格差必然主義」の冷淡政治の風景が見えてくる。もちろん、利権と結びついた公共事業偏重の親切政治が美しいと言っている訳ではない。沖縄の米軍基地は不可欠である。だからこそ、沖縄の痛みを共有する誠意(基地容認の見返りではない沖縄振興策)が、ほしいところである。出生率では、沖縄県は優等生であるが、「貧乏人の子沢山」では、貧困の悪循環ではないか。その点、鈴木宗男氏、北海道の大地の痛み、ハンディを共有する政治姿勢が集票に結びついているとお見受けするが。

{バルチ史観J「中国訪問中の野党党首の愚かさの早慶競演」}H18.11.10

民主党小沢党首が中国訪問中「日本の核論議を非難する」メッセージを発信した。愚かなことである。50年前の、浅沼社会党委員長の「米国帝国主義は日中人民の敵」発言を思い出させる。野党第一党党首に対して、賓客扱いし、粋な計らいもあったと想像するが、中国外交当局が「してやったり」「日本政治家組みやすし」と、一党独裁政府に得点を与えた利敵発言であり、万が一にも、小沢首相になった場合、言質をとられる自縛発言である。浅沼氏は、お気の毒な死に方の他に、早稲田大学、都営住宅、人間機関車と、小沢氏とは背景イメージが異なるが、野党第一党党首の中国訪問中の愚かさの早慶競演は御免被りたい。

{バルチ史観I「将来の世代は過去の責任はとれない」}H18.11.6

将来の世代が過去の日本人の責任を自分の責任として謝罪、反省する必要はないし、現代の世代が謝罪ばかりして、負の遺産を将来に残してはならない。。「原爆投下」「シベリア抑留」「ナチスホロコースト」「米国原住民虐殺」「元寇」世界の常識は、過去の事を自分の責任と考えないことでないのか。謝罪、反省で未来永劫、問題は解決しない。だからこそ、拉致問題は金正日存命中に、謝罪反省し、責任を取ってもらわないとならない。

{格差社会論I「日本人の理数力の低下を憂慮する」}H18.11.2

高校生の世界史履修問題で、大騒ぎになっているのは嘆かわしい。日本の直面する大問題は、少子化社会とあいまってバルチ世代には世界一だった数学、理科の成績が低下していることである。科学技術創造立国がおぼつかないばかりか、イノベーションによる成長、繁栄を享受も夢物語に聞こえてくる。500万人国家フィンランドのIT(ノキア)的台頭も、理数系トップクラスの教育レベルと密接な関係がある。理数教育はイノベーション経済の最重要事項である。

{格差社会論H「フランス若者暴動の飛び火にご用心」}H18.10.30

フランスのイスラム系移民若者の暴動から1年、バス炎上の暴動の気配がある。問題の背景には、雇用面で若者にしわ寄せがいく社会構造上の問題があり、日本も若者の非正規社員の待遇の格差を放置していると、社会への不満を暴発させるリスクがないとは言い切れない。万が一の事態を招く前に、社会は対策を講じておくべきである。既正規社員の(既得権たる)退職金を削っても、若者の正規社員の雇用を増加させる方が、社会全体にとってはプラスであろう。

{バルチ史観H「村山談話は単なる政治的妥協産物である」}H18.10.26

平成5年の、村山首相談話は、社会党首相、自民党与党の政治的妥協産物にすぎず、外交文書でも、ましてや歴史的事実でもない。そもそも歴史認識は、民主社会では百人百様であり、首相談話で縛られるものでもない。議会政府の連続性から、首相談話の見直しには慎重を期すにしても、国内から、中国韓国に外交文書視するメッセージを発するのは、戦前、政党が軍部に「議会政治の弊害」のメッセージを発するように、日本外交の自殺行為であり、被害者は、子孫を含めての日本国民である。

{格差社会論G「電力線通信(PLC)に期待したい」}H18.10.23

都市部と地方の通信環境の格差是正に、電力線通信(PLC)に期待したい。PLCは、電気配線を使ってインターネットに接続する技術であり、日本全国あまねく平等な(光ファイバー並みか以上の)高速通信環境基盤を提供する。アマチュア無線、漁業無線に支障をきたすとの声があるが、既得権益にしがみつく守旧派に思えてしかたない。特に、通信環境としての電力線は、地域間格差是正だけでなく、国家の非常時、災害時にも信頼が高く、飛躍的に普及すべき通信技術と考える。

