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玉座の黄昏

玉座の輝きに人が心を奪われるのは時空を超えて同じであろう。しかし、その輝きは、中華帝国の属国・模倣のようで琉球王朝文化の感動は伝わらない。琉球王朝は中国文化圏と交流してきたのであろうが、そこから一歩、踏み出す思想感情が感じられない。日本皇室が文芸は漢字を輸入した後、さらにそこから仮名も発明して発展して来たような。玉座は、沖縄の人々の心の有り様に帰着せず、世情知らずの国王の玉座の黄昏を感じるのみである。