{格差社会論F「高速道路より情報ハイウェイ」}H18.10.20

通信環境を巡る都市部の条件整備は、著しい。バルチの集合住宅も、2年前、住民の同意(要望)の下、光ファイバーが整備され、本ホームページ作成のトリガーとなったことは事実である。ダイヤルアップでは、イノベーションも阻害されるというのが実感である。また本ホ−ムページ閲覧者の大半は、高速通信環境下で、アクセスしていると考えるが、光ファイバー網が整備されてない地方は、どうであろうか。通信環境における地域格差拡大は憂慮すべきである。地域からの、自律的なイノベーション振興といいても、通信インフラの整備なくしてイノベーションも起業も、大きな制約があることは間違いない。高速道路より情報ハイウェイ。通信環境の地域格差是正には、国家主導で取り組むべきである。

{バルチ史観G「戦前日本は北朝鮮に非ず」}H18.10.16

TVの報道番組でジャーナリストが、北朝鮮を戦前日本と同一視する向きがあるが不愉快である。下記、主要3点から反駁したい。

@戦前日本は、それなりの大義名分、利他主義があった。近隣諸国には、あまりにも日本帝国本位で迷惑であろうが、「大東亜共栄圏」である。
A民主主義のシステム(議会制度)が、少なくとも名目上は存在し、法治国家であった。悪法とはいえ、治安維持法に基いて、反政府運動を検挙し、裁いた。
B無差別空爆の最中でも武士道精神があった。ルーズベルト大統領死亡に際しての、鈴木首相の深い哀悼の意を表明した談話は、ドイツの文豪トーマスマンを感激させた。

従って、有識者の「北朝鮮と戦前日本の同一視」は北朝鮮に間違ったメッセージを送ることになる。極端な話、金正日が勝手に、戦前の昭和天皇と同一視したりして。

{バルチ史観F「北の夷敵には脅える中華帝国」}H18.10.14

始皇帝の時代から、中華帝国は、獰猛な北方遊牧民族には難儀してきた。人民酷使の万里の長城は、脅えの象徴である。それでも、少数の異民族により、北宋は南方に逃亡し、南宋は蒙古の猛攻に、滅亡した。明は、豊臣政権との朝鮮の役で消耗したところを、満州の清民族に征服された。清は、日露戦争がなければ、東北部をロシアに併合させられたことは間違いない。清は、西洋列強の前に、海岸部を侵食されたが、西方の弱い異民族には、強硬で中国史上最大の版図を広げ、現代中国の領土は、清朝の版図を基盤としている。北方の強い異民族にはハト派であるが、西方の弱い異民族にはタカ派であるといえる。従って、中国は北朝鮮にハト派志向になっても理の当然であるし、意外と「夷を持って夷を制する」で、米国による金正日転覆も、内心歓迎ではないか(?)。


{正夢を見ました}H18.10.11

秋甲子園の風船の詩を御鑑賞ください。

{バルチ史観E「強弱、濃淡あれど交戦国には共通の戦争責任」}H18.10.10

第二次世界大戦は、ドイツのポーランド侵攻時の、英仏からの宣戦布告で始まった。同時に東から攻め込んだソ連を黙視した結果、ソ連はフィンランドは領土を割譲させ、バルト3国を併合し、大帝国へと発展した。ヒトラーは、短期決戦でフランス一蹴(宣戦布告した仏首相を裁判)後、対英講和を切望したが、無視され、長期戦に至った。その結果、営々と築き上げられた大英帝国は見事に衰退した。欧州規模の大戦をアジアに拡大させた日本の真珠湾攻撃の戦争責任は巨大であるが、外交交渉で、戦争モードを誘発し、あくまでも無条件降伏を強いた米国とて、無罪放免であるまい。日中戦争でも、正式に宣戦布告したのは、パールハーバー直後の蒋介石政府である。
戦争当事国には、勝敗にかかわらず一定(共通)の戦争責任があると考えたい。かかるコンセンサスがあったほうが、戦争の長期化、広域化への歯止めになるのではないか。ホロコースト、捕虜虐待、住民苦役等の戦争犯罪は、別途、個別の問題と考える。

{バルチ史観D「靖国・遊就館、反米史観の記述修正は歓迎したい」}H18.10.7

毎年初詣で、靖国神社参拝を欠かさないバルチにしても、戦前の治安維持法社会、男女格差社会までも賛美していると受け取られかねない遊就館の一部展示内容にはいただけない面もあり、一度行ったきりなっている。「歴史的事実に基く客観的表現としてふさわしくない」と思われる部分は、修正していただきたい。特に、「反米史観」については、中国が「機が熟する作戦」で、米国世論を「反靖国」に誘導する導火線とするのを憂慮するからである。なお、バルチックな発想であるが、ちょっと毒々しい内容を薄めるためにも、客観的事実に基いて「日本海海戦の快勝」「ミッドウェーの惨敗」を、コンピューターグラフィックで再現したら、入場者増加等の波及効果もあると思えるのだが。

{格差社会論E「少子化対策の前に育児対策」}H18.10.6

少子化対策というと、出生率ばかりが問題にされているが、育児のできない親により、現に生まれた多くの子供が虐待死しているのは問題ではあるまいか。愛情豊かな育児には、精神の余裕が必要であり、現在の親は生活の余裕がないと、精神の余裕が生まれないというのが実情であろう。子供にとって、経済格差社会が、親の愛情に格差をもたらすなら、迷惑な話である。特に、少子化の一方で、シングルマザーは増加傾向という現実に眼を背けてはならない。こうなると、一人ひとりの子供を(甘やかすことなく)立派に育てることも、社会が取り組む立派な少子化対策に思えてきてならない。どんな境遇に生まれようとも、一定期間、子供は大事に育てられるべきである。例えば、シングルマザーでも、(ごく短期間でいいから)育児に専念できる、社会保障の整備等も考えられていいのでないか。既得権にしがみついた社会福祉制度も構造改革すべきである。

{ノーベル賞受賞者発表時のプレッシャーからの解放}H18.9.30

ノーベル化学賞候補の新海征治九大大学院教授は、バルチの小学校、中学校、高校の先輩で実家も近所である。10月上旬のノーベル賞受賞者発表のこの季節、新海先輩の受賞時には、ひょっとして電力会社バルチのところにも、マスコミの取材がこないかと、ハラハラ、ドキドキ、ワクワクで、コメントのイメージトレーニングをしていたのが実情であった。
というのも、小学校1学年1クラスの田舎で、大学進学率も決して高いほうでなく、九大合格が秀才の評価を受ける集落で、バルチ世代で、同級生の故花田俊典文学部教授と併せて、2人の九大教授を輩出したので、(九大よりは偏差値の高い大学卒業者)の俗物凡人バルチも、その延長線で見られるきらいがあるからである。「九大教授だけでなく、東京に行ったバルチちゃんも、きっと偉くなるわよ」名刺レスになり、マスコミ取材のプレッシャーから解放されたが、新海先輩のノーベル化学賞受賞は、心から楽しみにしている。

http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K001171/index.html
http://university.main.jp/blog/archives/001945.html

{格差社会論D「総裁選人気格差:新聞VSインンターネット」}H18.9.24

自民党総裁選で、麻生さんのインターネット人気は、新聞人気と格差があった。インターネット人気も踏まえて、麻生幹事長の誕生がささやかれている。このことは、新聞とインターネットの情報構造の格差を考慮すると、驚くに値しない。インターネットは文面だけでなく、ビィジュアルイメージ、サウンドファイルにより、ユーザーの想像力を刺激する。そして、ユーザーは積極的で創造的な参加を希望する。
さらに、世論調査でインターネットユーザーは、(新聞、電話と違い)単なるデータ提供でなく、「自分の出番だ」と、世論創造の衝動に駆られる。新聞人気とは違う、別のインターネットランキングを創造したくなる。それが成功し、世間の耳目を集めれば、(コンピューターウィルス、ハッカーとは同一視したくないが)「してやったり、ニヤニヤ、ニタニタ」というところか。商品は、インターネットランキングでトップに躍り出ると、途端に売れ行きがよくなる。政治家も、インターネットユーザーに照準を合わせて、先手必勝が大事というところか。

{格差社会論C「子供を襲う貧困の再生産は許されない」}H18.9.18

自民党総裁選で「教育バウチャー制度」が、論争され、どうやら教育制度が次期政権の政策テーマになりそうである。そこで「自分たちの雇用が安定しないことには、子供の教育も考えられない」と言う親たちによる、子供の不就学、ドロップアウトによる「教育制度による貧困の再生産」は許されない。労働者は資源でなく、資産だ。労働環境の変動が激しく、子供の居住と就学環境の変化がめまぐるしいなら、義務教育、公立教育がしっかりとフォローすべきである。

{バルチ史観C「皇室の伝統行事に過去との快適な継続性」}H18.9.13

昨日、悠仁親王命名儀式が、厳粛に、清楚に行われた。儀式は、皇室の安らぎと永続を、親王は希望と未来を象徴している。皇室は、幸福、愛情、節度を踏まえて命名する。皇室儀式は、古代からの日本の伝統文化を、色濃く集約している。皇室儀式が象徴するものは、過去からの幸福、幸運の継続、未来への安全保障、繁栄である。皇室儀式は、神秘的である。自分の過去の血縁を遡る事が難儀であったも、日本人は、 謎めいた皇室儀式から「過去との快適な継続性」を共有し、明るい未来を実感でき、ゆったりとした気持ちになるのである。

{情報発信力の政治家、三井田孝欧に注目してほしい}H18.9.8

柏崎市会議員33才で、実は元電力会社(原子力発電所)社員でIT技術に精通し、バルチの良きブレーンであった。長期的な枠組の構想力と、短期的な業務遂行能力の調和のとれた逸材であった。向上心、向学心旺盛で、素質的頭脳明晰さ(一瞬のヒラメキ)を持ち、スペシャリティとジェネラリティを併せ持ち、文武両道の稀に見る好青年であった。但し、(本音を申し上げて)学歴的エリートでないし、年功序列システムもあり、、三井田氏の類稀なポテンシャルを電力会社が評価できるかという懸念を、バルチ個人的に持っていたことは事実である。早期退職制度を(本当に)早期に活用され、事業(飲食店)を創められたときは、正直(三井田氏の能力、才覚を評価する)バルチとしては「早まるな」「惜しい」と思ったが、柏崎市議会議員に当選され、その後の活動、情報発信力が素晴らしい。頭脳明晰、IT技術、情報発信力、向上心、集中力、馬力、家庭円満、勝負度胸、勝負勘、勝負運、バルチ好みの人物であり、今後の飛翔が期待される。是非、三井田孝欧に注目し、支援、応援をよろしくお願いします。

http://www.miida.net/

{バルチ旅行記を更新}H18.9.1

高遠の櫻と上高地を追加しました。バルチのオリジナリティを味わってください。

{格差社会論B「希望格差のメカニズムの究明が重要である」}H18.8.31

将来に希望の持てる若者と悲観している若者に分裂傾向にあるように思えてならない。「正社員VS契約社員」という雇用形態が、仕事の二極化、労働者の質の二極化をもたらしているような気がしてならない。戦後の企業の雇用形態(原則正規社員、終身雇用、年功序列)は、社員にアイデンティティを与え、社員は会社から認められているという感覚を得て、労働の糧にしてきた。グローバル競争の中で、機会不平等、希望格差が必要悪とするならば、日本は失うものも大きいと論じたい。

「バルチ史観B「靖国問題と2大政党制」}H18.8.29

TV靖国討論での、自民党VS民主党という構図は好ましくない。戦前と「統帥権干犯問題」で、政友会が、民政党内閣の足を引っ張った事を、思い出してならない。その結果、敗者は政党、勝者は軍部であった。軍縮政策を非難した犬養毅が、後日5.15事件で、軍人から暗殺されるに及んでは、目も当てられない。大局的利益から、政党は軍縮問題の沈静化を図るべきであった。国際情勢化では、政権与党(民政党or政友会)は、軍縮に国際協力せざるも得なかったではないか。2大政党とは、国益を考え、問題の沈静化をはかるという選択肢もあってよい。英国、米国の2大政党では、かかる紳士協定(暗黙の了解)があるように思えるが。自民党、民主党は、靖国問題の沈静化を図るべきである。勝者は日本である。

{格差社会論A「高齢者の所得不平等は許容したい」}H18.8.27

人々の、貯金、財テク、浪費、節約、才能、努力、運は年齢とともに累積的に所得(資産)格差を作り出すのものなので、サラリーマン惨敗組バルチとしても、ある程度、高齢者の所得格差は許容せざるを得ない。高齢者の所得格差が、社会の階層化とは考えない。階層化とは、若者の所得格差が拡大することである。背景に、非正規雇用の増大、職業能力の獲得機会制度の貧弱etc、社会の階層化進行が存在する。所得格差は、若者、高齢者を区分して考えたい。

{格差社会論@「教育機会の不平等化によるカースト制」}H18.8.25

歌舞伎・茶道のように家元制で受け継がれるエリートの再生産でなく、公務員試験のような客観的な選別で、上級ホワイトカラーを継続させてきた日本は、皆が平等に向上心を持てる活力ある社会であった。受験教育とか批判があろうが、教育は社会上昇の回路であり、本ホームページ閲覧者にも恩恵を受けた人が少なくあるまい。しかし、昨今の企業労働者の二極化(専門的・創造的労働者VS単純労働者)は、特定の階層の子供の学習意欲を低下させ、将来の希望を二極化させ、ホワイトカラーとブルーカラーが、代々、受け継がれるカースト社会の定着につながらないかと危惧する。少なくとも、義務教育が、受験勉強が、階層固定化の手段になってはならない。バルチ世代には、同感される見解であると信じる。

{バルチ史観A「機が熟するを待てない日本外交」}H18.8.19

「機が熟するを待つ」という戦略がある。新中国が、香港、マカオを即座に接収せず、清王朝の条約を遵守し、香港、マカオの経済的利権が成熟した時期に引き継いだのは、典型的戦略と考えたい。勿論、背景に「毛沢東死すとも共産党政権は継続」という大前提があるにしても。民主主義は、短期政権である。短期的地位である。現在、官僚の短期的任期終了を念頭においての「問題先送り」が、長期的戦略を阻害しているが、満州事変以降の、軍官僚の、自分の任期中に何とかの「短期決戦シンドローム」が長期戦略を阻害したことは、間違いあるまい。終身政権の蒋介石も、毛沢東も、「人民の塗炭の苦しみは、日本帝国主義の産物」にできたことは、長期戦略(生きている間に)上、大いにプラスだったであろう。中国共産党政権が、「日本は人口減社会で、国力も衰退するだろうから、靖国問題を機が熟するのを待つ」戦略にでた場合、日本の政党政治家も、同じく「共産党政権の自壊を待つ」という長期的戦略が必要ではないか。

{バルチ史観@「対中靖国問題は持久戦で」}H18.8.15

小泉首相の靖国参拝を契機に、中国政府は口撃姿勢であるが、日本としては持久戦で取り組むべきである。そもそも、先の大戦で日本が惨敗(中国は惨勝)したのも、中国大陸で持久戦の覚悟なしに、進出したからである。蒋介石の重慶政府は、正面衝突を回避し、戦力を温存したし、毛沢東のゲリラ戦も、弱い相手も選んでの、長期的局地戦である。中国の長期政権と比較して、短期任期の日本軍人政治家は、「早期解決」の言葉に縛られて、自業自得の泥沼にはまったといえる。日本は、保元の乱、関が原、鳥羽伏見etcと、短期的局地戦で天下の趨勢が決する稀有な歴史があるが、諸外国(特に中国)では、そうでない。共産党長期政権を相手に、日本の短期政権は「靖国問題の早期解決」と早めに動かないことである。幸い、中国人民(少なくとも日本在住あるいは観光客)は「経熱金狂」である。中国人民は、農村暴動(弾圧)を座視する、「嫌政好経人民」である。市場経済の交流は「教経分離」で発展している。対北朝鮮では、(より一層の)不利益が懸念されるが、長期的には、重商交流を重視し、靖国問題はガードを固めることが日中人民交流を促進すると考える。

{人口減社会と米食の旨味}H18.8.14

人口減社会の到来は、食糧需要の減少を意味する。しかし、それに併せて農業生産を縮小させ、農地を荒廃させるのは愚の骨頂と考えたい。バルチも経験した、学校給食が普及させた欧米型食生活は、国内農業の衰退を招き、食料自給率を低下させた。パンが米を駆逐し、減反を余儀なくされ、農地は荒廃し続ける。特に、山間地の棚田の耕作放棄は目に余る。委託業者のパン給食と、自校の電気(ガス)炊飯による米食はどちらが、喜ぶだろうか。子供が、炊飯器から自分で盛り付けするのは、教育上望ましいのでないか。水源の涵養や洪水調整機能という水田の公益的機能は、地球温暖化対策として、地域防災対策として望ましいではないか。もちろん、石油価格の上昇は、日本の農業コストの上昇に直結し、採算を考えると、(補助金なしでは)農家は二の足を踏むであろう。しかし、米食は、採算を越えた、国益上、地域の絆上、旨味があると考える。

{医療・福祉の供給過多による需要制限}H18.8.9

戦時中の食料配給のように、供給不足から需要を制限するのは、よくある話である。しかし、供給が十分と言って、需要を放置してよいのだろうか。例えば、医療福祉である。医療技術の進歩に伴い、以前の不治の病が治療できるようになってきている。民間企業の福祉事業の進出により、多様なサービスが選択肢として供給されている。勿論、お金さえ払えばという前提があるが。特に、団塊の世代が高齢者になる時、数ばかりでなく、(旧世代と比較して)インターネット等の情報で、多様な選択肢を知るようになってきている。供給の幅が広がりに対応して、医療予算を増やす解決策に、制限が加えられるなら、社会全体が需要の制限する選択肢を考慮せざるをえない。例えば、健康保険の適用範囲とかは苦渋の選択であるが、団塊の世代が高齢化時には難しい選択に直面することは間違いあるまい。

{小泉孝太郎君に期待してみたい}H18.8.1

小泉首相の退陣がカウントダウンだが、同時に、早めの政界引退で、議員バッチなしの変人ぶりを発揮してもらいたい。ビートたけし&浜幸&小泉のTVタックルは、大うけするに違いないと確信するが。それ以上に期待するのは、御子息小泉孝太郎君が、芸能界から世襲議員に転出しないことである。三代大臣を輩出した小泉家、三代目の有終の美で、政治世襲にピリオドを打ってほしい。衆議院議員になったところで、後援会から担がれた御神輿ではないか。父親ゆずりのマスク、タレント性を芸能界で発揮し、政治家小泉家を終焉させ、新たな小泉家を構築してほしい。政治家小泉家がつぶれる政治的有意義は大きいと考える。また、小泉純一郎首相も、世襲政治家に自らがピリオドを打つことで、「単なる郵政民営化でなく、公私とも構造改革で終結した変人政治家」として、後世にNHK特集で評価されるのでないか。

{多選知事の殿様化の弊害}H18.7.30

水谷建設脱税事件に絡み、福島県知事ファミリー企業へのへの利益供与が囁かれている。バルチ、電力会社時代、福島県には計12年間、佐藤県知事時代には断続的に9年間勤務した経験から所感を述べさせていただきたい。当選を重ねるに従って、町村の首長、地方議員が「知事を殿様扱い」するようになったと考える。例えば、県会議員の選挙集会で、(土地取引で問題となっているファミリー企業社長の)知事弟の臨席を賜り、盛んにヨイショする。一民間人にしては、弟社長は偉く尊大で副知事気取りのように思われる。知事の恣意的な選別で、面会できる首長、そうでない首長とに大別されるらしい。佐藤知事は原子力には辛口であり、福島県独自の税率で、特定地方税(核燃料税)は徴収する。、それでも、御親戚の建設会社は、発電所工事に元請として受注し、工事完工後は(発注者である)発電所長が、「有難うございました」と御礼を述べる。そして、まことしやかに囁かれるのが、知事による「後継者は娘婿の現国会議員」の指名。どこか異常だ。東京都知事、横浜市長なら、即座にマスコミの批判の餌食となるだろう。諸悪の根源は、知事の多選にあり。多選→集票組織の確立→知事周辺の縁故主義、情実行政→既得権維持のための多選の悪循環。首長の多選禁止がないと、地方分権の名の下に、知事の殿様化が懸念される。もし、特定地方税を乱発し、警察機構と密着すれば、それは地方分権でなく、地方軍閥ではないか。